令和から始める日本酒生活

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日本酒の魅力を少しでも伝えたい|一人の日本酒好きが送る日々のお酒レビュー

「日置桜 純米ひやおろし 山装ふ R3BY」秋の食材と合わせるのにこれ以上の酒はない

鳥取県鳥取市の青谷町にある山根酒造場さんから、季節限定”山シリーズ”のうち秋の山を彩る紅葉をモチーフにした「日置桜 純米ひやおろし 山装ふ」です。

山根酒造場さんは生産者ごとに仕込タンクを分けるという全国的にも稀な酒造りをしており、今回は同県倉吉市の数馬豊氏が生産されたお米を使用しています。

いい意味で「武骨」、だけどどこか優しさを感じる

鳥取県を代表する酒米「強力」を全量使用した精米歩合70%の純米酒。使用酵母は協会7号。日本酒度+9.4、酸度2.2となっており、アルコール分は15度なので加水されているみたいです。他の生詰ひやおろしで見る要冷蔵の記載がないので恐らく二回火入れと思われます。

  • 原料米:鳥取県産強力100%(生産者:数馬 豊)
  • 精米歩合:70%
  • 酵母:協会7号
  • アルコール分:15度
  • 日本酒度:+9.4
  • 酸度:2.2
  • その他:R3BY、速醸、加水
  • 製造/開栓:22.09/22.10
  • 購入店:小山商店

色は透明感のあるイエローで香りからは穀物木の実といった芳醇なふくよかさにべっこう飴のようなニュアンスと随所に熟成の要素を感じます。昨今のひやおろしは若すぎるものが多いと言われる中、流石の熟成感で飲む前から期待がふくらみます!

まず常温から、最初の一口目は酸味も相まって超辛口に感じますが飲んでいくにつれて舌がなれて次第に柔らかくしっかりとした旨味が顔を出してきます。アタックには自然な甘さを感じさせつつも次第に旨味のある辛口へとシフトしていき、後口はこれでもかというくらいキリっとしてる。舌に残るジンジンとした酸味が力強い印象を植え付けていきます。

常温でも美味しくいただけますが、やはりこのお酒の真髄はお燗にあると思います。頑丈な酒質なので熱々にお燗しても全くぶれない・・・むしろ旨くなっていく感覚にはまっていきます。おつまみはスモークチーズや魚など、コテコテの油ものというよりは魚のサラっとした脂がよく合うような気がしました。

Memo
  • やや熟成感
  • 旨辛

甘辛:甘| | | |○| |辛

濃淡:濃| |○| | | |淡

香り:穏|○| | | | |華

タイプ:クラシック/ミディアム

おすすめの飲み方:常温、燗酒

合わせた料理:チーズ(スモーク、カマンベール)、しめ鯖

商品情報

特定名称 純米酒
原材料 米、米麹
原料米 強力100%(生産者:数馬 豊)
精米歩合 70%
酵母 協会7号
アルコール分 15度
日本酒度 +9.4
酸度 2.2

酒蔵情報

有限会社 山根酒造場
所在地 鳥取県鳥取市青谷町大坪69-1
ホームページ https://hiokizakura.jp/