モチーフを編みながらつなげる方法 ~やさしい丸モチーフのひざかけ


 モチーフをつなげていく方法には、『(縫い針を使って巻きかがりで)縫う』、『(細編みで)編みとじる』、『(引き抜き編みで)編みながらつなげる』の三つがあると思います(個人的に知っているのはこの三つなので、それ以外に方法があったらすみません)。これまでモチーフ編みのブランケット(ひざかけ)を編んだ経験が何度かありますが、どれも四角モチーフを使って編んだので、『縫う』か『編みとじる』のどちらかでモチーフをつなげてきました。たとえば、下記の(マイタード)グラニースクエアブランケットは、細編みで四角モチーフの辺と辺を編みとじています。

モチーフ同士を『編みながらつなげる』って、実はやったことがありませんでした。今回の『やさしい丸モチーフのひざかけ』で初挑戦です。


 2009年に刊行された、棒針・かぎ針で編むひざかけのパターン集「編み地を楽しむ 手編みのひざかけ」(レディブティックシリーズNo.2935、ブティック社、2009)に掲載されている『やさしい丸モチーフのひざかけ』(デザイン:河合真弓)を、現在編んでいます。

 どんな模様なのかは、こちら↓の記事に写真を載せていますのでご覧ください。

 ブティック社のウェブサイトにはこの商品は掲載されていなかったので、現在は絶版になっているようです。Amazon(下記リンク)で書影など、詳細な書誌情報などを見ることができます。


 編みながらつなげる方法は、毛糸ピエロ♪さんの下記の動画を参考にしました。分かりやすい上に、短くて簡潔な動画です。

モチーフのつなぎ方(引き抜き編み) ver1.0 【©毛糸ピエロ♪】(pierrotyarn)

 実際に自分でやってみて気づいた最も重要な点は、糸の位置でした。覚書としてここに残しておきます。

 今回の丸モチーフは、モチーフの最終段でくさり編みを編みながらつなげていきます。モチーフの3段目に細編みを編みつけたあと、くさり編みを3目編むのですが、ここがモチーフ同士をつなげるための引き抜き編みをするところとなります。

 まず最初に、くさり編み3目のうち1目を編んだら、つなげたいモチーフの表側から裏側へかぎ針を入れます。

 ここで、糸(work yarn)の位置に注意が必要です。かぎ針をつなげたいモチーフの表から入れたとき、糸を下の写真のように針の後ろに糸を置くと、正しく引き抜き編みをすることができません。

 そのため、糸の位置は、つねに針の下に置くようにして、つなげたいモチーフにかぎ針を入れるようにします。

 このように、糸の位置に注意しながらつなげたいモチーフにかぎ針を入れたら、そのまま1目くさり編みをします。ここで、つなげたいモチーフの最終段のくさり編みが引き抜き編みによって包[くる]まれ、モチーフ同士がつながったことになります。そしてもう1目くさり編みをして、これで3目のくさり編みが終わりとなります。

 モチーフがつながると、このようになります。

 モチーフ同士をつなげるほかの二つの方法に比べると、点と点でつながっているためちょっと心もとないのですが、くさり編みで編み包[くる]まれているので、強度に不安はほとんどありません。見た目も美しいし、ぜひ四角モチーフでも試してみたい方法です。
 
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物(個人)へ 
にほんブログ村 ハンドメイドブログへ 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です