【20年7月開業】JWマリオット・ホテル奈良で奈良食材を堪能してきた

今回は昨年開業したばかりの奈良初の外資系ラグジュアリーホテルであるJWマリオットの宿泊記です。JWマリオットは、リッツ・カールトンやラグジュアリーコレクション、エディションなどと並ぶマリオットグループのハイブランドですが、日本にはこちらが初進出になります。

ホテルへのアクセス

観光名所が密集する奈良駅から近鉄線で1駅の新大宮駅が最寄り駅になります。大阪、京都いずれの方面からも奈良に向かえば辿りつくのでアクセスは悪くないと思います。

駅前の幹線道路の歩道の舗装がガタガタ(水はけのためわざとだと思いますが)なので、スーツケースを持って歩くのはちょっと大変です。一応、駅前にタクシー乗り場はありますが、タクシーを使うような距離でもないので、大通りまでは出ずに1本線路側の普通のアスファルト舗装道を歩くのがおすすめです。

ホテル内部には、鹿のモチーフのデザインやオブジェが至る所に見つかります。また、奈良はシルクロードの終着点ということで、オリエンタルな雰囲気のオブジェなども飾られていますので、それらを眺めながら館内を探索するのも楽しげです。

客室フロアは木目調の内装デザイン。ここ数年の高級ホテルのトレンドですかね。こういった雰囲気の内装をよく見かける気がします。

デラックスキングの部屋

最上階といっても低層の6階のお部屋でした。道をはさんで奈良市役所が見える部屋です。

窓の外はこんな感じですが、まあ絶景と言うにはもうひとつ。

リビングルーム

引いてみるとこんな感じです。窓際にソファがあってくつろぎつつデスクもちゃんとある、いわゆるデラックスタイプの部屋ですね。テレビの下の長い台が地味に便利で、こういうのがあるといろいろ物を置いてしまいます。

ソファに座って部屋を眺めるとこんな感じです。ベッドサイドにはやはり鹿のオブジェがあり、ベッド頭上の壁にも鹿のツノモチーフの飾りがあります。テレビは流行りの壁掛けの可動式。マリオット系は最近はみんなこれですね。

バスルームの角が丸くなっているのは珍しいですね。他で記憶にあるのは香港のホテルアイコンくらい(宿泊記は書いてないですが・・・)。

バスルーム

カーブの部分にシンクがあります。奥に風呂場とトイレ。

収納もこのスペースに隠れています。ちょっと狭いかな。

トイレットペーパーの上のガラス板は東京のアロフトとかで見たやつですね。今回は5kg制限のシールが貼ってないですがたぶん同じやつです。

最近、ちょいちょい見かけるんですが、足の弱い方がここに手を置いて割ってしまう未来が想像できるのでこれをつける人のセンスを疑ってしまいます。が、ひょっとして携帯置くためのものかもと気づきました。そしてなおさらアカンやろと思った。。

アメニティ類

バスアメニティは英国王室御用達として有名なアロマセラピーアソシエイツ。写真だとわからないですが、なかなか他では見ない80mlの大容量パッケージです。ホテルのアメニティだと40mlサイズが2セット置かれているケースが多いですが、倍のサイズが1セット用意されています。

香りはセントレジス のルメードゥに近いですが、ラベンダーと書いてあるとおり、言われてみればラベンダーっぽい匂いがするような気がしました。ボディローションはアーモンド油も含まれており、使ってみるとかなり肌に艶がでます。

定番のグッズが一式、二人分ずつシンク台の上の箱に収まっています。

パジャマとバスローブ。このバスローブが着心地がとてもよかったです。

ネスプレッソはこちら。ポーションは4つと控えめです。

それもそのはず、このホテルはお茶にこだわっており、2017年に全国手もみ茶品評会で一等一席となり、若干30歳にして関西で初めて茶聖(Japanese Grand Tea Master)の称号を得た奈良市月ヶ瀬の上久保淳一さん(日経の記事)のお茶が採用されています。

どんなもんかね(お茶の味にそんなに違いはないでしょ?)と思いながら、パッケージを開けるやお茶屋さんの店頭で嗅ぐようなしっかりした煎茶の香りに、あれ、これはちょっと違うかもと。強い風味を期待しつつ、抽出して飲んでみると、想像とは違い、いわゆるお茶特有の苦味がまったくないめちゃくちゃ澄んだ味わい!確かにこれは違うな、とちょっと感激しました。

ホテルのプロモーションビデオを見ていると、料理長が自分たちもJWマリオットでやっていくには(上久保さんの)このぐらいのこだわりを見習わなくてはならないということを言っており、後ほどご紹介するように料理にも相当に気合が入っているのだろうと感じました。

煎茶やほうじ茶などはアマゾンでも売ってるのがいくつか見つかりますね。パッケージも上品なので贈答用にもよいかも。 > 奈良県月ヶ瀬産上久保 高級煎茶

公式サイトを見ると手もみ茶も20000円で販売されており、飲んでみたいと思いましたが在庫なし。やはり手もみは数に限りあるようで。

さて、ウェルカムスイーツはチョコレート。これもなんかすごい美味しかった。たぶんプラチナ以上のメンバー特典だと思いますが。

コロナグッズは、マスクと消毒ジェルでした。関西圏は消毒スプレーよりジェルの方が多い気がします。

マリオットプラチナ特典(イレギュラー)

