・「国道16号線”日本”を創った道」柳瀬博一 著 | 有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

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多読はするもののインプットと比較してアウトプットが極端に少ない。
そこでブログを利用することにしました。
ノンフィクションが好きなジャンルです。齋藤孝氏もよく読みます。
さらっと内容に触れただけの読書日記ですが、読んでいただければ幸いです。

 

 

東京郊外をぐるりと一周している国道16号線。

関東に住んでいれば、ご存知と思います。

 

便利な環状道路なので、常に渋滞しています。

実はこの「道」こそが、縄文・弥生時代から

始まる日本史で重要な役割を演じてきた、と

いうのが本誌の要旨です。

 

「え?でも東京って、江戸時代に徳川家康が

来て造り上げた都市であって、その前はひな

びた寒村だったのでは?」という説に対して

も説明しています。

 

それは、その時の為政者であった徳川家康が

「家康という偉大な人がこの都市をここまで

発展させた」という伝説を作りたかったため

に事実をゆがめた、という内容です。

 

さらに音楽に代表される文化の発展も、16

号線は重要な役割を果たしているといいます。

 

確かに16号線沿いにはかつての米軍の施設が

数多くあり、その近辺のライブハウスで腕を

磨いたミュージシャンはあまたいます。

 

極め付けは天皇との関わりです。

 

「一体どんな関係があるの?」と興味を持っ

た人は本書を読むべきです。

 

新しく斬新な国家文明論の一冊です。

 

 

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