発達相談外来では、汚い言葉遣いを子供にやめさせるどころか、むしろ推奨する事の方が多い



特に、心身症や不登校の子供たちには、汚い言葉遣いで人や何かをののしることや、大嫌いな人の名前を(自分の)デスノートに書くことなんかを勧めることがある


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なぜかというと、心身症になったり、不登校になったりする子供たちは、自分の負の感情を外にうまく発散できず、かといって自分自身でも消化できずに身体の症状となって現れたり、外の世界で生きることがつらくなってしまったりしているから


そんな子供たちは、とても純粋で、自分自身の汚い、黒い感情に、自分自身が傷つけられているようなところもある


「そんな風に思うべきじゃない。自分は悪い子だ。。。」というように。。。


学級目標で掲げられるような「誰とでも仲良く」とか、「いつも明るく朗らかに」とか、そんな言葉通りになれない自分自身に嫌気がさしていたりもする


だから、私の方から、汚い感情、負の感情を持つことは、全然悪いことじゃない、人間ならば当然のことと言うことを話す


親御さんの悪口だって、一緒に話し合う


例えば、「あの。。。お母さんのこと、悪く言いたいわけじゃないのだけど。。。」とちょっと?前置きしたうえで、

「〇〇さんのお母さん、いつも〇〇さんのことよく見てて、いろいろ口を出してくるのかなぁと感じてて。でも、家でずっとあんな感じだったら、もし私が子供なら、『うざい』って思っちゃいそう。。」


と言ってみる。


すると、子供は「本当、うざい。。。どっか行け!って思う」と返してくれることもある。


私は、「わかる、わかる!でも、そんなこと言ったら、すごい剣幕で怒るだろうし。。言えないとなおストレスもたまるよね。」と言う。


こんなふうに、友達やクラスメート、先生、親やきょうだいのことは、自分が思うように思っていい、どんなに悪く思ったっていい、「死んでしまえ!」くらい思ったって、全く問題ない、思うことは自由!!と繰り返し伝えている


そうしてあげないと、何に対しても、誰に対しても、子供本人が、自分がどう思っているのか、どう感じているのかさえわからなくなり、「どう感じるべきか」に押しつぶされ続けてしまうから。。。



だから、外来で、子供が学校や親御さんの悪口を私に言えるようになるのは、とても嬉しいこと


ゲームをしてて悔しい時や興奮したときに、口汚くののしることだって、微笑ましい


家の中で、家族に汚い言葉遣いで接してくることだって、自分を守るために必要なこと


もちろん、親御さんにとっての「限界」は伝えたら良いとは思うけど。。。








でも、まずは子供がなぜ汚い言葉遣いで親御さんに接するのかを考えてほしいな





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ゆづ作卵焼き


ゆづは、「炭酸水を入れるとふっくらするんだよ」と言いながら、ドヤ顔で作ってた


キレイでおいしかった


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