札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

小樽 蔵めぐり ③ *5つ追加しました

2021-12-02 22:38:03 | 小樽市

 

参考図書は資料として素晴らしくかなりの軒数が記載されているが廻ったのは半分を少し超えたところ
今後、機会をもち追加していきます。

*参考図書「小樽 蔵めぐり イラスト帖」2017年6月16日発行
*一般住宅の名前・住所は略で 地図は載せません

 

「小樽オルゴール堂(旧共成倉庫)」

 

住吉町4-1
1912(明治45)年建築
木骨石造り2階建て
*小樽市指定歴史的建造物

写真では上手く撮っていないが奥につながっているのが倉庫である
共成は大正期に関東以北で取引量一位を誇る精米会社だった

倉庫は米蔵として使われかなりの量の米があったようだ
オルゴール堂はメルヘン交差点の顔として
また小樽観光の顔として有名な建物だね。

左側が倉庫


 

 

「住吉神社旧宮司邸蔵」

 

住ノ江2丁目5-8
1935(昭和10)年ころ建築
木骨石造り2階建て

母屋の一部で写真は神社の裏通りから撮ったもの
もっとも神社内からは撮りづらいかも知れない

母屋は形を変えたが蔵はそのままで
現在中には昔の神事用具や祭り用品が収められているようだ。

 

 

 

 

 

「住吉神社社務所蔵」

 

住ノ江2丁目5-8
1934(昭和9)年建築
木骨石造り2階建て
*小樽市指定歴史的建造物

宮司邸と同じく敷地外の裏通りから撮影する
この蔵と宮司邸蔵は、小樽の昔の有名な建築会社「大虎組」の施工による

蔵窓の軒送りの意匠に当時のモダンさを感じる。

 

 

 

 

 

「A家蔵」

 

住ノ江
明治時代建築
木骨石造り2階建て

初代A氏は11歳で来道。いくつかの仕事をしたのち薬局の店員となった
そこで認められ娘婿となり小樽に分家を出す。
薬局は繁盛し、現在も子孫が受け継いでいる。

この蔵は、今はポツンとしているが隣接した建物があった
オレンジ色の鉄扉が珍しく、石蔵のアクセントになっている。

 

 

 

 

「M邸蔵」

 

住ノ江
1897(明治30)年建築
木骨石造り2階建て

繋がっていた母屋は改築され独立した形になった
そのおかげで白い漆喰の引き戸が見えるようになったという

2階は半分が吹き抜けになっているそうだ
現在の施主の祖父が家と蔵を一緒に建てた。

住ノ江町のこの近辺は昔ながらの家が結構残っていたが
かなり変わったらしい
私には小樽でも古い家がまだ多く残っているほうだと思うが。

 

 

 

 

「小樽ゲストハウス・パスタクラブ蔵(旧杉森喜一郎邸蔵)」

 

緑3丁目9-5
大正時代建築
木骨石造り2階建て

旧杉森邸は小樽市の歴史的建造物
そこをパスタクラブが営業し、隣接した蔵を小樽ゲストハウスとして宿泊活用している。

珍しいのは玄関付きである
宿泊客はパスタクラブで朝食をとるようだ
また旧邸の屋上にも上がれるらしいね。

敷地に入らないと蔵は完全に見えないのでいつか食事に利用した時に
見学出来たらうれしいね。

 

 

 

 

「Y氏邸」

 

松ヶ枝1丁目
明治時代建築
木骨石造り2階建て


松ヶ枝町の住宅街の中小路にひっそりと建っている
この松ヶ枝町は港側から入船町や緑町といった歴史的建物が多い地区と続いておりこのような蔵がある住宅があっても不思議ではない

いわゆる山の手にあたる高台地区に古くから家を構えているのは
それなりの方々だったのかも知れない。

 

 

 

 

「ニチヤク倉庫(旧かねしょう倉庫)」

 

入船1丁目3-10
明治時代後期建築
木骨石造り3階建て


「かねしょう」は薬種問屋
明治38年に買い取ったとのことで正確にいつ建築されたかは不明のようだ

以前は奥に住居の洋館があったが取り壊され倉庫だけが残った。

「ニチヤク」は同じ薬問屋として薬品倉庫として利用していた。

この倉庫が面している入船通は歴史的建造物が多く、堺町通りとの交差点はメルヘン交差点と呼ばれる。

現在は「蔵宿 末広」として宿泊施設として再利用された
ちなみに末広とは隣にある「末広稲荷大明神」からとったものと思われる。

 

 

 



「森ヒロコ・スタシス美術館(旧森質店蔵)」

 

緑1丁目16-33
1931(昭和6)年建築
木骨石造り2階建て

 

ここは版画家、森ヒロコさんの実家で蔵の内部を改装した美術館です。

森さんのご主人は画廊を経営していました
東欧に洋行した際に出会ったリトアニアの画家、スタシス・エイドリゲヴィチウスなどの作品と森さんの作品を展示している。

倉庫は質蔵だけあり重厚でしっかりしているように見えた。

ご夫妻は逝去されたが運営は親族に引き継がれたようだ
中ではカフェもあり手作りのパンも販売している。

 

 

 

「オエノンホールディングス倉庫(旧石橋商店倉庫)」

 

奥沢1丁目21-5
1908(明治41)年建築
木骨石造平屋


以前はレトロな木造建築の事務所棟があった痕跡が倉庫にある

石橋商店は明治期に水田開発と米の生産奨励、醤油醸造に力を注いだ商店。

その商店に入店したのが野口氏でやがて別所で北の誉酒造を設立する
この倉庫は石橋商店から譲り受けたもので貯蔵庫として活用していた。

その後、一帯が北の誉酒造として小樽市民、道民に好まれた酒造メーカーになり
記念館が出来、天狗山の伏流水を汲める井戸などもあった。
しかし2015年にその歴史を閉じた。

事務所棟は解体され記念館は食品会社の売店になっていたがそれも閉店した
今後のオエノングループの活用に期待したいが

 

 

 

 



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