先週娘から電話があった。
うちは娘も息子も
電話はめったに掛けてこない。
何かあったなと
覚悟して出た。
 
 
 
「お母さん
誰にも言ってないけど
聞いてもらっていい?
 
仕事辞めようかと思ってて」
 
 
 
・・・・・・・
そうか。
それだったか。
 
 
娘は学校を卒業して
小学校の音楽科の常勤講師を数年務め
音楽科だけでなく
学級担任を持ちたいと思い
講師をしながら通信で資格を取り
採用試験を受けた。
あまり勉強が得意でない娘にとっては
かなりの難関だったと思う。
それから2年。
 
 
 
色々苦労はあったようだが
ひとつひとつ乗り越えてきた。
傍から見ていても
よくこんなにがんばれるなと
私は感心、感動していた。
 
 
 
だけどここにきて
どうしようもなく
他にしたいことがあると。
 
 
 
その「したいこと」の話を聞き
私なりに思うところを話し
当然今のコロナの状況も考えて
考えて、考えて、
最後は自分で決めるしかないと
2時間じっくり話をした。
 
 
 
そして昨日の夜、電話があり
「決めたよ。3月いっぱいで辞めるわ」
すっきりと明るい声だった。
 
 
 
2年前、公務員になった時は
いろいろ保障もあるので
結婚するとかしないとかに関わらず
一応安定した生活が出来るだろうと
親として、正直ほっとした。
 
 
もちろん公務員だというだけで
何もかも大丈夫というわけではないし
教職は体力精神力が半端なく必要で
対子ども以外の仕事に忙殺され
途中で辞める人も多い。
 
 
 
娘は教職をすぐに辞めたいわけではないが
他にしたいことの
せめて準備や勉強をし始めたいけれど
両立はとても無理なので
辞めることを考えたと。
 
 
そしてそれは音楽とは全く関係ない仕事で
大学、大学院と音楽を専門にやってきて
全く違うことをするのかと
残念な気持ちはある。
 
 
 
でも
やりたいことがあるなら
やるしかないよね。
 
 
 
甘くないことは
百も承知だと思う。
 
 
 
 
がんばれ。
応援してる。
 
 
 
親だけど
26歳年上だけど
たいした経験もない自分が
想像できる範囲でしか
物事をみてはいけないって
それだけは思ってる。
 
 
私に想像できない世界を生きる
貴女を見せてください。
 
 
 
 
電話を切る前に娘は
「やりたいことをやらせてもらえて
感謝してます。ありがとう。」
と言いました。
 
 
 
なんにもしてないよ。
でも疲れたら
羽を休める場所だけは用意しておくから。
 
 
 
 
 
 

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