飛び石連休最終日は久しぶりに故郷の八ヶ岳に登ってきた。土曜日の南岸低気圧でドッサリ雪が降ったんじゃないの?という期待を込めて。
飛び石なので前日の月曜日は仕事だったのだが、日曜日の雪倉下山後に石川まで帰ってまた長野まで出てくるのは効率が悪いので松本のホテルで一日テレワークして翌日八ヶ岳に向かう段取りとした。Teamsメインで仕事をしているのでパフォーマンスには全く影響なし、むしろ集中できていい面も多い。職場でのちょっとしたコミュニケーションも好きなのでリアルとテレワークのハイブリッドが自分には合っていそうだ。
誰か一緒に行くパートナーがいれば5年前のように赤岳山頂滑降というのもひとつの候補だったが残念ながら単独になったので保守的に杣添尾根から横岳ピストンの計画を立てた。
想定外だったのは積雪量。土曜日はそれなりにドカ雪が降ったのではないかと想像していたのだが行ってみると標高1800mの登山口でもほとんど雪はなく「雪山登山」メインの「山スキー」オプションになってしまった。まあ山域的に元々そういう場所なんだけど。
故郷と言っておきながら杣添尾根は未踏だったので今回初チャレンジ。ちなみに冬季の横岳も初だった。
登山を始めて間もなく登っておくべき山やルートが意外と残っていたりする。八ヶ岳のピークは一通り登ったような気がするけど歩いていないルートはかなりある。山梨百名山もほとんど登ってないし…そもそも石川から遠いのでツライ。今後もっとテレワークを活用しつつ遠い山域にも足を運べたらいいなぁ。
4時過ぎに杣添尾根登山口をスタート。初めてきたがちゃんと駐車場があっていい。意外と冬山登山は駐車スペースの問題が一番のネックだったりするので。ちなみに先行者はいなかった。
八ヶ岳の登山道はどこも標識、マーキングがしっかりしていて安心できる。
あれ?3日前に南岸低気圧来たはずじゃ?
吹き溜まりにはそれなりに雪が残っていたが全体的には少なかった。
確かに降った形跡はあるが…この量じゃ沢は下って来られないなぁ。どっちにしてもソロだから行かないけど
東から登るとご来光遭遇率が高まるのがいい。
ふじさーん。雪増えろー!南の空はちょっとどんよりしていた。
2550mを超えたあたりで視界が開けた。赤岳の北東斜面がそそる。見ないように…って思うと見るよね。
ノーシュプール。降雪後3日経ったとはいえ北東斜面ならまだパウダー生きてるはず…とか考えない!(考える)
これは5年前の同時期の写真。きっと同じようなコンディションだったんだろうなぁ…(遠い目)
現実に目を向けよう。杣添尾根上部は眺望もよくて最高。文三郎とか地蔵尾根より全然景色いいんじゃないかな?
もう少しで三叉峰。風も弱くて登山日和だった。ちなみに登りはずっとシートラアイゼンだった。
主稜線に合流。少し稜線を歩いて横岳山頂まで行こう。
振り返ると阿弥陀、中岳、赤岳が見える。おなじみの景色だ。
杣添川の北沢を見下ろす。所々黒いところが見える。この雪の量だと辛いだろうな。
横岳への最後の登り。雪切れで滑れないけど板を担いでいく。写真のために笑
冬季横岳初登頂!山頂でクライマーの方と会った。今回人と会ったのは初めて。
大同心を登ってきたそうだ。自分には無理。
記念撮影。今回は悪雪対策の意味で短いポンツーンを復活させた。モナカ藪にも使える。
こんな天気の良い登山日和に横岳で最高の眺望を楽しむことができた。
贅沢を言えば赤岳滑降したかったし沢も滑ってみたかったが安全第一、保守的に行動してよかった。
だが最後の難所は杣添尾根の藪滑走。最悪ツボ足で降りればいいので気楽だが少しでも長く滑走できるように工夫した。
上部はどこでも気持ちよく滑れた。少しパック気味だったのでポンツーンでよかった。
この尾根はほぼフラット。できるだけ遠くまで滑れるように南面の固い斜面を選んでトラバースした。
核心の密林。ルートを吟味すれば弱点はある。ゲレンデスキーと一緒で下じゃなくて前を見よう!
登山道沿いは滑りやすいがトレースをつぶさないように気を使う。
2100m付近で終了。さすがに障害物が多すぎる。
北沢に滑り込まなくてよかった。
八ヶ岳、南アルプスと言えば鹿よけネット。食害大変だなぁ。
無事ゴール!さあ石川までドライブして帰ろう。
下山後は清泉寮でソフトクリーム、富山では島田食堂のオムライスをいただいた。
山も旅もグルメも楽しめて良い連休になりました。