2020年8月21日金曜日

異常気象の原因は、自然本来が持っている「ゆらぎ」がもっとも重要

 異常気象原因は、間違った解釈も横行しています。日本でも大雨や大雪に見舞われると、異常気象が増加しているとか、地球温暖化が理由などと言われています。

不安な声も上がっていますが、常識的に地球温暖化は異常気象の発生率を変化させる可能性が大。ですが、それぞれの極端な気象状況が、地球温暖化に関係するかどうかを判断することは非常に困難です。

例を上げるとタバコの場合。非喫煙者に比べ喫煙者は、肺がんになるリスクが上昇することが知られています。ただ特定の喫煙者が、肺がんになった原因はタバコとは断定できません。非喫煙者でも肺がんになる可能性は、ある程度は存在するからです。





地球温暖化については、極端な気象に対して評価を行うことはできます。それは、現実に起きた強烈な異常気象の発生を、どれほど温暖化が深化したかというもの。この方法は「イベント・アトリビューション」と呼ばれています。

今まで、2010年夏のロシアでの記録的な猛暑、同年夏の南アマゾンの干ばつ、2012年の九州北部豪雨などで気候モデルを使用した調査が進められました。

結果をみると、記録的な異常気象が生じるには、自然本来が持っている「ゆらぎ」がもっとも重要であることが分かりました。

数十年、数百年単位のデータでは、自然の長期間に渡る観測データにはなりえません。当たり前ですが、自然のゆらぎメカニズムへの理解は不十分。

異常気象原因は、これからも研究が続くということですね。






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