こんにちは。

放課後児童支援員の「しんごうき」です。このブログにお越しいただきありがとうございます。

 

このブログは、

小学生の放課後の安心・安全を担う「放課後児童支援員」がその処遇の悪さから「支援員を諦めるより他ない状況」から抜け出す方法や考え方を伝えるものです。

 

そこでこのブログでは、『放課後児童支援員のスタイル革命』と称して、すぐに取り組める「仕事術」「お金の守り方」「お金の増やし方」を発信していきます。

 

■放課後児童支援員の同業他社への転職(上)

久しぶりの更新になってしまいましたが、みなさんはお元気でしょうか。新型コロナが流行せずともこの時期はインフルエンザ等の感染拡大防止に放課後児童支援員(以下、児童支援員)が神経を使う時期です。それと同時に来期について考えはじめる時期でもあります。そこで今回は、昨年度同業他社に転職した経験をもとに、児童支援員を継続していくための選択肢として「同業他社への転職」はどうなのかについてお伝えしていきます。

 

◆一般的な転職のメリットとデメリット

転職といっても、ここではあくまで児童支援員を続けるための手段として考えていますので、多業種への転職は除外しますが、まずは一般的な転職からメリットとデメリットを整理してみました。それが下表になります。

 

◆転職で成功するために明確にしておくこと

 今の会社に不満があって転職することに対して、ネガティブなイメージを持っている人もいるでしょう。もちろん、転職理由はポジティブであることに越したことはありません。今よりもスキルアップしたい、やりたい仕事があるといった理由だと、キャリアアップに繋がりやすいでしょう。しかし、ネガティブな理由にそこまで悪いイメージを持たなくてもよいのではないでしょうか。そもそも不満がないと転職を考えたりしませんし…

 

理由がネガティブであれポジティブであれ、転職で成功するために明確しておくことは、次の3つに集約されるそうです。

  • どんな仕事がしたいのか?

  • 会社に求める条件は何なのか?

  • 将来的にはどうなっていたいのか?

会社を辞める前に上記の3つの問いに向き合い、内省してみましょう。これが考えられないようであれば、また退職する時期ではないのかもしれません。もしも煮詰まってしまうのであれば、おススメの書籍があります。それは俣野成敏さんの「会社を辞めても後悔しない39の質問」という書籍で、大変参考になりました。問いが一気に39個になってしまいましたが、多角的に内省できました。すこしご紹介すれば、「いじけモードになっていないか?」「フリーや起業にあこがれているだけではないか?」などには私自身ドキッとしました。

 

 

◆児童支援員目線での会社継続のメリットとデメリット

ここからは私の転職活動を織り交ぜて、転職についてお伝えしていきます。まずは、メリットとデメリットの洗い出しです。上表では「一般的な転職のメリット・デメリット」だったのですが、私は「現在の会社を継続するメリット・デメリット」で内省を行いました。それが下表になります。

 

結局のところ私の退職理由は『自分のやりたい仕事ができない』『キャリアアップの道がない』 といったところでしょうか。今度は個人的なことから離れ、児童支援員としてメリット・デメリットを考える上での各項目についてポイントを下にまとめておきます。

 

①給与面 

業界全体の処遇が低いため、同業他社に転職をしても大幅アップは期待できないでしょう。タイミングによっては賞与査定の対象期間から外れての入社になり、賞与が1回分もらえない可能性も考えられます。しかし急な退職者が発生し、後任を早急に確保する必要がある場合は、給与交渉する余地がでてくるため、多少の増額は勝ち取れるかもしれません(詳細は次回参照)


②退職金 

これを設定しない会社が多いので、現在所属している会社にあって、転職先に設定がないならば、退職金の支給額と一度計算してみることをおススメします。

 

③雇用形態 

児童支援員の雇用形態は、「正社員」「契約社員/嘱託社員」「アルバイト」のどれかに当てはまると思いますが、正社員雇用がある会社はごく僅かです。以前の会社で正社員でも、転職先が契約社員しかない場合があります。正社員から契約社員になると社会的信用度も下がってしまうので、注意しましょう。

 

④キャリアアップ 

施設長や主任、サブリーダーなどの役職の空きがある際は、キャリアアップできる可能があります。しかし、慢性人材不足の業界のため、指導員歴が浅く、役職未経験者なのに、無理矢理キャリアアップさせられるケースもあります。

 

◆結局、同業他社への転職で、児童支援員を継続していけるのか

結論からいえば、児童支援員の同業他社への転職は、「継続」の手段になります。しかし多業種の転職に比べて給与面の増額も見込めず、もしも転職理由が「給与面」であれば雇用形態も変わってしまう可能性があるため処遇改善の手段にはおススメできません。

 

大幅に環境の変わる転職は、誰でも怖いものです。しかし、現状に苦しみ、仕事に満足していない状況の児童支援員が子どもへの愛情でだけで日々をやり過ごし、最終的に限界を迎えて児童支援員を辞めてしまう姿を何度もみてきました。そうなる前に勇気をもって一歩踏み出し、転職することで「環境改善」できれば1人でも多くの児童支援員が長く、この仕事を継続できるのではないでしょうか。

 

■■■まとめ■■■

・転職で成功するために明確にしておくことは3つある。
・会社継続のメリットとデメリットを書き出すと、自分の退職理由が明確になる。
・同業他社への転職では、処遇改善より環境改善が期待できるので「継続」する選択肢になる。
 

同業他社への転職をするか、転職しないかに関わらず、来期を考える上で、年末に一度この仕事と自分に向き合ってみると、児童支援員としても新たな一歩を踏みだせるかもしれません。次回は、同業他社への理想的な転職スケジュール等についてお伝えしていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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