2023年マリネラ世界大会の準決勝を、84組中7位タイという過去最高の順位で突破した私達。

その翌日の土曜日に、全てのカテゴリーの第一決勝が行われました。

第一決勝までは、セレクティーボで優勝したシード権を持っていたので、万が一予選や準決勝で落ちたとしても参加する事ができます。

そのおかげで心に余裕があったし、準決勝でかなりいいイメージを持つ事が出来たので、あとはこの第一決勝で準決勝と同じくらいか、それ以上にいい踊りが出来れば、前回あと一点の差で突破できなかった第二決勝に進める!と確信していました。


Primera final~第一決勝~

大会が始まったのは朝11時。この第一決勝からが世界大会の本番です。

実は、この土曜日の第一決勝と日曜の最終決勝までの2日間、TVPerúというペルー国営放送テレビ局がその様子を生中継で全国配信&インターネットで世界配信してくれていました♪

こちらはTVPerúのプロモーション動画です。



テレビ放送では参加した全てのペアの名前や番号を紹介し、映してくれました。

大会が始まるとすぐに、谷さんの次男タケルのカテゴリー(6歳以下の部)がスタートし、その次に長男タツオのカテゴリー(7~9歳の部)が始まるので、テレビのチャンネルをTVPerúにしておいて、「タケルはまだ?」「タツオ入場したら教えて!」とお互いに声を掛けながら私達も支度をし始めました。

タケルペア

可愛すぎます・・・!

こんな感じで、舞台に上がる4組全員を紹介してくれます。

お兄ちゃんタツオペア

綺麗な瞬間撮れました!

かっこいい!

テレビ越しで画質悪く、ブレブレですが・・・笑

こうして、2人の踊りを準備をしながらテレビ越しで見届ける事ができ、いい踊りをした彼らにエネルギーをもらって私達も会場へ向かいました!

そして、シニア部門が始まった頃に、会場内でアップをスタート。



・・・でもその頃には、今までの溜まった疲労なのか、待ち疲れなのか、緊張なのか、

モニカは、最終的に頭痛薬を3つも飲んでしまう程の頭痛に襲われました😱。


いま振り返ると、緊張のピークはこの日でした。

去年はこの第一決勝で、あと1点が足りずに敗退して本当に悔しい思いをしました。

本番前の列に並んでる間は、「絶対に通過してやる」という熱い気持ち「また通過できなかったらどうしよう」という不安な気持ち、そしてそれを一生懸命コントロールしようとする冷静な気持ち、それが入れ替わり立ち替わり頭の中をよぎるんですね~。笑


そうしているうちに、とうとう大人部門の第一決勝がスタート。

なんとかお互いに気持ちを整えて、舞台に上がりました。


私達の第一決勝の踊りがこちら。

こちらがTVPerúで放送された私達の第一決勝の舞台の様子。


こちらは客席から撮影した第一決勝の動画です。


モニカは踊り終わった後、緊張から解放されて

頭痛もすっかり治ってました!笑


表には出さなかったものの、

今回はシンジの方が緊張していたのか「もっとできたのに出し切れなかった」「これで敗退したらこの1年間何やってたんだろう」と、かなり落ち込んでいました😓



「今年こそは」という大会への想いや緊張疲労が重なり、第一決勝の日は2人ともメンタルの調子が良くなかったです😅

客席に戻って、撮ってもらったビデオを確認。

実際落ち込む程悪くはなくて、少し自信を取り戻して結果を待ちながら帰りの準備をしました。

体の強ばりとか、踊っているときの感覚は、その日によっても全然違うんですよね。

なので必ずビデオを撮って、踊り終わった後すぐに確認&話し合って修正します。


そして、帰宅準備をしていると会場内で大人部門の第二決勝進出者のアナウンスが・・・・!


不安な気持ちで指を折りながら自分達の背番号「808」という数字を待っていましたが

なかなか呼ばれず20番台を通過・・・・。

でも希望を捨てずに最後まで聞いていたら、ようやく808のアナウンスが😭!

最後の方に呼ばれましたが、なんとか


第二決勝進出することができました!


前回越えられなかった壁を突破です!!

シンジのお母さんと私達3人で抱きしめ合いました😭

近くにいた同じカテゴリーの男性ダンサーが、わざわざ私達のところへ寄って来てくれて

「おめでとう!」と声をかけてくれたのも凄く嬉しかった!!

ライバルではありますが、こうして互いを称え合える関係ってとても素敵ですよね。


そして、第一決勝の全ての日程が終了・・・。

この日は全カテゴリーの第一決勝を1日で行なったので

なんやかんやで私達が踊り終わった時は夜10時を回っていました😂

もう少し早く終わると思っていたので、時間を見てビックリです。

グッタリしましたが、通過できた嬉しさで溜まっていた疲労は吹っ飛びました♪


Domingo de las finales

〜決勝の日曜日〜


そして迎えた世界大会最終日。

この日は第二決勝第三決勝決勝というスケジュールで、朝10時からスタート。

最終日の会場外には、入場チケットを購入するための長ーい行列が出来て

会場は大盛り上がりでした♪


そしてお昼の3時頃に、大人部門の第二決勝がスタート。

初日には119組収容していた控えスペースに30組のペアだけが待機していて、かなり絞られたのがここで実感できました。

ここにいるのはよく見かける有名なダンサーばかりで、私たちがその中にいるという事が本当に嬉しかったし、さらに上に行きたいという気持ちにもなりました。

この第二決勝を通過することができるのは、たった12組だけ。

つまり、ここにいる半分以上のペアが落とされるということ。

第三決勝への壁はかなり高いです。


これが最後だと思って、後悔しないように

とにかく思いっきり楽しもう!

