冬の薬膳。大根飴でのど風邪予防、胃の疲れには大根おろしを

大根飴

空気が乾燥してのどがイガイガ。このままでは風邪をひきそうという時に活躍するのが、昔ながらの”大根飴”。賽の目に切った大根をはちみつに漬けるだけの簡単レシピ。年末年始の胃の疲れには、酵素の力を最大限チャージできる”大根おろし”がおすすめです。

のど風邪予防には大根飴。作り方は簡単です

大根とはちみつは、肺を潤し、のどの炎症や乾燥を緩和する最強コンビ。のどの違和感や風邪による痛みに、古くから民間療法として伝承されてきた大根飴。優しい甘さ、さっぱりとした味わいです。

材料は、大根とはちみつが基本。賽の目に切った大根を容器に入れ、はちみつをヒタヒタ程度に加えるだけ。そのまま冷蔵庫に入れて数時間、大根のエキスと水分が出て、はちみつ液がサラサラに、大根がシワシワになれば完成です。

冷蔵庫保存で2~3日が目安なので、大根5cm程度が一人分の適量。お湯で割っても、そのままでも美味しくいただけます。もちろん、大根も食べられます。

大根飴

今回は、お正月の残りのゆずをプラス。ゆずにも風邪予防の働きがあるので、さらにパワーアップ。レモンのスライスやハーブ(セージなど)を組み合わせても新しい美味しさを楽しめます。

胃の疲れには大根おろしで酵素をチャージ

年末年始に疲れた胃を休めるには、大根を生で食すのがベスト。大根には、でんぷん(炭水化物)を分解するアミラーゼ、タンパク質を分解するプロテアーゼ、脂質を分解するリパーゼなど、胃腸の調子を整える酵素が多く含まれています。

ただし、この酵素は、熱に弱いのが難点。しっかりとチャージするならば、生、おろしたての大根おろしがおすすめです。

大根おろし

すし酢と柚子を加えてシンプルにさっぱりと。はちみつを加えれば大根飴と同様のパワーを発揮してくれます。

冬の薬膳。不調を改善する食薬としての大根

冬に旬を迎える大根。薬膳のはたらきは、下気消食(かきしょうしょく)、清化熱痰(せいかねったん)、散瘀止血(さんおしけつ)。消化を促す消食類(しょうしょくるい)に分類される食材です。

下気消食(かきしょうしょく)胃気を下降させて、消化を促進する
清化熱痰(せいかねったん)熱邪による咳、痰、声がれを静める
散瘀止血(さんおしけつ)熱邪による鼻血、喀血、吐血を止める

栄養豊富な大根の葉。炒めて美肌に

ところで、大根の緑の葉は、ビタミン、ミネラルが豊富な緑黄色野菜。ビタミンCはホウレン草よりも多く、細胞の老化を防ぎ、肌のうるおいに寄与するβ-カロテンもたっぷり。

大根の葉

油と一緒に摂ることで吸収率がアップするので、みじん切りにしてオリーブオイルで炒めても。この時季、安くて万能な大根。一本まるまる使い切りたいですね。

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