WuMi Labo#3 動物なのに光合成 ?
刺胞動物について2話目でお話しました。
3話目のテーマは「動物なのに光合成 ?」
褐虫藻という植物が体内に住んでいる
サンゴは石灰質の骨格と「ポリプ」と呼ばれる本体という構造になっています。
ポリプが1つのみで生きているのが「単体サンゴ」、分裂を繰り返してクローンが集まったものを「群体サンゴ」と呼びます。
サンゴの主食は動物プランクトンなのですが、体内には「褐虫藻(かっちゅうそう)」という植物が住んでいて、共生関係にあります。
昼と夜で役割分担
太陽が登っている昼の間は、ポリプは骨格の穴に引っ込んでいます。
その代わり、褐虫藻が太陽の光を浴びて光合成をし、栄養をつくります。
太陽が沈んでいる夜間は、褐虫藻のお休みタイム。
代わりに、ポリプが触手を伸ばして海中に漂う動物プランクトンを食べます。
サンゴは褐虫藻なくしては生きていけない関係にあります。
よく言うサンゴの白化というのは、この褐虫藻が環境の変化などの原因により、サンゴの骨格から出ていってしまい、骨格が透けて見える状態のことを言います。