夫氏に目標時間通りにご飯を作る方法を教えてみた
うちのダーリンは計画立てない族出身(↓)。
そんな彼に、「時間通りにご飯を作る方法」を教えてみた。
日本式の計画実行方法
とある日の昼下がりは1時半。
ダーリンは「今日は 2時半に釣りに行く」という。ふんふん。いいねぇ。
そこでふと思った。
夫氏は以下の条件を全て頭に入れて、計算して動いてるんだろうか?
1)私は8時よりは前に夜ご飯を食べたいと常々言っている。
2)そして、ちょうど昨晩夫氏が作ってくれるはずだった「チリ・ヴェルデ」は、2−3時間かかるというこで、今日に持ち越したばかり。
そこで聞いてみた。
「上記の条件に基づくと、君は何時に家に帰ってなければならないでしょう?」
(小学校の算数みたいだな😂)
答えは5時(8−3=5)!
しかも釣りから帰ったらぐったりしていて即料理は大変。休み時間も考えると最低でも4時半(5ー0.5=4.5)。
釣り場までは往復1時間かかるとなると、2時半出発で4時半帰宅の場合は、1時間しか釣りはできない(4.5−2.5=2、2−1=1)。
でも彼はもっと釣りしたいだろう。「トラウトを捕まえるには数時間はいるよ!」と仰る。
さてどうするか?
答え:今できる作業(肉に塩胡椒しておくとか)をやり、あとは煮込むだけ(時間かかる)のタスクを私にお願いする。つまり!今やれ!!
(計画立てない族は往々にして「今やる」が得意ではなく、「maniana(明日やる)」が口癖なので、これは結構厳しい指令である。)
この一連のストーリーを解説したら、「なるほど💡」と新しい数学の公式をついに理解したかのように納得した模様で、おもむろにスープを作り始めた彼。
計画立てない族の思考回路
このように、計画しない族には逆算して考える習慣がない。彼らの頭の中はこんな感じ(↓)。
2時半出発を予定→
なんだかんだで3時出発(2.5+0.5=3)→
釣りは楽しいな〜!→
今日の夕飯はトラウトだぞ〜!彼女も喜ぶだろうな〜🎣 🐟 →
おっと、もう7時半!👀(3+4.5=7.5)→
そこそこ急いで帰宅(なんだかんだんで8時半)🚗(7.5+1=8.5)→
今から作るのはもう遅いではないか。そして腹へった。彼女も夜は早めに食べたいと言っている→
ヨシ!今日はピザを頼もう!チリ・ヴェルデは明日作れば良し。💡🍕→
その場その場で適切なソリューションを打ち出せる俺は素敵。フフ😎👍✨
こういう思考回路なのだ。頭の中の数字は引き算ではなく足し算で進んでいく。彼らにとっては、「時間通りに間に合わせることに血道を上げる」という機能・習慣・習性はないので、伸び伸びと今この瞬間を大事に、楽しく生きている。彼らからすれば、日本人はむしろ、「刻々と変わっていく人生のプライオリティに臨機応変に動けず、人生を楽しめない、神経質なやつ」でしかない。
そう、Twitterで見た、このロシア人(↓)も同じ。広い世界を見渡してみれば、「時間に間に合わせる」ということが必ずしも至上命題・善・ちゃんとしてる・すべきこと、ではないのだ。優先度が違うとでも言うべきか。
一方日本人はどちらかというと時間厳守の厳密さを求めるという点において、原理主義者でしかない。時間厳守教のテロリストだ。なかなかマイナーなのだ。忘れてはいけない。日本人種の人口は世界の1%未満である(しかもさらに減りつつある)。若干、原理主義過ぎて、怖がられていると言ってもいい(私も怖い)😂。
ちなみに、メリケン大帝国の首都・ワシントンDCの地下鉄には時刻表がない。いや、「遅延」と表示されることもあるので、運転手が持ってる時刻表はあるんだろうけど、乗客が見えるところには表示されていないので、ないも同然である。電車はそのうち来る(あと何分で来るか、という表示はあるのだが、これがまたあまり信用できない点は申し添えておこう)。
最強なのはどっちもイケる二刀流
だがしかーし!!
私は夕食は8時前に食べたいし、11時とかは避けたい。そして今日は彼が作る日で、放っておけば既に買ってある具材も古くなる。それに将来的にも、いつもこの調子で、「計画する意味はない」感じで回していかれると、私だけならまだしも、(親とか友達とか)日本人が絡んでくる作業が回らなくなる!
ということで、多少は「逆算して、時間通りに間に合わせるスキル」も少し身につけてもらえると助かる、との気持ちでお願いしてみた。
もちろん、後ろからハグして、「ありがとーーーーう💕 !!夫氏のスープ、楽しみだな〜♬」と感謝を表現してみた。「フンっ!」と言いつつも、やってくれている。
結局この日、逆算してみた結果、
「…釣りに行く時間はない。」
という判断を下したようで、先に今週の仕事を片付けることにしたようだ。
釣りに行くのを楽しみにしてたみたいだから、ちょっとかわいそうだけど… 時にこういう大人の判断も必要であろう。ダーリンよ。
私も、夫氏に合わせて、「そうきたなら、これでどうだ」という計画立てない族との臨機応変な対応方法も四苦八苦しながら学んでいる。「君は計画通りじゃないと、すぐにパニックになるね」と「ちーがーうーだーろぉぉぉ!」と真由子も叫びたい一言をくらいつつも、瞬時に「じゃぁどうする」という答えを出して次にいける切り替えの速さは少しずつ身についてきた。
でも!!夫氏もちょっと歩み寄ってくれたら、私たち夫婦は最強じゃないか。時間通りにも、気分次第の臨機応変にも対応できるんだから!
こうやって、ちょっとずつ歩み寄る、計画立てない族の夫と時間厳守教出身の妻であった。