スポンサーリンク

【B2F ルネサンス・バロックエリアの見所】大塚国際美術館

今回も大塚国際美術館のお話です。わたくしごとですが、今日は所用で四谷に出掛ける用事があるので、あっさり仕上げたいと思っているのですが、どうなることやら。

B2F お勧め順路

このフロアは、記事の初回で触れた必見スポットが多数含まれていますので、そこで触れられなかった作品を中心にお伝えしていきたいと思います。

参考までにお勧め順路を載せておきます。この回では太字の部分の画像を中心にお届けします。

「アテネの学堂」→「ヴィーナスの誕生」→「最後の晩餐<修復前><修復後>」→「モナ・リザ」→「夜警」ラス・メニーナス」「キリスト昇架」「真珠の耳飾りの少女」モネの「大睡蓮」

このエリアは美術ファンならずとも一度は鑑賞されることをお勧めしたい作品が目白押しです。これから紹介する夜警をはじめとして、既に紹介したモナ・リザや絶対的世界三大名画のラス・メニーナスも登場します。

夜警

この作品は夜警として知られていますが、もともとのタイトルは「隊長フランス・バニング・コックと副官ウィレム・ファン・ラウテンブルフの市民隊」でした。

夜警 レンブラント

実際は昼の情景を描いているのですが、絵の表面に塗られたニスの変色で画面が暗くなったために、夜の場面と思われて、後世『夜警』と呼ばれるようになりました。

このように複数の人の肖像画を一つの絵に描くものを集団肖像画といい、16世紀から始まり、17世紀のオランダでもっともさかんに描かれました。

こちらの作品について昨年新しい動きがありました。

 アムステルダム国立美術館は、同館が所蔵するレンブラント・ファン・レインの名作《夜警(正式名称:フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ライテンブルフ副隊長の市民隊)》(1642)について、その欠損部分をAIによって復元したと発表した。

 《夜警》はレンブラントの代表作であり、オランダ黄金時代を代表する絵画のひとつ。完成当初は火縄銃手組合の集会所に掲げられていたものの、1715年にアムステルダム市庁舎に移設。その際、壁に収まらないため作品の四方が切り取られた。もっとも大きな欠損部分は左側で、これらの失われた部分は現時点でも発見されていない。

美術手帖より

最後の晩餐がそうであったように、いずれはこの作品も、こちらの美術館で、修復前と修復後が並べて展示される時が来るかもなんて期待してしまいます。

ラス・メニーナス

個人的にわたしはこの絵が一番好きで、好きが高じて彼の他の作品もチラ見してもすぐ分かるぐらい光り輝いて見えてしまいます。

ディエゴ・ベラスケスはスペイン絵画の黄金時代であった17世紀を代表する巨匠です。国王に気に入られてフェリペ4世付きの宮廷画家となり、以後30数年、国王や王女をはじめ、宮廷の人々の肖像画、王宮や離宮を飾るための絵画を描きました。

ラス・メニーナスはこのベラスケスの最高傑作と言われている作品であり、諸説ある世界三大名画の中でもこの絵だけは必ず名前が挙げられている、、、絶対的な存在です。

この絵では当時のスペイン国王フェリペ4世の王女マルガリータを中心に、女官や侍従たちの姿が描かれています。

ラス・メニーナス ベラスケス


1652年には王宮配室長という重職につくようになり、役人としても多忙を極めます。その一方で、1656年にはラス・メニーナスを制作し、1657年には「織女たち」、1659年には絶筆となる「マルガリータ王女」など、この時期においても実力は衰えず、大作を完成させるなど1660年8月6日に61歳で死去するまで精力的に活動しました。ベラスケスは寡作で、およそ120点の作品のうち3分の1がマドリードにあるプラド美術館の所蔵となっています。

彼の死因は今でいう過労死だと言われています。人の一生にたらればを言っても仕方ありませんが、長生きしてもっと多くの作品を残してほしかったです。

この他にも彼の作品は多数展示されています。

お酒と豊穣の神、バッカスとご機嫌な酔っ払いたちの表情が生き生きと描かれていますよね。これをみるとお酒が飲みたくなります♪

バッコスの勝利
ブレダの開城

これはベラスケスが10代に描いた作品です。台所や酒場の情景を描いたボデゴン(厨房画)で、油で熱されている卵、陶器や金属の器、ガラスの瓶など様々な物が見事に描き分けられ、若き画家が、自らの力量を世に示そうとした野心的な作品です。

卵を料理する老女と少年

またスコットランド国立美術館のコレクションで最も魅力的な作品の一つに数えられています。

そして今年2022年東京都美術館で開催された「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」に出展された作品なのでわたしもオリジナルを見たことがあります。

もちろん今まで紹介した作品のほとんどはプラド美術館所蔵なので全て見たことのあるものばかりです。

これはわたしだけかもしれませんが、彼の作品は見ているとなぜかとても幸せな気持ちになるものが多いのですよ。

キリスト昇架

キリスト昇架 ルーベンス

ルーベンスといえば、アニメ「フランダースの犬」の最終回で、クリスマスイヴの夜、家を追われたネロとパトラッシュが最後に教会で見ることができたこの作品が有名です。

実はこれは「キリスト降架」という作品と対になって描かれています。

キリスト降架 参考画像

両作品は、聖母マリア教会とも呼ばれる、尖塔が印象的な「アントワープ聖母大聖堂」にあります。

どちらも中央パネル、左翼パネル、右翼パネルの3つの部分から構成される三連祭壇画です。三面鏡のように開閉できるようになっています。

この章の冒頭にある作品・キリスト昇架について。

イエス・キリストはイバラの冠を頭にかぶせられ、十字架に手や足を釘で十字架に打ちつけられ、いままさに9人の死刑執行人たちによって、十字架が立ち上がらんとしています。