今回の滞在では、エグゼクティブラウンジが閉鎖中ということでしたので、代わりにレストラン「シルクロード」での夕朝食と部屋のミニバーが無償提供になっておりました。

ミニバーが無料

ミニバーはこのような品揃え。もちろんラウンジと比べれば見劣りはしますが、これだけの分量はとても一人では消費しきれません。笑 冷蔵庫にはドイツのプレミアムクラフト・ジンのモンキー47がしれっと入っています。これ、高級ホテルのミニバーでよく見ますが、ミニチュア瓶でも5000円はくだらない値段設定がされるものです。なかなか太っ腹ですね。

夕食サービス

朝食会場でもあるシルクロードでの提供ということでしたが、席がいっぱいだということでロビーラウンジのソファ席でいただきました。

まずは前菜。奈良漬けをはじめ多彩な組み合わせです。いただいた白ワインの銘柄はアルゼンチンのティリアでした。少し重めでほんのり柑橘系の風味がありつつ苦味もあるお味で結構好み。

サワークリームとバターとそばかすのクリーム。この丸パンが美味しかったのでついついおかわりもいただいてしまいました。

大和まなという奈良の在来種が使われたチキンコンソメスープ。アブラナ科だそうですが、にしては癖のない味ですごく美味しい。これは初めて食べた気がしますが、奈良ではよく栽培されているそうです。

スープの皿のデザインがよくて光の照り返しがすごく綺麗だったんですが、写真だとちょっとわからないですね。

メイン料理はこの日は鶏肉かオリジナルカレーからの選択でしたが、カレーを選んで大正解でした。とろとろに煮込まれたスジ肉が最高に美味しいカレーです。今まで食べた中でも1、2を争うカレーかもしれないと思いました。結構ボリュームありましたが一瞬でなくなった。

ルイボス系のこだわりの紅茶にデザートプレート。もうこんなに入らない。。

チェックイン時に、夕食代わりになるボリュームだと聞いていましたが、ほんとにボリューム満点でした。正直、そんなわけないだろうとあまり期待してなかったんですが、見事にいい意味で裏切ってくれました。エグゼクティブラウンジ再開後どうなるのか楽しみです。

シルクロードの朝食

冒頭にも書いた通り、奈良はシルクロードの東の果てということからこちらのメインレストランの名もそれにちなんでシルクロードと名付けられています。

木調でおちついた雰囲気のレストランです。道路に面していますが、道からは一段掘り込まれているので視界も気になりません。

レストラン内には特徴的な男性と女性をイメージしたふたつの「壺」を形どったオブジェが配置されています。シルクロードの果てに西の文物がたどり着いた終着点ということで小さな文様が集積してきているようにも旅路の中で風化したようにも見えるなかなか見応えのある作品でした。ちなみにこちらは女性だそうです。

今回はアメリカンのセットを選びました。コンチネンタルと和食も選べたかと思います。

メニューは写真の通りサラダとフルーツにヨーグルト。パンは何種類か持ってきていただいたものから選びます。特にいくつまでとか制限はなかったと思います。ユニークなのは、自家漬けのカブで巻いた和風な味付けのお料理。名前は忘れてしまったのですが、なんだか洋風な響きだったような。。もちろんおいしかった。

そのカブをはじめとして、お料理に使われている漬物は自家製だそうで、本来であればビュッフェ台に使われていただろう棚に美しくディスプレイされています。

卵料理はいつも通りエッグベネディクトを選択。オーソドックスですがやはり期待を裏切らない美味。この付け合わせのじゃがいもの味付けが絶妙においしかったです。

こちらのパイナップルジュースはプラチナ以上のメンバー様向けにということでサービスいただきました。

プール&フィットネス

スパは4階に受付があり、フィットネスジムもそのフロアにありますが、プールへは客室行きとは別の専用エレベーターに乗り換えて一つ上の5階に向かいます。更衣室も5階にあります。

ホテル中央部にあるので外は見えません。それほど広い部類ではないですが落ち着いた雰囲気で居心地は抜群です。カルキ臭もまったくしませんし、水温はやや温水気味の温度設定で快適。写真奥に見えるライトの下にジャグジーがあります。

水槽のタイルはデザインによっては古くなると汚く見えることがあるんですが、ここのは色味といい、ライティングの当て方といい、長期的に美しい状態を保てそうに感じました。

更衣室内には小さいですがサウナもあり、サウナから出てプールでクールダウンができます。サウナの温度設定は高級ホテルでは高めの90度を超えていました。

今回の滞在ではジムは利用しませんでしたが、まあまあの広さがありますね。

まとめ

久々の奈良訪問でした。近隣の大阪、京都が緊急事態宣言中と言いつつも奈良公園あたりはそこそこの人出でしたが、ホテルはやはり客足が遠のいているようで、宿泊客としては快適に過ごせましたが、やはりちょっと心配になります。

とはいいつつ、そんな中でもレストランのシルクロードは昼は満席で夕方も予約した方がよさそうなくらい人気がある様子でした。日本料理のレストランもありますし、ここはまた長めに滞在していろいろ料理を楽しみたいと思いました。

なにより、今回はラウンジが閉鎖されていたので次はラウンジも見てみたいと思います。いずれにせよ、また奈良方面に行くときには間違いなく利用すると思います。

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