救われたのかもしれない

ちょっと考えられない車の事故を2日前に起こした夫。

直前に意識が飛んで、鉄柱にぶつかったショックで気がついた、というような説明を当日はしていたが、それもどうも自信がなくなってきたらしい。

昨日の夕方たまたまその事故現場を歩いて通ったのでよく見てみた。

「ちょっと考えられない」のはまぁそうなんだけど、想像しているよりも、もしかしたら運転ミスであり得るかもしれない、という印象に変わった。

しょっちゅう通っている場所とはいえ、やっぱりあらためて実際に見てみないとわからないと思った。

昨日仕事に行って遅くに帰ってきた夫は、夜の会食でそこそこ飲んでいたようで「昨日の今日でなぜ飲める？付き合いで一杯だけとかできないのか？」と腹が立ってきたが、こういう時は何を言ってもダメなので今日になってから話をした。

「意識が飛んだって言ってたけど、ぶつかったことがショックすぎて直前のことを思い出せなくなってるんじゃない？ちょっと早めに（右折の）ハンドル切ったとしたら、手前の鉄柱にぶつかる可能性がないとはいえないって思ったよ」というと「そう言われたらそんな気がしてきた…」と。

事故の前に意識が飛んだのか、事故のショックで記憶が飛んだのか、自分ではよくわからない様子。

人を巻き込まなくて本当によかった。

それでも車軸が曲がる大きな事故。

しかも「覚えてない」という部分もすごく大きい。

それを、自分たちの今受けてるショック以上に、もっと大ごとに、深刻に、捉えた方がいいのか。

人生そんなこともあるだろう、今後はくれぐれも気をつけていこうというふうに考えればいいのか。

よくわからないでいる。

今日は朝から夫は事故の際にお世話になったガソリンスタンドにお礼とお詫びに行ってきた。

そこで聞いた話。

「あの日は不思議な日でした」

「（夫の）事故の後、その交差点の道路が陥没したんです」

「人や車に影響はなかったんですが」

え…

翌日私がそこを通った時には暗くてわからなかったけど、陥没した時は夫の事故の時と同じ警官が数人来て「ここはさっき来たばかり」と言っていたと。

夫は交差点の手前でハンドルを切りすぎて、歩道の鉄柱にぶつかった。

タイミングにもよるが、もし交差点にまともに侵入して、その時に道路が陥没したとしたら…

無事だったとは思えない。

不思議なことや説明のつかないことは、世の中よく起こるから、なんとも言えないが、話を聞いたら震えがきた。

一昨日、あの場所には何かが作用したのかもしれない。

誰かの、何かの、思し召しなのか。

エアポケット？異空間？だったのか。

良かったことでは決してないが、悪かったことでもなかったんだろうか。

娘も今週はじめからコロナに。

私たちと同じく熱はすぐに下がったけど、咳、腰痛、背中痛、食欲不振、下痢など不調が続いている様子。