異端児リーマンの記録

異端児リーマンの記録

海外駐在4ヶ国目、駐在員継続によるプチ アーリーリタイアを夢見る40代中年奮闘記

MENU

【早退関連88】「アーリーリタイア後は暇で仕方ないでしょ?」という指摘について

お越しいただきありがとうございます。


本日は、アーリーリタイア後の暇(ヒマ)についての話題となります。


インターネット上で「アーリーリタイア  失敗」などのキーワードで検索すると、早退後にやる事がなさすぎて再び仕事に戻るという事象を失敗として記載している記事をよく目にします。

 

私自身も、以前の記事で、アーリーリタイア失敗の考察として、

❐資金不足など物理的にリタイア生活が続けられなくなるケース不本意
❐思っていたリタイア生活と違ったり、虚無感や暇、孤独感など気持ちに起因してリタイア生活をやめてしまうケース※ある意味本意的

を取り上げております。

因みに私は後者は失敗と表現することは必ずしも適切ではないと考えている一人です。

 

実際に私もこれまでに知人、友人から「アーリーリタイアなんかしてもやる事なくて暇でしょ?」というような問いを頻繁に受けてきました。
これはそれぞれの仕事観にも左右される発想であり、ある人にとっては至極まともな疑問であり、また別の人とっては理解できない問いでもあります。

 

ここからは、早退後は暇という発想について掘り下げてみたいと思います。

 


①仕事観の違い

 

以前の記事で、仕事観のいくつかのグルーピングについて紹介したことがある。

 

Quote:
定年退職を前提とした場合の仕事観:
・定年まで働くのは当たり前、義務だと考えている人
・生活していくために働いていかねばならないと考えている人
・仕事や会社が好きで、できるだけ続けていきたいと考えている人
・なんとなく仕事を続けている人

他にもいくつかあるとは思うが、今時点で定年まで働く事に疑問を感じていない多くの人は上記のどれか、又はその複数に該当しているのだと思う。
:Unquote

 

アーリーリタイアに憧れたり計画するような人は、この仕事観の中でいうと、生活やお金のために働いているケースが多い。
そして、実際にアーリーリタイアを計画する人の中でも、例えば仕事や会社が嫌すぎて、アーリーリタイア自体をゴールとして設定し、ギリギリの生活設計で一刻も早く退職したいというようなケースや、第二の人生としてやりたいことを実現するため、アーリーリタイアをスタートとして必要な資金などを周到に準備するケースなど様々に分類できる。

 

つまり、
・仕事をどう捉えているのか?
・アーリーリタイアをどう捉えているのか?
など、その山の見方が違えば自ずと話は噛み合わなくなるものなのである。

 


②アーリーリタイア後に暇を感じてしまう人、または暇を懸念してしまう人の特徴

f:id:HereticSalaryman:20230207152202j:image

次に「アーリーリタイアなんかしても暇でしょ?」という感覚の人はどういうタイプなのかについてであるが、今の仕事や働くこと自体が生きがいだ!というような人はこう感じるケースが多いはずである。
仕事が生きがいである人は、そもそもアーリーリタイアという発想には繋がりにくいからだ。
そういう人にとっては、早期退職を目指すこと自体が理解できない感覚なのかもしれない。

 

更には、仕事が生きがいではないまでも、リタイア後の生活をイメージしたり計画したことがないような人も同じように、アーリーリタイアに否定的な感覚を持つ方も多いと感じる。

 

アーリーリタイアが暇だと感じるタイプ:
❐仕事が生きがいの人 
❐仕事(勤労)は義務だと考えている人(暇≒悪というケースも)

(仕事観ではなく)
❐リタイア後の生活をまだイメージしていない人

 

私自身、30代から海外勤務を継続しているが、特に海外駐在員をしているような日本人は、仕事や会社への意識が高い方も多く、日本で勤務されている方に比べても、仕事が生きがいという人の割合も多いと感じている。

そして仕事が生きがいと思えることは非常に素晴らしいことである。過去にも記載したが、今後も日本では少子高齢化が進んでいくことになり、多くの国民が危ういギリギリのアーリーリタイアを目指すような社会になれば、それはそれで労働力不足に限らず、生活保護過多による財政悪化や貧富の差のさらなる拡大など、色々な弊害に見舞われるため、やはりアーリーリタイア自体は異端であるべきだというのが持論だ。

 

一方で、(RE=早期リタイアではなく、)FI=経済的自立・自由を意識し、ライフプランシートを運用していくこと自体は、万人にメリットがあると確信している。遅かれ早かれ、現在の仕事からの卒業は大多数の人に訪れる。それが突然予期せぬ形で来るかもしれない。そうなった時に、自身や支え合っている家族のためのライフプランがないと大きな混乱に陥る。

※FIへの道半ばであっても、ライフプランシートを伴侶と共有できていれば、少なくとも総資産状況の共有やギャップ(資金面での不足の度合い)は理解できているので、その後どう生きていけば良いのかなどの対策も打ちやすく、少なくとも漠然とした資金面での不安感は防げるようになる。

 

リタイアの有無に関わらず、経済的自立・自由となるポイントを理解した上で有事に備える事は、自分自身や家族を守るためにも、強くおすすめしたい。

 

なお、誤解なきよう敢えて記載するが、仕事観もアーリーリタイア観も考え方や感じ方は人それぞれであり、そこに優劣はない。私自身、アーリーリタイアを企画してはいるが、早退を実現した方だけでなく、仕事が生きがいで最前線でまだまだ活躍されているような中高年の方々の生き方も尊敬している。

 


③プチ アーリーリタイア企画について

 

最後に、私が計画している定年より数年だけ早退して第二の人生としてやりたいことをフライング的に始めるプチ アーリーリタイア企画では、バケットリストとして、早退後からやりたいこと(目標)をリスト化して追記し続けている。

 

バケットリスト内のやりたいことの中には、体力が必要なことや長い期間を費やすこともあるため、結果として少しのアーリーリタイアを選択肢に組み入れた計画となっていが、仮に私が想定している経済的自立・自由を達成した時点で、その時点の仕事がバケットリスト内のやりたいことより楽しい場合は、仕事の延長戦を満喫すれば良いとも考えている。


更に1度アーリーリタイアをして、バケットリストのやりたいことを進めているうちに再び労働に戻りたくなったら、仕事を再開しても良いとも考えており、これは失敗などではなく、新たな展開なのだと捉えている。

 

一方で、資金不足など予期せぬ形、意図せぬ形での労働再開は避けるべきであり、そうならないためにも自身のライフプランシートの精度を上げていく検討を今後も続けていかねばならない。

 

 

hereticsalaryman.hatenablog.com

hereticsalaryman.hatenablog.com

hereticsalaryman.hatenablog.com

 

 

 

 


▼Success is doing, not wishing.▼
本日もありがとうございました。