お料理も何を食べても美味しかった。
このお店のあたりは夫や私の通った高校の近くなのに、今やすっかり娘の方が詳しくなっています。
この数年、娘についてとても気になっていたことがありました。
娘には高校1年の時からずっと仲の良かったMちゃんという友だちがいました。
一番近しい関係の友だちだったと思うのに、この3年くらいMちゃんの話を娘から聞かなくなりました。それはもう1年目から私たちが気がつくくらい、とても不自然なことでした。
うちにも何度も泊まりに来ていたMちゃん。
どうもMちゃんの方から娘のことを避けはじめたようで、良くも悪くも15年も一緒にいて、娘の何もかもをわかっていてくれていると思っていたMちゃんに、ついに愛想を尽かされたのかと、原因として一番に考えられる娘のだらしないところ、いい加減なところ、今までは許されていたのでしょうが、すごく申し訳なくて、親としても責任を感じていました。
3ヶ月くらい前に娘に会った時、Mちゃんのことはこのままではよくないと思う、と言いました。
もうこの先ずっとMちゃんと繋がらなくていいのか、そうでないなら一度ちゃんと会って話をした方がいい、どんな結果になっても、お互い思っていることを伝えた方がいいと。
娘はそれまで、Mちゃんと離れていることをそれほど気にしていないように言っていましたが、2人がそんなふうなので周りの友だちも巻き込んでピリピリしていているのは良くないと思っていたようでした。
数日前「Mと会ってきた!」とLINEが。
「Mが夢に出てきたから今かなと思って連絡したら今日会おうってなって」
Mちゃんの方もタイミングを見計らっていたみたい。
自分がいっぱいいっぱいの時に娘の様子がカチンときて「もう無理」となったと。
でも自分も良くないところ、いっぱいあったと。
「いろいろ行き違い、思い違いもあったし、お互い悪いところを謝り合った。今やから言える気持ちもあって、今でよかった。時間は必要やった」と。
最後は2人で号泣して、2人並んだ写真を「おとなの仲直り」として高校の同級生グループに流して、みんなから祝福?されたと。
ああ、よかった。
15歳から30歳まで一緒にいて、何かの拍子に一度離れても、ちゃんと向き合ってわだかまりをなくしておくことは、とても大事だと思うから。
自分の反省を込めて。
そこからまた元通りになるか、新しい関係になるかはわからないけれど、頑な姿勢のままでいるのはお互い辛いと思う。
30代になった子たちに干渉するつもりはないけれど、人に言われて気持ちが動くことも、夢に見てしまうことも、本人が気になっているってことだから、行動できて、「おとなの仲直り」と言えて、本当に良かった。
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