悲痛な場面ですが、とても躍動感があります。右パネルに描かれた長いたてがみの馬も筋肉隆々です。

この肉体表現は、ヴァチカン所蔵のラオコーン像の影響を受けていると言われています。

ラオコーン像 参考画像

同じ部屋にはルーベンスの他の作品も。

サン=ドニ大聖堂におけるマリー・ド・メディシスの戴冠式

最後の審判 は多くの芸術家に好んで取り入れられた作品ですが、ルーベンスの最後の審判も傑作の一つです。イエスによる人類の救済と断罪の審判の場面が描かれており、画面右下には地獄の使者に頭を噛み砕かれる罪人が恐ろしい表情で描かれています。一方中央左側には天上へと導かれる救われた者が描かれており、躍動感のある人体表現になっています。

最後の審判

ボッティチェリの『春』でも描かれた女神たちであるタレイア、エウプロシュネ、アグライアを描いた『三美神』は「美」「愛」「貞操」を意味しています。1630年代中頃に描かれましたがルーベンスは本作を生涯手放さず、後年にスペイン国王フェリペ4世により購入されました。ボッティチェリの三美神とは随分異なり、3人とも肉付きがよくふくよかです。こういった華やかで軽快な雰囲気はロココ調へ引き継がれ、さらには印象派の画家ルノワールの作風にも影響を与えています。

三美神

真珠の耳飾りの少女

『真珠の耳飾りの少女』は、オランダの画家 ヨハネス・フェルメールの絵画であり、彼の代表作の一つ。『青いターバンの少女』とも呼ばれ、オランダのデン・ハーグのマウリッツハイス美術館の所蔵となっています。口元にかすかな笑みを湛えるかのようにも見えるところから「北のモナ・リザ」「オランダのモナ・リザ」とも称されています。

真珠の耳飾りの少女 フェルメール

制作されたのは、1665年もしくは1666年と推定されています。フェルメールは1675年に43歳で破産同然で死去したので、残された作品も競売にかけられるなどして散逸しました。
相続人がいなかったため、マウリッツハイス美術館に寄贈し、以後ここに所蔵されています。1994年から2年間の修復を入念かつ徹底的に実施され、その結果、絵はフェルメールによって描かれた当時の状況に非常に近いものとなっています。現在取引きされるなら、その価格は100億円とも150億円とも言われています。

それにしてもなぜ日本でこれほどまでにフェルメールが人気なのでしょうか。

何気ない日常のシーンをモチーフとしながら「光の画家」とも呼ばれる光を巧みに捉えた写実性とそこに描かれた人物の神秘性、そして現存作品が30数点のみという希少性が人気の要因かもしれません。

大塚国際美術館ではこの真珠の首飾りを含めて8作品が展示されています。

牛乳を注ぐ女
手紙を読む女
ヴァージナルの前に立つ女
ワイングラスを持つ娘
地理学者

人物画の印象が強いフェルメールですが実は素晴らしい風景画も描いています。

デルフトの小径

特にこの作品はデルフトの街並みをスヒー港から眺めた風景画で、マルセル・プルーストに「世界でもっとも美しい絵画」と絶賛されました。

デルフトの眺望

描かれているのは夏の初めで、覆いかぶさるようなような暗い雲や、水蒸気に反射してきらめく光をあますことなく表現するために、フェルメールは画面の7割を空に費やしました。

モネの「大睡蓮」

6月に咲き始め、夏に見頃を迎える睡蓮。その美しさといえば、印象派の画家クロード・モネの大作『大睡蓮』でも広く知られています。

モネの「大睡蓮」

フランス北西部の田園地帯ジヴェルニーに移り、理想の庭を作っていたというモネ。彼の作品の主要なモチーフである睡蓮を描いた作品は200点以上になるといわれます。

そんな睡蓮の画を「自然光の下でみてほしい」という本人の願いを実現すべく、このように屋外に設置されているのです。

日本ではなんといっても睡蓮が人気ですが、個人的にはこちらの華やかな作品がお気に入りです。

ラ・ジャポネーズ
日傘の女
ルーアン大聖堂

本日のあとがき


とりあえずお勧めの絵画を中心にお伝えしてきましたが、個人的にもうひとり触れておきたい方がいらっしゃるので、それはまたのちほど。

今日はまた四谷のCRUZ BURGERS & CRAFT BEERSで自家製ベーコン&チーズバーガー、クラムチャウダーと、Party Starsという名のフルーティーな味のIPAを頂きました。

前回欠品だったポテトが通常のワッフルタイプに戻っていて、やはりこちらのほうが美味しいかったです。クラムチャウダーはかなり具だくさんで、ベーコンは自家製のものが入っていたので風味豊かでこれだけでもまた食べたいぐらいでした。今回頂いたクラフトビールもかなりハイスペックだったので次回また違う種類を飲んでみたいです。

それから家に帰って庭チェックをしたらラミウムの花が咲きはじめていました。

そして切り戻して植えたマムやジュリアンが綺麗に咲いていました。

ワイヤープランツもいい感じに伸びています。植物たちって自然にバランスを取りながら成長しているのですね。ガーデニング最高♪

また引き続き明日もよろしくお願いします。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

ランキング参加中です。ポチリと応援お願いします。

このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村 主婦日記ブログへにほんブログ村 旅行ブログへ
PVアクセスランキング にほんブログ村
幸せのネタ帳 - にほんブログ村

hobby
スポンサーリンク
この記事をシェアする
きょうをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました