注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
今回は鹿島アントラーズの試合観戦のために鹿島サッカースタジアムを訪れた時の遠征記を紹介します。
当方関東住みなのであまり関東を観光する、という風にはならないのですが、鹿島アントラーズのおかげでじっくり旅行することができました。
その結果関東の知らなかった楽しさ、面白さを見つけることができ、非常に有意義な旅になりました。
スポーツとの出会いが新たな発見になる、これぞスポーツ観戦のだいご味です!
簡単な旅程は下記のとおりです。
それではごゆっくりどうぞ!
1日目・鹿嶋で試合観戦
今回の旅の始まりは、珍しく東京駅です。
乗り換えなしで34都道府県に行くことができる、まごうことなき日本最大、そして世界最大級のターミナル駅です。
日本で重要文化財に指定されている駅舎は、門司港駅と東京駅だけです。
特に1914年に竣工した丸の内口駅舎は必見です。
当然駅前には超高層ビルが建ち並んでいますが、その先に不自然に何もない場所があります。
ここが皇居です。千代田区の面積の約2割を占める、日本の中心です。
東京駅の地下にあるポケモンストアへ。
外国人観光客が押し寄せる中、ぬいぐるみを一つ買いました。
更にすぐ近くにあるポケモンセンターも巡礼。
確か最初のポケモンセンターは東京駅八重洲口にあったはずですが、今や日本全国にできましたね。
やっぱ初代よなー。カビゴンをゲットしました。
そんなこんなでこちらが八重洲口。
バスに乗って鹿嶋へ出発。
首都圏でもトップレベルの高速バス高頻度区間ですが、サッカーの試合と重なると大行列になります。
出発してすぐ東京スカイツリーを横目に。
利根川と田園を渡ります。
そんなこんなでカシマスタジアムに来ました。
やれやれ、到着するだけで一苦労です…。
日帰りも不可能ではないですが、せっかくなので一泊してじっくり観光していこうと思います。
2日目・茨城・千葉観光
そんなわけで駅前のホテルに宿泊しました。
鹿島神宮駅前だとここ一択ですね。あるだけありがたいです。
テナントがいなくなって草が生えている建物がありました。
スポーツで地方を元気に!とは言いますが、なかなか抜本的な解決策にはならないのが現状です。
まずは鹿島神宮を目指します。結構な坂です。
このあたりでは塚原卜伝という剣豪が人気があるようです。
卜伝にちなんだ名前の公園もあるほどです。
ここはどうやらライブハウスのようですね。
こんな場所でやっていけてるのだから、よっぽど何か魅力があるのでしょう。
鹿島神宮へは坂を上って左折します。
朝早いので店は閉まっていますが、観光客向けの参道って感じですね。
卜伝の顔はめとかもあります。好きな方はどうぞ。
あー、なんかおいしそうなお蕎麦屋さん…。
開いていたら行ってみたかったですね。
いざ鹿島神宮へ。
日本三大神宮の一つとも言われる、日本屈指のパワースポットです。
境内はなんだか明治神宮に似た雰囲気を感じますね。
荘厳で落ち着いた空気です。
右側に本殿がありますが、参道の脇にある不思議な位置にあります。
これはヤマト政権による蝦夷進出の拠点になっていた名残といわれていて、北の方角を向いています。
その奥にも森が続いています。
こっちの方が静かで雰囲気があります。
なんだか神の世界に迷い込んだかのようです。
鹿さんに会いたかったのですが、時間が早すぎていませんでした。残念…。
奈良の鹿は鹿島神宮発祥である、としています。
実際のところはどうなんでしょう。
ここには茶屋があってのんびり過ごせます。
フォトジェニックとされる、御手洗池。
枯れ葉が落ちてないシーズンの方がいいかも…?
奥にも奥宮があります。
ここも相当のパワースポットっぽいです。
これぞ奥のほそ道、って感じです。
こんな年季の入った案内板にもサッカースタジアムの方向が書いてあります。
それだけサッカーが鹿島神宮にも根付いているわけです。
こちらは要石。
地震を起こすナマズの頭を抑えているとされていて、水戸光圀がこの石を掘り出そうとしたところ七日間かかっても出来なかったうえ、けが人が続出して断念したと言われています。
なんかちょっとスコップで掘ったら出てきそうですけどねえ…。
ちなみにBSで塚原卜伝のドラマをやっていて、もちろん鹿島神宮がロケ地になっていたようです。
卜伝役は堺雅人さんでした。
奥宮の裏側。
さざれ石、の実物を初めてみました。
こ~け~の~む~す~ま~で~
こちらは仮殿。
引っ越ししたときに神様の仮住まいとして使われたそうな。
シカに会えなかったので、この像でお茶を濁すことにしました。
鹿島の森を外から。意外と小さく見えます。
東京ドーム15個分らしいですけど(カシマスタジアムで例えたら?)。
この家はどうしちゃったんでしょう?もしかしたら、震災のまま放置されているとか…。
少なくとも、ただ人がいなくなっただけというわけではなさそうですよね。
鹿島神宮駅に戻ってきました。
鹿嶋市の中心駅です。といっても鹿嶋市にはここと鹿島サッカースタジアム駅しかありません。
鹿島市ではなく鹿嶋市なのは、佐賀県に先に鹿島市があったためです。
鹿島サッカースタジアムの周りに商業施設が出来たらいいのになあと常々思っています。
ただでさえグルメは充実しているので、うまくやれば試合の有無にかかわらず人が集まりそうですが…。
駅から鹿島神宮方向を眺めます。森もばっちり見えますね。
ここから水戸方面が鹿島臨海鉄道。
佐原方面がJR鹿島線です。
1日に1本だけ横須賀線直通列車があります。もっと増やしてほしいですが、高速バスに客を取られている現状では無理かな…。
終点佐原駅へ。千葉県に入ってきました。
駅舎からしていかにも観光地ですね。
佐原の街並みをイメージしているとのことです。
そんな佐原駅にはポケモンマンホールが設置されています。
千葉県でポケモンマンホールがあるのはは佐原のある香取市だけです。
またおいでください、ってのがなんかいいですね。
駅前にあるのは地元の名士伊能忠敬像。
塚原卜伝よりは一般知名度も高いかな…?
魚民も茶色に染まってます。
まず向かったのは割烹山田。
佐原一の鰻の名店です。江戸を楽しむにはまず食事から!
メニューにはうな丼、うな重、じか重があり、うな重を頼むとうなぎとご飯が別々に出てきます。
私はタレがご飯にかかっているのが好きなのでじか重に。
皮はパリパリというよりもちもちしていて、ふっくらした焼き上がりはどちらかというと関西風らしいです(うなぎの東西の違いを食べ比べたことがない…)。
一つ言えるのは、とてもおいしいということです。
街中にも歴史的建造物が使われているお店があります。
街歩きだけで楽しめる、コスパの良い観光地です。
一番見栄えがするのはなんといってもここ!
