続きです
文章ではわかりにくいので簡単に絵を書きました
スクリーンの後ろにシャッターを設置
スクリーンとシャッターでは上昇スピードが違うので、シャッターを先にあげながら少し遅れてスクリーンを巻き上げることにします
どのタイミングでドライアイスを投入すれば煙が充満するか、下にたまる煙を上昇させるために大きな団扇を準備しました
何度も試行錯誤して完成させます
・・・・・
役員「どうだ、いいのが出来たか」
私「おそらく、ご満足いただけると思います」
役員「ほぉ~、見せてもらおうか」
役員をシアタールームに案内します、シアター上映中に模型の部屋に移動
後は練習通りにドライアイスを投入し煙の準備を完了させます
シアターが終わります、シアタールームにシャッターが上昇する音が響きます、ガタガタガタガタ
役員「んっ、なんかしてるのか」
足元から煙がでてきます
役員「おっ、なんだこれは面白いじゃないか」
シアターが最後にあおりのセリフを言います、そのタイミングでスクリーンが巻きあがります
心が浮くような音楽をかけ、煙の中から完成模型が登場します、部屋は暗くして模型にだけ照明を当ててます
役員「なんだこれ、面白いじゃないか、おお、凄い、凄い」
と言って拍手をしてくれます
役員「TAI、これは面白いな、どうやって演出してるんだ」
私「このようになってまして・・・・」
ドライアイスの機械に案内し説明します
役員「モデルルームはよくなったんじゃねえか、オープンしていいぞ」
モデルルームオープンの許可がでました
印象に残るモデルルームになりました、これで販売も上手くいくのでは
・・・・・・
オープン初日、最初のお客さんシアターに案内します
このモデルルームでは土・日に大量のドライアイスを業者から購入してました
部下「どうぞ、こちらに」
役員に面白いと言われましたが、一般のお客さんにはどうか
シアターがはじまりました、部下は模型ルームでドライアイスを投入し団扇で煽ってるはず
そろそろかなと思ってると
お客さん「ああああ、大変だぁーー、ああああ」
シアタールームからお客さんが飛び出してきました
お客さん「火事だー--、火事です、逃げろー--」
と言ってモデルルームの外に飛び出します
私「火事だと、何があったんだ」
ドライアイスの機械に不備があって火がでたのか、どっちにしても逃げないといけません
シアタールームの様子を見ると
部下「あの~、お客さんが飛び出していきました・・・」
私「あれ?」
話を聞くと、ガタガタとシャッターの音がした後に煙がでてきたのでお客さんは火事だと思ったそうです
気が付くと足元に煙が充満していたので、あせって飛び出したそうです
演出しすぎました
これを反省し次のお客さんから
私「シアター終わりにガタガタいいますが演出です、問題ありませんので」
と一言そえてから案内するようになりました
しかし、この経験のためか次のモデルルームから演出が派手になるように考えるようになりました
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