人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経譬喩品第三』について 61 | 中杉弘の人間の探求

中杉弘の人間の探求

思想・哲学・歴史・宗教の宝庫!読めば読むほど面白い!鋭い切り口で一刀両断。中杉ワールドへようこそ。

962 ※火に焼けた長者の家には、ワシ、タカ、フクロウなどの猛禽類、ムカデの類が住み着いたのです。

 

人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経譬喩品第三』について 61


 「方(まさ)に宜しく救済して 焼害(しょうがい)無からしむべし」
 私が救って、焼かれることがないようにしてあげましょう。
 「諸子の告諭(ごうゆ)して 衆の患難(げんなん)を説く」
 諸子に告げて、諸々の難を説いたのです。
 「悪鬼毒虫 災火(さいか)蔓莚(まんねん)なり」
 悪鬼、毒虫、火災が蔓延して
 「衆苦次第に 相続して絶えず」
 諸々の苦難が次第に相続して絶えません。
 「毒蛇蚖蝮(がんぷく) 及び諸の夜叉」
 毒蛇、マムシ、及び諸々の夜叉
 「鳩槃荼鬼 野干狐狗(こく)」
 鳩槃荼鬼(くはんだき)、野干、キツネ、タヌキ
 「鵰鷲(じょうじゅ)鵄梟(しきょう) 百足の属」
 ワシ、タカ、フクロウなどの猛禽類、ムカデの類
 「飢渇の悩み急にして 甚だ怖畏すべし」
 飢えて食べるものがありません。はなはだ畏れるべし
 「此の苦すら処(しょ)し難し 況んや復大火をや」
 この苦すらも貴方がたは逃れられないのですか。逃れるのは難しい。その上、家が燃えたら何処にも逃れる所はありません。
 「諸子知ること無ければ 父の誨(おしえ)を聞くと雖も」
 諸子は知ることもなければ、まだ父の言うことを聞きません。
 「猶故(なお)楽著(ぎょうじゃく)して 嬉戯(きげ)すること已(や)まず」
 なお楽しいことに執着して、遊戯することに熱中しているのです。
 「是の時に長者 而も是の念を作さく」
 この時に長者は、しかもこの念をなしたのです。
 「諸子此の如く 我が愁悩(しゅうのう)を益す」
 こんなに言っているのに、この連中は気が付かないのだな。そう思うと、私の悩みが増します。
 「今此の舎宅は 一の楽むべき無し」
 今、この舎宅は、何も楽しむべきものはなし。
 「而るに諸子等 嬉戯(きげ)にたん湎(めん)して」
 しかるに諸子等は、まだこの家の中に宝があると思っています。
 「我が教を受けず 将に火に害せられんとす」
 我が教えを受けず、将に火に害されようとしているのです。いい年になって体がヨイヨイになっているのに、「ゴルフのスコアが伸びたらいいな」というのと、同じことです。もうじき死ぬかもしれないのに、よくゴルフなどやっていられます。

「ゴルフは楽しいのだ。終わった後は、一杯飲んでいると楽しいのだ」と言っているのです。貴方のいる所は火の家なのです。それがわからないのでしょうか? 「わかってはいるけれども、俺は今、楽しいのだよ」「博打は楽しいよ。何燃えているって? そんなの関係ないよ。燃えているのはまだ上のほうだろう。私の周りはまだ燃えていないよ。まだ火は遠いからまだまだ楽しみましょう」と言うのです。

ジジイになっているのに、「ゴルフだ、競馬だ、豪華客船の旅だ!」と言ってまだ遊んでいるのです。くだらないことに熱中しているのです。そんなことをやっている場合ではありません。

貴方は火の家の中にいるのです。仏の説法を聞いて、永遠の生命を体得することが一番大事なことなのに、それをやろうとしません。衆生は、火の家の中で楽しんでいるようなものなのです。(62に続く)

 

 

『妙法蓮華経譬喩品第三』

方(まさ)に宜しく救済して 焼害(しょうがい)無からしむべし

諸子の告諭(ごうゆ)して 衆の患難(げんなん)を説く

悪鬼毒虫 災火(さいか)蔓莚(まんねん)なり

衆苦次第に 相続して絶えず

毒蛇蚖蝮(がんぷく) 及び諸の夜叉

鳩槃荼鬼 野干狐狗(こく)
鵰鷲(じょうじゅ)鵄梟(しきょう) 百足の属

飢渇の悩み急にして 甚だ怖畏すべし
此の苦すら処(しょ)し難し 況んや復大火をや

諸子知ること無ければ 父の誨(おしえ)を聞くと雖も

猶故(なお)楽著(ぎょうじゃく)して 嬉戯(きげ)すること已(や)まず

是の時に長者 而も是の念を作さく

諸子此の如く 我が愁悩(しゅうのう)を益す

今此の舎宅は 一の楽むべき無し

而るに諸子等 嬉戯(きげ)にたん湎(めん)して

我が教を受けず 将に火に害せられんとす

 

よろしければクリックしてくださいね!

        ↓↓↓ 

人気ブログランキングへ

 


人気ブログランキング

 

 

『中杉弘の徒然日記』も、お読みください。

      ↓↓↓

https://ameblo.jp/nakasugi-hiroshi