昨日読んだ本 
山本文緒『無人島のふたり』





命の残りを見つめて、振り絞るように書いてくれた日記だから、大事に、少しずつ読もうと思っていたが、結局途中で止めることはできなくて、一日で最後まで読んだ。




山本文緒さんが昨年亡くなられたことは本当にショックだった。
ついこの間NHKのあさイチに出演されていた気がしていたし(調べると2020年の年末だった)、『再婚生活』などのエッセイも読んでいたから。
うつ病についても、日記も書けないくらいの辛い状況からずいぶん良くなって、お元気にされていることがテレビからも伝わってきていた。





そのあさイチから4ヶ月後に膵臓がんのステージ4bと宣告を受け、すでに手術はできる状態でなく、抗がん剤を一回したあとは緩和ケアにうつり、余命宣告の通り、半年後に亡くなってしまった。





読み進めて、ページの残りが少なくなってくるのが辛かった。
ページの残りは命の残り時間。
最初からわかっていても、もう少し、もう少し、どうか生きてくださいと、思わずにいられなかった。
本当に、最後の最後まで書いてくださった。




正直、気持ちの波がまだおさまっていないので、レビューを書くような心境になっていない。
もう少し時間を置いて、あらためて書こうと思う。











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