人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経見宝塔品第十一』について 18 | 中杉弘の人間の探求

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327 ※二仏並坐像(奈良国立博物館)

 

人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経見宝塔品第十一』について 18

 

 「即時に釈迦牟尼仏其の塔中に入り、其の半座に坐して結跏趺坐したもう。」(続き)

 即時に釈迦牟尼仏は、その塔の中に入り、その半座に座って、結跏趺坐をしたのです。お釈迦様、多宝如来が座った塔ですから、大きな塔です。空中に五百由旬の塔が浮かんだのです。

『御義口伝』の『妙法蓮華経見宝塔品第十一』を読んで御覧なさい。

「宝塔品廿箇の大事

第一宝塔の事

文句の八に云く前仏已に居し今仏並に座す当仏も亦然なりと。
御義口伝に云く宝とは五陰なり塔とは和合なり五陰和合を以て宝塔と云うなり、此の五陰和合とは妙法の五字なりと見る是を見とは云うなり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者は見宝塔なり。」

 

 『御義口伝』講義 中杉 弘

 「法華経宝塔品第十一には廿箇の大事があります。その一が宝塔のことであり、ここでは宝塔とは何にかということが教えられます。天台大師の法華文句の八には宝塔には仏は仏の居座所として以前から座っており、今もまた座っておられる。
 ここで説かれる仏陀もまたそのとうりであるといいます。御義口伝には宝塔の”宝”とは我らの五陰(ごおん・目耳鼻舌身の感覚器官)の事であり、”塔”とは五陰が和合することである。五陰仮和合をもって宝塔というのです。この五陰仮和合とは妙法の五字に対応しており、妙法即宝塔と見るのを見宝塔の"見”というのです。今、日蓮大聖人が南無妙法蓮華経と唱えるのは宝塔を見ている者というべきなのです。塔婆も妙な形をしていますが塔婆は本来、五重塔をあらわしています。
 妙法蓮華経をあらわしたものが五重塔なのです。人が死ぬと僧侶は塔婆を建てます。そこに妙法蓮華経と書き俗名を書きます。
 その意味は「あなたの本体は妙法の五字なのですよ」という意味であり、死んで体が無くなった故人に身体の代わりになる塔婆を作ってあげてその塔婆に向かって南無妙法蓮華経と唱えて題目を回向し故人を成仏させようとするのです。人は死ぬとあの世とこの世の中間に一旦行き、その状態のことを”中有(ちゅうう)”といいます。それが七日間続き、その後、来世の身体を得ます。そしてもっとも魅力的に見える男女の中に母父を選び受胎・誕生にいたるのです。「私はなんでこんな父母のもとに生まれたのだろうか」と嘆き怨む人間がいますが、その親はあなたが選びとった親なのです。何千億の生物の中で、もっとも魅力的な両親を自分で選びとったのです。「子は親を選択」するのです。「俺を生んでくれと頼んだ覚えはない」と開き直る人いますが、とんでもないことで、あなたの親はあなたが選んだのです。「あなたは今度生まれてくるときに、どんな親を選びますか?」
宝塔とは地と虚空から生じた我らのことであり、全ての生命のことなのです。あそこにも、ここにも仏から見れば世界は宝塔だらけなのです。我も宝塔、彼も宝塔なのです。」

こんな解釈が出来る人は、いません。


 「爾の時に大衆、二如来の、七宝の塔中の、師子座上に在(まし)まして、結跏趺坐したもうを見たてまつり、」
 爾の時に大衆、二如来の七宝塔中の師子座上に在して結跏趺坐したもうを見たてまつり、

釈迦牟尼仏と多宝如来は、師子座に座禅を組んで座ったのです。それを見たてまつったのです。二仏並坐(にぶつびょうざ)されたのです。
 「各是の念を作(な)さく、仏高遠(こうおん)に坐したまえり。」
 各是の念を作(な)さく、仏高遠(こうおん)に坐したまえり。
 「唯願わくは如来、神通力を以って我が等輩(ともがら)をし、て倶に虚空に処せしめたまえ。」
 唯願わくは如来、神通力を以って我が等輩(ともがら)をし、て倶に虚空に処せしめたまえ。

お釈迦様と多宝如来がお座りになって空中にいらっしゃるのがわかります。大衆は、「我等も空中にあげてください」と言ったのです。もの凄い数の大衆が集まったのです。それを見てお釈迦様は「よし、あげてやろう」と言われて、ともに虚空に座らせてあげたのです。(19に続く)

 

 

『妙法蓮華経見宝塔品第十一』

即時に釈迦牟尼仏其の塔中に入り、其の半座に坐して結跏趺坐したもう。(続き)

 

 

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