と声を掛け合って、息を合わせて一礼し、舞台に上がりました。


こちらがTVPerúで放送された私達の第二決勝の舞台の様子です。



こちらは客席から撮影した第二決勝の動画です。




楽しく、後悔無く踊りきる事が出来ました!!

この踊りだったら第三決勝も可能性あるかも…と思える出来でした。


なので結果が出るまでは着替えず、初の第三決勝進出への期待を残しながら、既に始まっていた他のカテゴリーの第三決勝を観戦。

第三決勝ともなると、誰もが決勝に勝ち進んでもおかしくない超ハイレベルです。

ここから決勝の3組に絞るって、審査員も大変だなぁ・・・

なんて思いながら楽しく観戦していると、大人部門の第三決勝進出ペアのアナウンスが!


ですが、残念ながら私達の番号は呼ばれませんでした。

それが分かった瞬間に着替えに行って、ハイレベルの踊りを見て楽しむ&学ぶモードに切り替えました😆!


Las finales〜最終決勝 〜


そして、超ハイレベルな第三決勝も終わり、いよいよ決勝!

なんと、谷さんの息子さんのタケル、そしてペルーへ来てからずっとお世話になっている私達の師匠カリン先生が、それぞれのカテゴリーで第三決勝を勝ち抜き、


決勝の舞台に上がったんです😍!!!!


こうして私たちの特に身近な人が世界大会の決勝で踊るのを見るのは初めての経験で、こんなに感動・勇気を貰えるんだと、必死に応援しながら彼らの踊りを見ていました。

あの時の気持ちは、今でも思い出すと胸が熱くなります!

まずはタケルのカテゴリー、プレインファンテ部門の決勝の動画を紹介します!

タケルは111番、一番左側のピスタ4で踊っています♪



6歳以下の子ども達が、こんなに人を魅了するのが本当に凄い。

結果はタケルのぺアが3位入賞!!!

タケル本当におめでとう!!! すごいよ!!!


タケルは、いつもお兄ちゃんタツオの背中を追いかけていたから、お兄ちゃんと弟で勝ち取った3位だと、私たちは勝手に思っています♪

とっても素敵なマリネラ兄弟です💖

タケル、タツオ、本当におめでとう!!!





そして、私達の師匠カリン先生が出場したマスター部門の決勝の動画を紹介します!


一番右のピスタ2で踊っている男性が先生です。

先生は、普段のポンチョスタイルではなく、スーツスタイルで踊りました。

私達はいつも先生をポンチョ姿で覚えていたので、これはとてもサプライズ!


そしてなんと・・・・・・

世界チャンピオンになりました!!


CARLOS LEÓN(カルロス・レオン)& FANNY VERA(ファニー・ベラ)ペア



応援チーム内でこのような紙が配られ、それを持ちながら先生を応援しました!


優勝直後の先生と記念撮影。優勝した瞬間は嬉しくて感極まりました。


素晴らしいマリネラを踊る先生を「私たちの先生、最高!」って思いながら見てました!


カリン先生のことは私たちがペルーへ移住してから、誰か良い先生がいないかと探していた時、たまたま家の近くでいい先生がいると口コミで知りました。

カリン先生は2012年に世界大会で2位になったことはありましたが、世界チャンピオンではなく、アカデミーもそこまで大きくありませんでした。

ペルーには世界チャンピオンが教えてくれる有名なアカデミーもたくさんありましたが、初めてカリン先生のレッスンを受けた時から、マリネラへの考え方が私たちとそっくりで、教え方もとってもわかりやすく「この人についていけば間違いないな」と感じて通うことに決めました。

先生はペルーに来た当初はセレクティーボの予選すら突破できなかった下手な私たちを、3年で世界のトップレベルのダンサー達と張り合えるぐらいに成長させてくれました。

今の私たちがあるのはカリン先生のおかげです。

先生が世界チャンピオンとして認められたことが、自分達のことのように嬉しかったです。

先生の表現するマリネラが大好きです♪

カリン先生、優勝おめでとうございます!


後日、先生に私たちなりの優勝祝いを渡しました♪

そして、その後も素晴らしい決勝の舞台が続き、私達のカテゴリーである大人部門の決勝が行なわれました。その動画がこちらです!


そして、優勝は Jean pierre Castro(ジャン・ピエール・カストロ)

Desiree Núñes(デスィレー・ヌニェス)ペア!

真ん中のピスタ3で踊ったペアです!


3組の誰が一位になってもおかしくない、華やかな素晴らしい決勝でした!

皆さん、おめでとうございます!



