人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経授学無学人記品第九』について 6 | 中杉弘の人間の探求

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275 ※どうしたら衆生は、仏様が見えるようになるのでしょうか? それは、仏道修行しかありません。貴方が一仏乗の修行をすると、「仏様はずっといたのですね」ということがわかってきます。貴方には仏様が見えないから、寂しいでしょう。だから、修行していくのです。

 

 

人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経授学無学人記品第九』について 6


 「劫を妙音遍満(みょうおんへんまん)と名づけ、其の仏の寿命、無量千万億阿僧祇劫ならん。」(続き)

阿難は来世仏になり、山海慧自在通王如来(せんがいえじざいつうおうにょらい)となり、国の名前は常立勝幡(じょうりゅうしょうばん)です。劫を妙音遍満(みょうおんへんまん)と名づけ、其の仏の寿命、無量千万億阿僧祇劫です。仏の寿命は、無量です。人間では想像もできません。

自分でお金を貯めたことを考えてみてください。「老後のためにお金を貯めました。私はお金を使いません」と言っていても、病気になったり、お金を使い、そろそろ死ぬ時期が来るのです。

故・志村けんの人気は、前世でつくったものです。今世で芸を磨いて、絶頂期になった芸能人などいません。皆、前世の因縁です。

アインシュタインが今世で頭が良かったのは、今世でつくったものではありません。前世から頭がよかったのです。今世で、相対性理論を解くために生まれてきたのです。悪人も前世から悪人をやってきたのです。「来世はヤクザになるのだ」という因があり、それが今世の果になって現れてくるのです。それで、ヤクザの人生を歩むことになるのです。

大枠の人生は、前世で決まっているのです。これが、蓮華の法です。蓮華の法により、因果が決まり、妙法の世界に華が咲いてくるのです。妙法蓮華経と言うと、一つのものに見えますが、そうではありません。蓮華が原因です。妙法とは、生命の華のことを言うのです。「生きている」ということは、妙法の華が開いているのです。どのような華かというと、法は生、妙は死、「生死の二法は一心の妙用」(伝教大師)です。

生命の華が妙法です。この世でつくっていくのが法です。前世で決まった因により、今世の華が開くのです。新しい生命がこの世に誕生して、「どうして私は生きているのか?」ということが分かった時に、「蓮華の法で見るのだな」ということがわかるのです。

そのことを修行して磨いていくと、一仏乗が出てくるのです。生死を越えてしまうと、生死はありません。「生死の二法がなくなった仏様は、生死がなくなったのか?」というと、厳然と生死はあります。仏様も生死の二法を現じているのです。

そうしないと、仏様は見えません。衆生に仏様が見えるように我々の前に出てきてくださるのです。仏様が生まれてきて、死ぬことを現じるのは、「方便現涅槃」です。仏様から言うと、それは方便です。仏様には、生死があります。生まれて涅槃を示すのです。これが生死即涅槃です。

衆生は、永遠の生命が見えません。だから、仏様が涅槃を示さなければ、救えません。仏様は人間とおなじ姿を現じるのです。いつまでも、仏様が生きていると衆生がなまけてしまうのです。「お父さんがいるから、小遣いでももらおうかな」となってしまうのです。

「お父さんも死んでしまうのだよ」と言われて、お父さんはパッと死んでしまうのです。涅槃を現ずると、「お父さんがいなくなってしまった、まだ聞きたいことがたくさんあったのです」と衆生は思うのです。

これが仏様の「方便現涅槃」です。仏様が死ぬのは方便です。本当は死んでなどいません。貴方の目の前にいるのです。

どうしたら衆生は、仏様が見えるようになるのでしょうか? それは、仏道修行しかありません。貴方が一仏乗の修行をすると、「仏様はずっといたのですね」ということがわかってきます。貴方には仏様が見えないから、寂しいでしょう。だから、修行していくのです。

これが、『妙法蓮華経如来寿量品第十六』の骨子です。如来の寿命は永遠です。方便して涅槃を示すのです。これは、『妙法蓮華経如来寿量品第十六』でしっかりと学んでいきましょう。(7に続く)

 

 

『妙法蓮華経授学無学人記品第九』

劫を妙音遍満(みょうおんへんまん)と名づけ、其の仏の寿命、無量千万億阿僧祇劫ならん。(続き)

 

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