人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経信解品第四』について 34 | 中杉弘の人間の探求

中杉弘の人間の探求

思想・哲学・歴史・宗教の宝庫!読めば読むほど面白い!鋭い切り口で一刀両断。中杉ワールドへようこそ。

967 ※「この一法とは何か?」というと、これが妙法蓮華経ということです。この妙法蓮華経ということを信心により深めていくのです。

 

 

 

人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経信解品第四』について 34


 「諸仏は法に於いて 最も自在を得たまえり」
 諸法は法において最も自在を得たまえり。諸仏は釈尊だけではありません。仏法を極めた人は、あらゆることが自由です。

法華経を誹謗した人でも、何百光年先に成仏するのでから、「貴方は妙法蓮華経ですよ」とハッキリと言ってあげるのです。それ以外、救われません。

「仏の悪口を言う人を今すぐに救ってあげる」というのは、インチキです。阿弥陀経はそうなっています。「お前は悪人だろう。悪人は仏教では救われないから、阿弥陀様が出てきたのだ。南無阿弥陀仏と唱えれば、どんな悪人でも成仏できるのです」と言うのです。

本物の仏教では、悪人が救われることはありません。悪人に妙法蓮華経を説いてもわかりません。それが「どのような時にわかるのか?」というと、自分の業行の因果で生きて死んで、因果、因果、因果と廻って、最終局面までいかないとわかりません。最終局面とは、地獄の底です。そこで仏教がわかればよいということです。

Y子はこれから自分の業行の因果により、ドンブリコ、ドンブリコと流されていくのです。行きつく先まで行かないと、仏法はわかりません。そこまで行くのです。
 「諸の衆生の 種々の欲楽(よくぎょう)」
 諸々の衆生は、種々の欲や楽しみを求めて生きているのです。
 「及び其の志力を知(しろ)しめして 堪任(かんにん)する所に随って」
 及びその志の力をしらしめして、仏は堪忍するところに従って、
 「無量の喩を以って 而も為に法を説きたもう」
 無量の喩えをもって、しかも衆生のために法を説くのです。どうしようもならない連中の欲望に対して、仏様は我慢して、「何とかこの連中を救いたい」と思って、無量の喩えをもって法を説いてくださるのです。
 「諸の衆生の 宿世(しゅくせ)の善根に随い」
 諸々の衆生の宿命の善根に従って、仏は法を説くのです。仏法は、永遠の生命を説いたものです。「貴方は、過去にこのようなことをしてきましたね。それが今世の結果になっているのです。貴方は前世で良いこともしてきましたね。それが今世でお金にも困らない裕福な姿になっているのです」、「お前は前世で人を殺してお金を奪ったね。それが、今世に出てきて貧窮下賤(びんぐげせん)の民になっているのです」ということを仏は教えるのです。まさに仏法とは、貴方の道の法を説いているのです。仏はそれをずっと見てきたのです。
 「又成熟(じょうじゅく) 未成熟(みじょうじゅく)の者を知(しろ)しめし」
 また、仏道が成就した者、成就しなかった者に知らしめたのです。
 「種々に籌量(ちゅうりょう)し 分別し知(しろ)しめし已って」
 種々の物事
の良し、悪しをはからい、分別して知らしめ終わったのです。
 「一乗の道に於いて 宜しきに随って三と説きたもう」

 仏は一乗の道において、よろしきにしたがって三と説いたのです。ここが大事です。一乗の法とは、「無量義は一法より生じる」ところの一乗の法です。

 仏様が見る所、この世の中には、二乗、三乗の法があります。声聞、縁覚、菩薩の法は仏が説く法ではありません。仏が説きたまうのは、ただ一仏乗です。「無量義は一法より生じる」です。「この一法とは何か?」というと、これが妙法蓮華経ということです。

 この妙法蓮華経ということを信心により深めていくのです。聞いただけではわかりません。何故、わからないのかというと、それは前世に「仏に成る」という因縁がないからです。因縁があっても軽いのです。因縁が深い人が聞いたら、「ああ、妙法蓮華経ですね」とわかるのです。

 「貴方が妙法蓮華経ですよ」と聞いてもわからないのですから、過去に仏に成る因縁が無いのです。この世において、正理会会長の秋田君のように、「パッ」とわかるのは、因縁がよいのです。過去に仏に成る因縁があるのです。因縁が無い人がいくら聞いても一乗の法はわかりません。そのようなことです。

 何度聞いてもこの法がわからない人は、過去に因縁が無いのです。仏はそれを分別して教えてあげているのです。声聞、縁覚、菩薩の三は、結局は一乗の法を説くためのものなのです。(終わり)

 

妙法蓮華経巻第二

 

 

『妙法蓮華経信解品第四』

諸仏は法に於いて 最も自在を得たまえり
諸の衆生の 種々の欲楽(よくぎょう)

及び其の志力を知(しろ)しめして 堪任(かんにん)する所に随って

無量の喩を以って 而も為に法を説きたもう

諸の衆生の 宿世(しゅくせ)の善根に随い

又成熟(じょうじゅく) 未成熟(みじょうじゅく)の者を知(しろ)しめし

種々に籌量(ちゅうりょう)し 分別し知(しろ)しめし已って

一乗の道に於いて 宜しきに随って三と説きたもう

 

妙法蓮華経巻第二

 

※明日からは、『妙法蓮華経薬草喩品第五』の講義が始まります。ご期待ください!

 

よろしければクリックしてくださいね!

        ↓↓↓ 

人気ブログランキングへ

 


人気ブログランキング

 

 

『中杉弘の徒然日記』も、お読みください。

      ↓↓↓

https://ameblo.jp/nakasugi-hiroshi