『魔女の宅急便』の原作者、角野栄子さん。86歳。
50代の娘さん、くぼしまりおさんが数年前から角野栄子さんの洋服のコーディネートをするようになったとのこと。



色々と工夫されてたどり着いたワンピースのパターンがあり、それを生地を変えて何着も作られている。

中には少し「シック」な色はあるが、コーディネートの仕上がりが「暗い」ものはない。




角野栄子さんはメディアに出ることもよくあるので、一般の80代の方よりは洋服の数も多く必要だし、いわゆる高齢者がよく着ているような色や形や合わせ方など、少し大胆で華やかになるのかもしれない。



でも角野栄子さんは、服に「着られている」感が全然ない。
以前と変わらずオシャレが大好きだし、選んだり用意したりするのが年齢的に少し大義になってきたから信頼する娘さんの手を借りているだけで、着こなす好奇心とエネルギーにあふれている。



角野栄子さんは娘さんをとても信頼しているが、言われるがまま着ているのではなく、それが好きで、着心地が良くて、納得のいくものだけを着ているのだと思う。




髪型も、髪の色も、メガネも、洋服も、靴下も、靴も、すべてその自然な笑顔にベストマッチング。
人の手を借りていても自分自身が全体を調整できないとできないこと。
多くの人が「こんなふうに歳を重ねたい」と思うのではないか。



「なるべくミニマル、シンプル」を暮らしの芯にもっていると、ものを減らして、目に映る色も減らしているので、洋服や小物がモノトーンに偏りがちだ。

モノトーンもとても奥が深くて、柄や素材によってまだまだ豊かな可能性があるように思うけれど、なかでも黒は50代以上は難しい。どうしても顔写りが暗くなってしまう。かといって白がいいかというと、顔写りはよくても分量や形などが難しいのだ。

この本をみていると、中高年にとってはカラーのパワーというのは圧倒的だと感じる。



年齢を重ねると自身のパワーはたしかに落ちていく。
その落ちたパワーに見合った、人目につきにくい、どちらかというと地味な洋服を着ていると、頑張らなくていい、落ち着く、というのも正直あると思う。



それでも、ちょっと姿勢をよくして、明るいカラーを少しでも取り入れてみると、不思議と元気が湧いてくる、ということもあると思う。



くぼしまりおさんコーディネートの角野栄子さんのスタイルが、多くの中高年の希望になると思う。
ヒントをたくさんもらって、自分も生かしていきたいなと思う。





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