小野川沿いの街並みは、南北朝時代から存在する古き良き風景です。
江戸にタイムスリップしたような気分になれます。
このように川が流れているため、佐原は水運で栄えたのだそうです。
味があっていいですね~。
そんな佐原の観光地にもポケモンマンホールがあります。
伊能忠敬の6人の測量隊をイメージしたらしいです。連想が結構難しい…。
そんなマンホールの目の前にあるのが伊能忠敬記念館。文字通り伊能忠敬の生涯を学ぶことができます。
恐ろしく精度の高い地図を作った人というイメージが強い伊能忠敬ですが、裕福で何でも学んだ幼少時代や、期待されない仕事ながら蝦夷の調査を成し遂げた時代。
そして測量をよく思わない地元の人との軋轢がありながら、幕府に認められ17年をかけて全国の測量をやり切った、伊能忠敬の苦労を実感できる施設でもあります。
そりゃまあ地図自体は現代の測量の方が正確に決まっていますが、その生きざまというか、与えられた仕事とやりたいことをうまく整合性を取ってやり切る、という人生の姿勢は現代人にも十分通用すると感じました。
ある意味、一番理想の人生といっても過言ではありません。
せっかく佐原に行くなら伊能忠敬記念館はぜひ訪れていただきたいですね。
佐原駅から徒歩10分ほどです。
こちらは伊能忠敬旧宅。入場は無料です。
何かが残っているわけではありませんが、何となく雰囲気は感じ取れます。
この一歩から、という言葉がこれほど似合う人はいませんね。
測量を始めたのが55歳から、技術を教わったのは一回り下の先生から…。
何事も遅すぎるということはなく、そして謙虚にしていれば必ず道は開けるということです。
外から見てもいいですね。
伊能忠敬の最初の一歩もここからだったわけです。
ずっと歩いていたくなる、そんな街並みです。
しかも観光に特化しているわけではなく、今なお地元住民が利用する店が多いのも特徴です。
おかげでこういう味のある看板も残っています。
江戸を再現しているだけでなく、ちゃんと街が現在に至るまで生きてきた証拠ですね。
佐原の大祭りではこのあたりも大変にぎわうそうです。
というわけで佐原の散歩から帰ってきました。
何度も足を運んでみたくなる魅力的な場所でした。
電車の本数は少ないですが、利用客は多くそこそこ混みあいます。
こういう展示がいかにも地方の観光地って感じです。
成田線に乗って終点の成田へ。
空港があるため、成田は海外からの旅行客が最初に触れる日本文化でもあります。
日本の玄関口としてとてもふさわしい場所です。
夜になったらキレイなんでしょうね。
こちらが成田駅。これまたいかにも観光地らしい駅舎です。
成田駅前はちゃんと都会です。
財政力指数では全国の市町村で第4位らしいです。きっと空港のおかげでしょうね。
成田山への近道はこっちらしいです。誰も歩いていませんが…。
入って遊べそうな公園みたいな区画があったのですが、聖地につき立ち入り禁止という非常に攻撃的な文言がありました。
入るな、といわれると入りたくなるなあ…。
参道に出てきました。
この坂を下ると成田山に向かいます。
とっても雰囲気があってにぎやかで良いです。
もちろん外国人観光客もたくさんいました。
こちらが成田山新勝寺。
参拝客の多さでは明治神宮に次いで日本2番目を誇る、これまた日本屈指のパワースポットです。
今日はパワースポットばかりまわっているので、とっても元気に階段を上れます。
ここもとても力がもらえそうな場所です。
スペースも広くとられてあって、どれだけの大人数にも対応できそうです。
成田の名物もまたうなぎ。日本の観光地にはうなぎがつきもの?
店前でうなぎを焼いているお店がいくつかあり、食欲をそそります。
さすがに1日に2回もウナギを食べると罰が当たりそうなので、成田ゆめ牧場のお店でアイスを食べることにしました。
抹茶ソフトを売っているお店と迷ったのですが、スタンダードに成田ゆめ牧場のソフトクリームを。
すっごく濃厚でバツグンのおいしさでした。
帰りはJR成田駅をスルーし…
京成成田駅から帰ります。大体JRより私鉄の方が安く移動できます。
こういう1本の線路をホームで挟んでいる構造が、子供の頃から何故か好きでした。
電車が隙間にぴったりはまるのがなんか気持ちいいのかもしれません。ここは2ヶ所もあるので聖地ですね。
なぜか船橋駅でJRに乗り換える方が安かったので降りてきました。
船橋と言えば千葉ジェッツです。船橋駅からアリーナまでが遠いのが玉にキズ。
そんな船橋で軽くラーメン。
こちらのいさりびの名物はネオ中華そば。
どのあたりがネオなのかはよく分からないですが、非常においしいことは確かです。
そんなわけでJRに乗り換えて帰りました。
お土産は佐原の佐原ばやし。
献上銘菓と書いてあるので献上しているのでしょう。美味しかったです。
まとめ
以上、関東のパワースポット巡り旅でした。
名所あり、おいしいものあり、関東の魅力を改めて感じられる旅となりました。
本当は房総半島を一周する旅とかもしたいのですが、スポーツと絡めるのは難しいかな…?
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