一昨日のつづきです。





少し離れておじさんが話しかけてる子たちを見ると、おじさんに対する不快感、不信感のようなものはそれほど見受けられないようだった。
私だけがやみくもに警戒しているとしたら、何か思い違い、考えすぎなのかもしれない。



他の子たちにそのおじさんをどう思ってるか聞いたり、相談したりすることも考えたが、あのおじさんをそんな目で見ているのか、信じられない、といった反応だったらどうすればいいのか。



同じ学年の副部長 (女子) にだけは自分の今の気持ちを話してみた。
副部長は、自分は体を触れられたことはないし、注意しておじさんを見たことがなかったからよく分からないけど、これからちょっと意識してみてみると言ってくれた。



しばらくして副部長から、たしかに肩とか腕とか触ってるときがあるけど、楽しそうに喋ってるし、そんなに変な感じはしないかな…というようなことを言われた。



そうなのか。
やっぱり私の方がおかしいのか。



自分だけが感じてしまうのなら、自分だけが注意していればすむこと。
もうそんな余計なことは誰にも言わずに引退まで過ごせばいいんだと思うことにした。



毎日おじさんが来る17時すぎから落ち着かなくなり、気持ちがこわばり、早く校舎を出ていきたくてしょうがなかった。
なるべく姿を見たくなかったのにある日、出合がしらにおじさんとぶつかりそうになった。
おじさんが私を支えようと手を出したのだがそれが私の脇に入り、そのあと胸のほうに少し動いたのにびっくりして、すぐにおじさんから離れた。


「大丈夫かぁ?」とおじさんはいつもと変わりないトーンで気遣ってくれたが、私はもう嫌すぎて震えが来た。



それでも他の部員や顧問の先生 (男性) にも何も言わないまま、学年が上がって3年生になった。
おじさんについては、おそらく体に触れるどうこうではなく、2、3年生は話しかけられるのが面倒くさくて、そそくさと帰り支度をする子が増えてきていた。
そう、よく考えるとおじさんの相手をしているのはいつも低学年の子だった。




新入生が入ってきて3学年揃い、おじさんは1年生を中心にまたお喋りをするようになっていた。
そしてまた「大丈夫そうな子」には軽いボディタッチをしているのを見ることがあった。


その子たちがどんな気持ちでいるかはわからない。
でも、少しでも戸惑ったり嫌がったりしているなら、許せない。



このころから沸々と怒りが湧いてきていた。
自分のこともそうだが、新入生を何としてでも守らないといけないと思った。



もう一度、つづきます。



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