そして、プログラムの一番最後に行なわれる

Campeón de campeones.(カンペオン・デ・カンペオネス)

これは世界チャンピオン経験者だけが参加できる特別なカテゴリーです。

世界大会の最後に元世界チャンピオンの様々なペアが出場し、その中から1組だけが選ばれます。

予選などは無く、踊るのは一度だけです。

様々な素晴らしいチャンピオンたちの中、今年のタイトルを勝ち取ったのは

Gisela Gonzáles(ギセラ・ゴンサレス) Boris Saavedra(ボリス・サベドゥラ) ペアです!


ちょうど私達の客席側で踊っていたので、近くではっきり見る事が出来ました♪

その動画がこちら。

一番手前のペアが優勝したペアです。

迫力あって素晴らしい踊りでした!

特に、ギセラさんのスカートがシンバルの音と一致した瞬間には驚き!凄いです!

意識して見てみるとどこか分かるかも♪

実はギセラさん、コンクールの審査員として過去に2回も来日されています。

私たちが初めて参加した日本でのコンクールで優勝した時の審査員が、このギセラさんでした。

個人的にも面識があり、優勝が決まった時は本当に嬉しかったです!!!


そして、もう一人特別に紹介したいチャンピオンの女の子がいます。

名前はトミコちゃん。



彼女のお母さんが日系ペルー人で、日本にルーツのあるペルー人の女の子です。

そのトミコちゃんが今年のインファンテ部門(7~9歳の部)優勝しました!!



実は、トミコちゃんのお母さんとはFacebook上で繋がっていて、日本人でマリネラを踊っている私達の事を知って喜んでくれていて、よく応援してくださっていました。

リマに住んでいるので、互いの存在は知っていながらもなかなか会う機会がなかったのですが、この記念すべき日に初めて直接お会いする事が出来ました♪

彼女の決勝の動画はこちら。一番左のピスタ4で踊っています。


彼女達も、チャンピオンに相応しい素晴らしい踊りでした!

トミコちゃん、本当におめでとう!!


タツオ、タケル、トミコちゃん、日本にルーツのある子ども達がこうして世界の舞台で

活躍している姿を見るのはとても嬉しい事です💓

私達も彼らに続けるように頑張ります!!!



こうして、私達のペルーに来て4度目の挑戦、第63回のマリネラ世界大会は幕を閉じました。

翌日、第二決勝〜決勝までのすべての点数が発表され、私達の最終結果は、30組中16位タイでした。

残念ながら第三決勝には進めませんでしたが、今大会は上位20組に入る事ができました!

前大会で、あと一点のところで届かなかった第二決勝に今大会で勝ち進み、日曜日の舞台に踊れた事は私達の大きな自信に繋がり、そして

「私達ならもっと出来る!」


という次に向けての良いスタートを切れた世界大会になりました!

私達に足りないもの、やるべき事がまた明確に見えたので、次の世界大会に向けて早速練習を始めております。

次の世界大会では上位12組に残って第三決勝に進出し

決勝を狙えるように、この1年間頑張ります!!



そして今回も、多くの方から沢山の応援を頂き、本当に感謝しております!

会場にわざわざ足を運んでくれたお友達、テレビ越しに、そしてメッセージで沢山エールを送ってくれた家族や友達の皆さん、本当にありがとうございました!

全ての皆さんの応援が届き、私たちのエネルギーになりました!


Koki Betetaさんのアカデミーの皆さん。初対面の方々がほとんどな中、舞台上の私達にあたたかい応援を送ってくれました!本当にありがとうございました!

クルブ・リベルタ名古屋支部の代表、マリオさんが私達の事を舞台近くの関係者席で
ずっと応援してくれました!
久しぶりにお会いできたのも嬉しかったです♪ありがとうございました!


マリネラ友達のエリさん♪いつもあたたかい応援を送ってくれます。
今大会もわざわざ応援に駆けつけてくれました!次は一緒に大会に参加したいですね♪
ありがとうございました!


これからも頑張りますので、引き継ぎ応援よろしくお願いいたします!


追記1

第一決勝の時、その様子を放送してくれていたTVPerúのアナウンサーが、私たちの踊りの後に「兄妹の菊田ペア」と私たちのことを紹介していました。笑
姓が同じなので、ペルーでは初対面の人のほぼ全員に兄妹だと思われちゃいます。(ペルーでは夫婦別姓が普通。そして両親の姓を一つずつ受け継ぎ、姓が二つあるんです。)
来年はちゃんと夫婦と紹介してもらいたいです(笑)
追記2
近年、アメリカ合衆国から世界大会に参加するダンサーが増えていて

こんな感じで星条旗が世界大会の一角にはためいていました。
ここ以外でも、他のアカデミーでも星条旗があちこちはためいていて、アメリカでのマリネラ熱の高まりをかなり感じました。
アメリカではコンクールも各地で開催されていて、年々ダンサーのレベルも高くなっています。
まだまだ時間はかかると思いますが、いつかこんな感じで、世界大会の一角に日の丸がはためいている景色を見たいな~。 いつかその景色を実現させる為にも頑張ります!!

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