Contemporary Art・Art

リ・フレッシャーズ

リ・フレッシャーズ ー新収蔵品紹介展
2022年コレクション展Ⅱ[特集1]
会期:2022年7月30日~2022年12月18日 (9月26日~10月7日まで閉室、一部展示替えあり)
場所:兵庫県立美術館 常設展示室1・2・3(前後期) +4(後期)
主催:兵庫県立美術館
協賛:公益財団法人伊藤文化財団、サンシティ―神戸(株式会社ハーフ・センチュリー・モア)、兵庫県立美術館「芸術の館友の会」

令和3年度に寄贈・遺贈された新収蔵品の紹介展です。
リフレイン ー くり返しのリズム
リフレクト ー 映し出されているものは、何?
リフレッシュ ー 未来へのまなざし
という3つのキーワードを手掛かりに、開場内を3つのパートに区切り、作品が展示されています。

最初のリフレインでは、同じモチーフが反復したり、重ねられたり、交差したりして作られた作品が展示されています。色が変わっていくものや、切り取られて新たな作品になっていくもの、繰り返されるリズムによる心地よさと、さらなる変化が楽しめる作品の数々です。

リフレクトでは、「TIME」の表紙となった歴代の合衆国大統領の顔写真の下半分に作家自身の鏡に映る像が組み合わされた作品や、作家自身が体験した事象が表現された作品など、作品を通して作者が何を投影しているのか、読み解きながらみていく作品が展示されています。三宅砂織のGarden(Potsdam)という映像作品では、広大な庭がポジ/ネガ反転された形で映しだされています。現実と非現実を往来するような幻想的な雰囲気をたたえているとはいえ、流れる(動く)水だけが真っ黒で映しだされ、まるで生き物のようで不気味でさえあります。こちらのコーナーは少し詳しい作品紹介がないと、作品を読み解くのはなかなか難しいですねえ。音声案内が欲しいです。

そしてリフレッシュ。兵庫ゆかりの作家や新進の若手作家の作品が展示されています。flyerになってい小林孝亘の油彩や、棚田康司の彫刻作品「たちのぼる」→この作品は2体の少年、少女の像が震災を経験した2つの地域の高校生たちによって編まれたロープでつながれています。私はその2体の間に展示された福田美蘭の「淡路島北淡町のハクモクレン」が相まって素晴らしい展示だなあって思って見ました。またこのコーナーで、印象的だったのは、柳瀬安里の「線を引く」。室内には対照的な2つの映像が流れています。一方は安全保障関連法案に反対するデモに集った人々やその場に行き交う混雑する人々の間を路面にチョークでひらすら線を引き続ける映像が、一方では誰もいない山寺の道に同じくチョークで線を引きつづける映像が、ともに終わりのない作品??映像でしか残らない作品ですが、「不寛容さ」を象徴的に表す行為だそうですが、、よくわからない・・・(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’) でも、すごく印象的な作品でした。何十年か先になったら誰もが認める作品になる??まさに現代アートですねえ。

今回、特に故・大和卓司氏より多くの作品が遺贈され展示されていましたが、個人で収集されているとなかなか日の目を見ない作品も多くあることから、このように遺贈してくださるのは、鑑賞する側にとってもありがたく、また作品も喜んでいるのではないかと思いました。今回の作品展をみて、以前TVで岡本太郎氏が個人的に作品を販売されなかった理由を聞き、なるほどと思ったんですが、こういうことなんだなあとわかる気がしました。

flyer



作品ガイド



作品リスト


ギャラリー形式でアップします。


後期コレクションの写真をアップします(2022.10.09 追加)

 

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