Integrated Systems Europe(ISE)は、世界最大規模のオーディオビジュアルの見本市。
2020年まではオランダのアムステルダムで開催されていましたが、バルセロナに移ってきました。
オーディオビジュアルでも、分野は、音響技術、電子看板、マルチ技術、照明 &ステージング、住宅&スマートビルディング、教育技術などと多岐に渡ります。
この見本市は入場料が170€ほどし、一般人向けではなく基本業界関係者向けなのですが、バルセロナ市の主催で無料のツアーがあったので先週参加してきました。海外からの投資や才能を呼び込むためいろいろな取り組みを市は行っていて、今回のツアーは英語。
場所はバルセロナ市のすぐ隣にあるL'Hospitalet de Llobregatにあるコンベンションセンター。
見本市はシカゴで仕事で度々お客さんを訪ねて行っていました。見本市はどんな業界でも必ず楽しめるものがあり好きです♪
2時間弱のツアーで、素人でも面白そうと思うところに連れていってくれました。まずは、Immersive Art Experience。最近欧米で流行っている映像ベースのクリムト展やゴッホ展に行かれた人も多いのでは?
大型冷蔵庫よりちょっと背の高いくらいの機器とこの↓モニターでショーを制御しています。
こういう裏側を見れるもの見本市のいいところ。
部屋に入ると、クリムト展の映像を流していました。
そしてゴッホ展も。
映像で。ビーチにあるようなリクライニングの椅子があったので座ってのんびり満喫☆彡
ひまわりも。
最初は「お~すごい!」と思いましたが、結局壁4面と床に映像を写しているだけなので、しばらく見てると「でも大したことないよね」という気になりました。技術と言うよりは、映像を作る人の芸術のセンスが問われるような気がします。
最近ショッピングモールなどで見かける、足跡が残るスクリーンもありました。子供が面白がって走り回るやつですね。ちっと画像が粗いのが難…
LANG社の今までなかった黒のプロジェクター用スクリーン。パナソニックのプロジェクターを用い、白のスクリーンでは不可能だったはっきりとした黒や色のコントラストを可能にしたそう。プロジェクターで映写しているのに、まるでLCDのように見えます。将来映画館なんかもこうなるんでしょうね。
カタルーニャ州のベンチャー企業を集めたエリアも。ここからツアーで1社紹介。セルフィーを取り込んでアバターを作成し、実際のカメラのライブ映像にアバターが現れるというもの。実際見てみると面白いです。
飛び出して見える二面スクリーン。これ以前どこかの町の映像で見たことがあります。
最後はバルセロナ市のブースでコーヒーを飲んで解散。素人にはツアーで周るのが一番効率的でした。ツアーで見なかったところも「ここ面白いからあとで来るといいよ」と教えてくれるので、後から行ってみました。
上下左右、前後の6面の画面で立体感を作り出した展示↓これでディズニーランドのライドももっと臨場感がでそう。
スパイダーマンと共演できる映像技術。ビジターが順番にトライしますが、面白いポーズをとってくれると笑いが起こります。このおじさんもなかなかナイス!
SONYやEPSON、PANASONICなどの日本企業も出店していましたが、ビジターを楽しませるという意味では欧米の会社が特化していました。日本企業の世界での存在感がますます低下しているのを実感。
そして一番混んでいたのがサムソン。展示スペースも恐らく会場一の広さ。
LGもかなり大きいブースで、透明スクリーンに力を入れている印象でした。
中国企業も多く参加していましたが、小さめのブースで、展示も地味。中国人スタッフが1人暇そうに座っているというケースがほとんど。
2階に上がって見ると結構アウトドアの憩いの場があって、いかにもスペインという感じでした。
オーディオビジュアルの見本市ですが、完全にビジュアル中心でした。ビジターはアメリカやイギリス人が圧倒的に多い印象で、大盛況。何でも期間中4万5千人が訪れ、ホテルも85%埋まるなど経済効果も結構あったよう。
そしていろいろもらってきました。スウェーデンのリキュールや消毒液など。
帰りがけに「是非無料の公共機関のパスをピックアップしてください。」と書いてあったので、入場パスを提示すると…
四日間ゾーン1区間乗り放題+空港までも乗れるという30ユーロくらいで売っているパスをくれました。これが一番嬉しかったです♪来月頭に空港行くのでその時使おうと思います。
久しぶりの見本市、存分に楽しめました。今度はガストロノミー・ショーとかやってくれないかな~。
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