武田塾スタイルから学ぶ子供たちに身に付けてほしい勉強スタイル Vol.2
ほとんどYoutuberを見ない私ですが、はなおでんがんというYoutubeは唯一4~5年見ています。理系ならではの、理系ネタで冗談を言い合う感じが理系としては面白いです。
今回の記事は、昨日の記事(リンクに飛べます)からの続き
「3. 日々の家庭学習・宿題に応用できることと、その具体的なやり方」です。
今回は、実際に武田塾スタイルで応用できるものと、そのやり方を書いていきます。
初めに、簡単に前回の記事のおさらいをします。その後、メインの家庭学習のやり方を説明していきます。
それでは、是非最後まで読んでください!!
前回記事のおさらい
前回の記事では、武田塾という「授業をしないで、計画に沿った自習サービスを
提供する」塾のスタイルについて書いていきました。
授業をせずに参考書を徹底的に管理して完璧にするまで同じ分野を繰り返す。
これが武田塾のスタイルです。このようなスタイルの塾が小中学生の塾に
出てくるのは、厳しいのかなと私は思います。
3. 日々の家庭学習・宿題に応用できることと、その具体的なやり方
しかし私はこの武田塾スタイルから、中学受験や高校受験に向けて頑張っている
子供たちや保護者の方々にも応用できる視点を、手に入れることが出来ると思います。
私が考える武田塾スタイルのメリットは、
「子供たちの主体性とPDCAの考えに触れられる環境を作りやすい」ことです。
はっきりと書きますが、成績の良い生徒とあまり振るわない生徒の差は
どれだけ必死に、自分の成績を上げるための方法を考えて、工夫するかどうか。
つまり成績と自主性の関連性の高さです。
これが6年間多くの子供たちと・保護者の方々との交流の中で気づいたことです。
そこで、子供たちの自主性を出来るだけ上げつつ成績UPに繋がるような
具体的な勉強方法を3つ書いていきます。
①毎日のやることリストの中で、子供が自分自身で決められる分を与えてあげる。
これは、保護者の方が全部毎日のスケジュールや「今日やることリスト」を作っていることへの危惧です。これでは、子供たちは
「言われたことをやるだけ。言われなかったことはやらない」状態に
なってしまうでしょう。
しかし、かと言って全部丸投げにするとSwitchでゲームをやり始め、
お母さんとのバトルが始まるでしょう(笑)。
なので、「少しだけ子供たちに選択できる余地」をあげるのです。
例えば、あまり復習のタイミングなど考える必要性が比較的少ない、
計算や漢字の宿題のスケジュールは子供に決めさせて柔軟にやらせる、とかです。
こうすることで、子供たちは自分の中で決められる余裕が出来ると同時に
自分で決めたのだからやり切りたいと、感じてくれると思います。
島田紳助が昔TVで言っていました。
「長良川の鵜飼いの鵜は、ヒモ短いより少し余裕ある方がようけ魚とるやろ??」
出来る限り、ヒモに余裕を与えてあげましょう。
②授業の復習は出来るだけ早く終わらせ、問題に出来るだけ早く取り掛かる
聞いたことある人もいるかもしれませんが、エビングハウスの忘却曲線とは
ドイツ人の心理学者エビングハウスが人間のインプットとその後の
定着度に関する実験結果です。インプットの20分後に42%忘れ、1日後に67%忘れ、
6日後には75%忘れるというものです。
人間は新しく習ったことは、1日後にはほぼ半分、1週間後には25%しか覚えていない
ということです。衝撃的です。
また、精神科医の樺沢先生はベストセラー「学びを結果に変えるアウトプット大全」において次のよう書いています。
「多くの人はインプット過剰になっている。初心者はインプット4割、アウトプット6割。中級者はインプット3割、アウトプット7割が最適」
生徒たちの話を聞いたり様子を見ても、やはりテキストをよく読んでいる「だけ」の勉強の子供やノートまとめに必死になる子供は、このインプット過剰です。
是非、授業の復習は問題演習で行いましょう。問題をたくさん解いて復習しましょう。
復習は決してテキストを読んだり、ノートを見返すことだけではありません。
たくさん問題を解いて、より多くのアウトプットから、自分の長所や短所を多く見つけましょう。そして、その長所はより応用問題で磨いていき、短所は出来るだけ直していくことを目指しましょう。
③分からない問題はとことん「出来る」まで解きなおす
これは、特に算数と理科で威力を発揮します。私が考える
勉強の定義は以下の通りです。
勉強とは
「なぜ自分一人で解けないのか原因を究明し、その問題解決のための勉強を行うこと」
つまり、何か自分のなかで足りない部分があるから問題を「解けない」。その
原因を突き止め解決するため、日々の学習の方法を工夫させよう!
こういうことです。
よく私を困らせるこんな生徒がいます。
授業中の先生(私)からの解説を聞いた直後に満面の笑顔で
「先生分かった!先生の説明分かりやすくて、すごい!」
この時、私はどうしようもないくらい嬉しくなり生徒と同じくらい笑顔になります。
しかし次週の確認テスト・授業前テスト・家庭学習などを見ると、
出来ていないのです。なんで出来てないの~~~・・・。
あんなに笑顔で理解した様子だったのに・・・。
まさしくこれが「分かる」と「出来る」の差です。解説を聞いたり授業を聞いて
「分かった」だけなのです。「出来る」わけではないのです。
なので、授業でできなかった原因を突き詰め、その原因である弱点を
無くすためにはどうすればよいか?これを考えるのが、「勉強」なのです!
はっきり言いますが「テキストを見て復習しました」だけでは、復習になりません。
ただ思い出しただけです。復習ではありません。身に付きません。
今回はここで終わりです。少し長くなってしまいました。
やはり、これだけ書くということは、私の熱意が高いということを表しているの
だと思います。ぜひ、みなさん1個ずつからで良いです。
少しずつより良い家庭学習と宿題のやり方を、お子さんたちと一緒に
作っていってください!
ぜひ私のブログを読んで頂いた方とも、たくさん交流していきたいので、コメントや問い合わせをどんどんしてもらえるうれしいです!!
それじゃあ、また次の記事で会いましょう!!