風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

草崩れ

そんな日本語があるのかどうか知りませんが、勝手に付けました。だって、いちいちタイトルなんか考えて描いてないですものね。

 

草崩れ

いずれにせよ私が描きたいようなところは人に振り返りもされないような所ばかりです。そう言えばドラマでもお笑い系よりもミステリー系が好きです。そういうことと関係があるかも知れません。整えられた物よりも適当に荒れているものが好きです。絵でもそうです。しかし子供の頃はそうではありませんでした。部屋は整理しませんでしたけどね。しょっちゅう叱られていました。

子供の頃はなにしろ甘いものが好きで綺麗なものが好きですよね。大体はそうだと思います。しかし私はそうではありませんでした。メンチカツ食べるのに醤油ジャブジャブだし酒粕食べていたし唐辛子が好きだしで、変わった子供だったと思います。

そう言えば関西ではメンチカツのことをミンチカツと言います。どっちが正しいのでしょうか。余計なことですが…。

学校の図工や美術の時間もあまり好きではありませんでした。先生に褒められたこともありません。それが今絵を描いている。不思議なものです。

そんな私でさえ、水木しげる御大や柘植義春先生の、いわゆる劇画調の絵は下手糞の類だと思っていた時代があります。先生方の絵はそれまでのものとは違って綺麗なペンタッチで整えられていません。少年少女雑誌の絵は全てハンコを押したように綺麗でした。それが上手いのだと思っていたのです。子供の脳みそではそれが精一杯でした。

世の中は、九割の手塚治虫と一割の水木しげるでできていると言った人が居ます。どなただったか忘れましたが、名言だと思います。

いつの頃からか私は少数の一割に入ってしまいました。不思議なことに、以後はどんな世界へ行っても少数の中にしか入れません。しかも私の場合はできの良い一割じゃなくてできの悪い一割です。これはまったく例外なくそうなのです。

絵に関してはどちらがどうと言っているのではありません。それは種の違いのようなものです。人は直ぐに優劣や良い悪いで語りたがります。私はそこに入って行けません。

しかし情けないことに、私個人に関しては、どう考えてもできの悪い一割にしか思えません。人生の結果が証明していますからね。

しかしお断りしておきますが、その一割の中でも更に己の未熟さを認識しない一割が存在するのでして、そういう面ではどうにか私は少数派の中の多数派にはなれるような気がしています。ややこしい話でした。

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今までフリーでログインできていたのですが、急にパスワードを要求されるようになって慌てました。どこに記録していたか忘れてちょっとの間入れませんでした。セキュリティーが厳しくなったのでしょうかね。

以前どこかで入れなくなって何度か試していたら無効になったことがあります。そうなったら止めちゃいますがね。あーるひとつぜん--があるかも知れませんねこりゃ。

本日もありがとうございました。