一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

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ときめくモノ、ときめくコト

ラナンキュラスの写真

 

初雪の後の、深い青空が眩しい。

 

今年最後のゴミ収集日に追い立てられるようにして、年の瀬の家事の手順を考えたり、買い出しを計画したりしてきたが、今日は、最後の収集日。ゴミが大量に出そうな片付けや掃除や買い物はもう諦める。考えないようにする。笑

 

大掃除なんて、ほどほどでいいのだ。まあまあ頑張ったので、こうして深呼吸する空気は美味しい。お尻のあたりに神経痛みたいな痛みが続いているし、無理をしないでおこう。

 

毎年のことだけど、本当に12月って気忙しい。「今年の汚れ、今年のうちに」なんてCMの歌は、呪いの言葉のように聞こえる。そんな呪文に耳をふさいで、「忙しい忙しい」なんて口癖とはサヨナラして、楽しいことを考えよう。

 


楽しいこと。
最近、楽しいと思ったのは、クリスマスのランチだ。夫が、握り寿司をふるまってくれた。

 

お寿司を握ってくれたのだ。いなり寿司でも太巻きでもちらし寿司でもなく、握り寿司。
ウケる。

 

前日ぐらいだったか、「お寿司を握ってみたいんだよね」と言うのを聞いたときは、冗談だと思った。また何か変なこと言い出した、くらいに。家でお寿司を握る?はあ?

 

話を聞くと、彼がよく聴いているポッドキャストの「ドングリFM」という番組で、パーソナリティの鳴海淳義さんが言っていたことがきっかけらしい。noteディレクターでもある鳴海さんが書いた記事を、私に転送してきた。

 

note.com


なるほどねえ。確かに考えてみたら、酢飯にお刺身を乗っければいいだけの話ではある。別にお客さんに出してお金をとるわけじゃないから、本格的な修行を積む必要もない。朝一番に市場でネタを探さなくても、スーパーの刺身売り場で買えばいい。そんなに難しく考える必要はなかったのだ。

 

そして、あっけなくそれは、目の前に差し出された。
夫が初めて握ったお寿司は、意外にも(普通に)美味しかった。

 

目の前で握ってくれるお寿司屋さんに最後に行ったのは、いったい何年前だったのかわからないくらいになったが、馴染みのある回転寿司だって、まあそこそこ美味しい。夫の握り寿司は、それと同じくらいには、そしてスーパーで買うパック寿司などよりずっと、美味しいんじゃないかと思った。

 

お寿司って、自宅で握っても良いものだったのね!
・・・私はその心地良いショックに、ちょっとやられた。

 

自分の中の「当たり前」が、いかにいい加減だったか。あるいは、いかに古かったか。思い込みとか刷り込みとかで、どれだけ世界を狭めてしまっていたか。

 


あれ?待って。
これと似たような気持になったことがある。そうだ、基礎化粧品を手作りしているという人の話を聞いたときだ。あのときも、そんな発想はなかった!と楽しい衝撃を受けたのだった。

 

6年前に記事を書いていたので、よろしければ。
(化粧品のレシピは載っていません、悪しからず)

tsukikana.hatenablog.com

 


話を戻して・・・
夫はその翌日の夕食(メインはおでん)のときも、少しだけお寿司を握ってくれた。スーパーで売っていた1パック298円の「柚子しめ鯖」が、見事に「柚子しめ鯖の握り寿司」に化けた。前日よりもシャリの量が微調整されている。そう、僅かだが進化していたのだ。

 

ひと頃彼が凝っていた燻製調理のように、今回も一時的な趣味に終わっていくのかもしれない。でも、そういうことではなくて。

 

できないでしょう、やらないでしょう、と思い込んでいたことをやってみた、案外上手くできた、というところに、すごい価値があるように思える。あら素敵♡って思える。

 

本人が楽しそうなのもいい。楽しそうに料理を作ってもらえるのが、いただく側でいるときは、一番嬉しいよね。

 

この件をきっかけにして、これからは自分の常識を疑ってみることを、習慣にしようと思った。価値観のアップデートが自然にできそうだ。ちょうど年末だし、来年のテーマにしちゃおうかな♪

 


クリスマス、そしてお正月。今は豪華な花束や寄せ植えが並ぶお花屋さん。とても華やかで目移りする。

 

そんな中で、私はふと、可憐な淡いピンクの花に引き寄せられた。そこだけ、優し気な春の光が集まっているようで。

 

今の私には、これかな。と思った。
ちっとも年末年始って感じではないけど。

 

まあ、あまのじゃく、という部分もある。煽られるのも好きじゃない。でも、もっと素直な気持ちで思ったのだ。みんながそうだから、ではなく、そのときの自分がときめくものの方に手を伸ばしていきたい、と。

 

年末はこうするもの、とか、お正月はこうあるべき、とかも、自分がそれを必要だと思わなければ、縛られることはない。美しく整えたいところがあれば、そこだけ綺麗にすればいい。

 


空き瓶にちょんと挿して、窓辺に置いた2輪のラナンキュラス。笑いかけてくるようで、可愛くてたまらない。こんなにささやかなことなのに、心が喜ぶ。自分を楽しませることって、案外簡単だね。

 

自分の機嫌は自分でとる。人のせいにしていちゃだめだ。

 

ときめくモノ、ときめくコトを基準に動けば、なんだか本当に気持ちよく転がっていって、いろいろ上手くいく気がして仕方ない。実感を伴って、今、しみじみそう思う。

 


✻ゆっくりペースの更新にも関わらず、今年もお付き合いいただきありがとうございました。皆さまがずっと、お健やかで幸せでありますよう、願っております。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

良いお年を(*^-^*)

 

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