論語 雍也 其の十五 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は謙虚・謙遜のお手本?のような話です 見たまま、聞いたままを鵜呑みにするステレオタイプな人には分からない・伝わらないかもしれません なので理解してもらえるよう書いていきますので、お付き合いください

原文・訳

子曰、孟之反不伐。奔而殿。將入門。策其馬曰、非敢後也。馬不進也。

子曰く、孟之反もうしはん ほこらず。はしって殿しんがりたり。将に門に入らんとす。其の馬にむちうって曰く、えておくるるにあらざる也。馬進まざる也。

解説・意訳

孟之反は、孔子の故郷「魯」の名将といわれた武将です その孟之反は「伐らず(誇らず)」=「手柄を自慢しない」と言ってます 何を自慢しないか?を続いて話していくのですが、それは意訳後に説明していきます

先生は言った『孟之反は手柄を誇らない人物だ (負け戦で)敗走の際に殿をつとめた 城門に入る時、自分の馬に鞭を打ちながら「敢えて遅れて殿をつとめたワケではありません 馬が遅かっただけです」と言ったのだから』となります

孟之反の手柄とは、敗走する軍の殿(最後方で敵と戦いながら逃げる、もしくはおとりとなって味方を逃がす・犠牲となる難しい役どころ)を見事にやってのけた事です 本来ならば「私が殿をつとめたから見事に逃げ切れた」と活躍を誇ってもいい場面で「馬が遅くて殿になっただけで、望んでした事ではない」と誇るどころか謙虚・謙遜をしたのです

こういう誰もしたがない事(今回の場合であれば命がけであったり、いわゆる3K:キツい・汚い・臭い、面倒くさいなど)を買って出て、事後に何事もなかったかのようにスマートに対応する(謙虚・謙遜する)のが「いき」な振る舞いなワケです

ちなみに、大した事ない手柄を誇ったりするのを「無粋ぶすい:粋じゃ無い」と言い、クチばっかりで手柄すら立ててもないのに誇ったりするのを「粋ってる:粋なつもりでいる(いわゆるイキり)」と言います(イキってる人…最近多いですネ よく見ます)

Harashimaがアレコレ述べる章

もう、今回はアレコレ言いたいことが溢れ出てしまい収拾がつかなくなる恐れがあるので短めにしておきたいと思います

まずは今回の一節、孟之反の言葉を鵜呑みにしてしまうと「あぁ、そう」で終わってしまいます 命がけで味方を守ったのに、それで済ましてしまっては次戦以降に敗戦した場合、誰も殿などやりたがらないだろうし「またアイツにやらせればいい」となれば孟之反も次は殿などつとめないと思います 孟之反は大将に愛想を尽かせることでしょう

言葉の奥にある「真意」であったり、行った事の重要性が分かっていれば「あぁ、そう」なんて反応はありえません そこら辺を理解せずに見たまま聞いたままを「ホントの事」と信じて疑わないのをステレオタイプといいます 思慮が浅いというか思考停止していて想像力もないのです

なんなら前述した通り「次のアイツがやるだろう」と決めつけ、断ると怒り出すのです(なぜ断られたのかは考えず、断られたことに腹を立てるのです)ホント、ステレオタイプと関わるのは危険です すぐ離れてください(経験者は語る)

そんな大将がいては勝てる戦も勝てず敗走に次ぐ敗走で滅亡する運命だと思います キチンと統率(マネジメント)し、熟知(仕組みやシステムの理解)した兵(メンバー)への目配せや気配り・心配り(感謝)を忘れないようにしないと大将は務まらないと思います

「なりたい・やりたい」だけでは務まりません ましてやクチばっかりの「イキってる」ヤツには無理な話です そんなのは想像に難しくないはずなのに想像力に乏しいから気がつかない…残念ながら

…おっと、ついつい長々と述べてしまった これくらいにしておきます また来週!

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