理想の古民家を手に入れる最善の方法

この記事では私たちが理想とする古民家を入手するまでの道のりを紹介したいと思います。

古民家に住みたい!DIYして自分色に染めたい!
住宅ローン組まずに家を手に入れたい!
薪ストーブの炎を眺めながらまったりコーヒーを飲みたい!
絶景を眺めながら周囲を気にせずBBQしたい!

・・・でも理想の古民家が全然手に入らないよ~~!!

とお悩みの方々へ向けた記事がこちらです。

分かります。私たち夫婦も同じでした。
私たちは適切な古民家の探し方を知らなかったために、家探しに4年もかかってしまいました(最初からターゲットを古民家に絞っていたわけではないですが)。

私たちにとってそれは必要な過程だったのですが、本気で早く古民家を入手したい方々をお助けするべく、この記事を書きます。

目次
はじめに
なかなか見つからない日々
古民家探しに当初使っていた手法
発想の転換
リフォームの見積もり
待ちに待った雪解け
シロアリチェック
いざ個人売買。司法書士を通すか?自分でやるか?
売買契約締結!しかしまだ名義変更できない理由が?
ようやく所有権移転申請
まとめ

はじめに

私たちが最終的に理想とした古民家の条件は以下です。

  • 戦前に建てられた、良質な木材を使用した古民家(現し梁をしたいので太い梁がほしい)
  • アルプスの絶景が見える
  • 抜けた景色がある
  • 広い土地(畑や養蜂、ガーデニングなどやりたいことは色々あるので広ければ広いほど良い)
  • 大きい家(4LDK以上)

なかなか見つからない日々

私たち夫婦は、家探しに4年かかりました。
はじめは古民家に的を絞っていたわけではなく、中古住宅も新築住宅も考えていました。
エリアも、はじめは東京に(新幹線利用を含め)通勤可能なエリアを探していました。
箱根、伊豆半島、軽井沢、本庄早稲田あたりを探していました。

東京近郊を探さなかったのは、主人の強い希望で「庭も無いようなペンシルハウスには住みたくない」という希望があったから。別宅として東京に小さい家を持つのは良いのですが、本宅として東京に家を持つのは反対とのことでした。

探し方は不動産サイトを見て問い合わせるというオーソドックスな方法でした。
主人が温泉大好きのため、温泉付きの家を夢見て箱根や伊豆半島で探しました。

熱海駅から新幹線通勤を目論むものの、伊豆でいいなと思う家はだいぶ南のほうで、熱海駅までの時間も考えると通勤が現実的でないことが分かってきました。

箱根は小田原駅から新幹線通勤を考えていましたが、箱根から小田原まで出るのにそれなりに時間がかかってしまうことが分かり、断念。箱根の不動産屋さんからは「箱根の家を買う人は大体現金で買います」と脅されたし(笑)
箱根は湿気が多くて適切に除湿しないと家がカビやすいことも教えてもらいました。

軽井沢は主人も雰囲気をかなり気に入っていました。東京と違い広い土地が買えるのも魅力(広い分、坪単価が安くてもそれなりの値段になってしまうけど笑)。

駅にほど近い土地を選んで、ハウスメーカーに新築の見積もりを取り、銀行でローンの審査まで通したのですが、結局「これで本当にいいんだ」と感じられず断念。
どちらかという打算で選んでいたんですよね、この土地は。通勤を考えたら駅近のここがいいんだと。家から抜ける景色が見えなくても、仕方ないんだと思い込ませようとしていた。心が置いてけぼり。

一通り新幹線通勤できる場所を検討し尽くして、もはや二人とも燃え尽き症候群。少し家探しを休憩して、今度は二拠点居住に目を向け始めます。
二拠点居住なら通勤圏内でなくても良いので、元々主人の好きな長野県(軽井沢以外)に目を向け始めました。

しかし、通勤圏外というのは、マイホームローンが基本的に使えないということです。銀行はその家に本人が住むことを前提にお金を貸してくれるので、通勤圏内でないとおかしいのです(家族が住むという理由でローンが通ると言う人もいましたが、未確認です)。新築はもはや考えられません。

このあたりからセルフビルドやDIYを考え始めました。しかしセルフビルドで大きな家は(スキル的に)難しそうです。じゃあ既存の家をDIYするほうが大きな家に住めるよね、となりました。

そして、田舎に移住したら何か副業したいなぁと思っていた私は、どうせ直すなら付加価値のある家が良くない?と思い始めました。そう、例えば民泊で外国人観光客を呼び寄せたいなら築ウン百年の古民家とか最適じゃない?と。マイホームローンだと返済するまで民泊できないけれど、現金で買った家なら大丈夫。

元々私は古民家なんて祖父母の家で見慣れているし、古いもの、という感じで好きではなかったのですが、近ごろはモダンな感じでお洒落にリフォームしている事例も多い。ただ住む家では終わらせたくない。民泊でもカフェでもショップでも、古民家のほうがきっとクール!しかも、古民家は予算内で入手できるものが多い。

一方主人はというと、古民家DIY動画を見たり、古民家リフォームのSNSグループ(外国人が多い)に参加したりして自分好みにリフォームしている事例を沢山見てすっかりその気に。

そんなわけで、私たちは古民家にターゲットを絞りました。

古民家探しに当初使っていた手法

当初は以下の方法で探していました。

  1. 不動産サイト
  2. 空き家バンク
  3. 山林バンク

2.は各自治体ごとにサイトがあり、ユーザー登録が必要な自治体もあります。

3.はどちらかというと広い土地の購入が目的で使っていました。古民家付きの山林が出てくることは稀にあります。山林にセルフビルドで家を建てることも考えましたが、ド素人の私たちでは小屋がせいぜいと思い、大きい家が欲しかった私たちには現実味を欠いていました。

実際に物件を見に行くのに使ったのは1.と2.ですが、良い物件は問い合わせた時点で既に別の人から申込みが入っていたり、予算オーバーしていたり、また申込みがない家は実際に見に行くと問題が見えてきたり、立地などが気に入らなかったりします。

他の競争相手より早くいい物件に申し込むために夫は毎朝不動産サイトのチェックをしていましたが、いつまで経ってもいい物件に出会えないので、だんだんそれがストレスになっていたようです。

私はというと、移住ブログを見ていてこのままではダメだと思い始めました。移住に成功した人たちから学ばなければ。そして夫に進言しました。

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