「嫌がられる保健師」の閲覧数が多い

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。このブログを始めて4年が経とうとしています。仕事が忙しく、滞った時期もありましたが、ぼちぼち続けることができています。

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このブログを始めたきっかけ

このブログを始めたきっかけは、自分が保健師として母子保健に携わって、もっと保健師のことを知って活用してほしいと思ったからです。母子保健の保健師として働いて初めて、子どもを産んだら地区の担当保健師が居て、いつでも相談に乗ってくれるというのを知りました。それまでは保健師の存在なんて忘れてて、そういえば子育て包括支援センターなんてものを国試で勉強したな…と蘇ってきます。
私が第一子を産んだときに全く保健師と関わることがなく、第一子を産んだ地域は、保健センターへ行くのは1歳半健診で初めて行くという感じなので、何もない限り保健師と1年半関わることはありません。今その時期を振り返ると「保健師の存在を知りたかった」「保健師を知っていたら相談したかった」というモヤモヤした気持ちがあり、ギリギリで子育てしているけれど相談する人が居ないという方へ、保健師の存在を知ってもらって、利用できる資源を利用して、少しでも気持ちを軽くして育児をしてもらいたいと思っています。ただ、保健師って住民さんにとってどう感じているのだろうと、少しブログの閲覧数や検索ワードを見て思っています。

ブログで閲覧数が多い「嫌がられる保健師」

4年経とうとしている今も、色々な話題をブログで書いているのですが、断然閲覧数が多いのがこの話題です。

このページが表示される検索ワードを見ていると、「保健師 うざい」「保健師 嫌い」など多数の否定的なワードで検索されています。この結果を夫に「ちょっとショックを受けるかも…」と言われながら見たのですが、ショックもありつつ、納得する自分もいるという感じです。

保健師の立場からも納得できるところ

人が集まれば、色々な考え方が存在しますよね。育児一つでも、本当に色々な考え方があります。その人の育った環境や、今置かれている状況によって、考え方は変わってきますよね。私も結婚して、子育てを始めて、色々考え方は変わってきました。保健センターで仕事をしていると、色々なキャラクターの保健師がいます。グイグイ系の保健師だったり、まったりした保健師だったり、あっさりした保健師だったり、キャラはそれぞれ違います。そのキャラが合うかどうかは本当に住民さんの性格によって違います。グイグイ来られて嫌だ、まったりしていて頼りなさそうで不安、あっさりしすぎてもう少し丁寧に聞いて欲しいなど、人それぞれ相性があるので、私も対象の方を見ながらなるべくキャラを変えるようにしています。働いている中で、隣の保健師がかけている電話の会話が聞こえてきて、ちょっとそれは住民さんにかけたらダメな声かけ…という冷や汗が出る場面もありました(私も人のことは言えないと思いますが…そしてこういう場面は稀なんですが…)。価値観は人それぞれなので、アドバイスと思って伝えたら、相手からしたら大きなお世話だった…ということもあります。保健師と言っても、幅広い年代の方が活躍しているので、子育てにしても、保健指導にしても、色々な考え方があるので、子育て支援は少し難しいところがあります。

親としても思う一方的なアドバイスに対する嫌な思い

子育て支援としての話ですが、転勤で引っ越し、新しい保育園に入園した時、新しい保育園からのお便りに『家で動画視聴はやめましょう。現実と非現実が区別できない子どももいて、暴言や暴力が増えます』って書いてあるのをみて、う~ん…これを見て「そうだね、やめよう!」という保護者よりも「わかってるけど、しょうがないじゃない」と思う保護者の方が多いのではないかと感じました。

我が家も動画は見せているので、少しモヤモヤしました…

子どものための的確なアドバイスかと思いますが、実際にできるかどうかというのは、また別問題です。コロナ禍だった時期で自宅で自粛される方も多い頃でした。その中で動画を視聴するというのは、悪いことだけではないと私は思っています。動画から得れるものもあるので、動画を見る時間や見せる動画の種類をきちんと親が選択できるのであれば、良いと思います。核家族化で、サポートが少ない中、保護者は必死に家事と育児をやり、子どもに愚図られないように動画を見せないとやり過ごせない時間もあると思います。保育園のお便りに関しては、動画の視聴時間短縮のため、「こんな遊びを子どもにしてみてはどうですか?」と遊びの提案も付けたらいいのにな…と思いました。この件に関して、夫へ「正義を振りかざしても、それは子育て支援にはならない」とコメントすると、「それは保健師にも言えること」と言われ、そうだなと思いました。自分はきちんと保護者の生活を把握しつつ、保護者の気持ちを考えながら、保護者ができることをきちんと提案できているか少し不安になりました。

一般の方は保健師をどう見ているのだろう

保健師と関わって、嫌なことを言われたり、モヤモヤしたら「保健師 嫌い」などで検索して、そう思っているのは自分だけ?みんなどんな風に思っているのだろう?と検索しますよね。逆に保健師と関わってよかったと思う方が「保健師 好き」とは検索することはまず無いかな…と思っています。保健師に対して嫌な思いをしている方が、どのくらいの割合でいるのかな?と思っています。割合の大きさで決めるものではないですが、このブログの閲覧数や検索ワードを見て、日々仕事での対応を気を付けなければと思っています。

母子保健への思い

私、本当に育児が苦手なんです。自分でそれはとても実感していて、恐らく自分のペースに子どもを合わせようと無意識にしているのがダメなんだなと思い、常に子どものペースに合わせるように心がけています。それと自分を追い詰めないようにすることを気を付けています。ただ、それができない時もあり、ついつい子どもに当たってしまったりすることもあります。自責の念をため込みながら、育児しんどいなぁと思うことも多いです。
そのように自分が育児をしんどいと思う経験をしていたり、周りから育児についてコメントされてしんどい保護者を見ていて、少しでも気持ちを楽に、子どもとリラックスしながら接する時間が増えたら良いなと思いながら、色々な情報を発信しています。間違った医療情報が流れて不安を煽られる保護者もいるので、その部分も情報発信していけたらと思っています。もっと保護者は楽をしていい、もっと保護者がゆるく育児をできたら、と思いながらいつも仕事しています。

コロナ禍で味わった育児の大変さ

コロナ禍で育児をしていた方、本当にお疲れ様です。経験したことのない、感染症による自粛や規制で、育児にもとても影響していたかと思います。保健センターでも、住民さんに関わる時間を制限されたり、できるだけ非接触の関わり方へ持っていったりしていました。普段の育児でも大変な中、コロナが流行して自粛モードでとても大変だったかと思います。今は自粛などはないものの、いろんな感染症が流行しており、それはそれで大変です。コロナ前よりも感染症によくかかるようになったかもしれません。そんな中で、子どもに当たることが多くなったり、自分自身の体調が悪くなるのは当然かと思います。もし、自分と合うような感じの保健師が居るのであれば、是非そんな時こそ声をかけてください。もし自分の担当の保健師が合わない時は、合わないことを伝えて、違う人にしてもらいましょう。私も保健師として働いてた初期の頃、初めてのことでサポートできる方法が分からずうろたえていたら、相手をイライラさせてしまって、担当が変更になったことがあります。このような感じの担当変更もあるので、自分に合う人を探してみてください。

最後に

時折、保護者に嫌な思いをさせてしまうこともあるかと思います。申し訳ありません。ただ、保健師としては子どもや保護者がすこやかに過ごしてほしいという思いは常に持っているんです…。日々、保健師として対応に気を付けながら、少しでも保健師に話しかけてくれる保護者が多くなるように、注意していきたいと思います。

これからもぼちぼちブログの方も更新していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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