白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

怪人開発部の黒井津さん 第2話「闇の湯壺で貪り合う悪鬼の叫びを(以下略)」

コンプライアンス遵守のホワイト悪の組織

 例によって長すぎるサブタイトルは一部割愛です。

プライムビデオ配信中

 今回はヒロインが幹部のメギストスと共に出張に出かける話。それにしてもメギストスは悪の秘密結社の幹部としてはあり得ないほどによく出来た上司(笑)。常に仕事熱心でさらには部下には労働基準法を守ることとコンプライアンスの遵守を求めるというホワイトさ。これは笑えるわ。

 部下にキチンと弁当まで差し入れ、さらにはコンプライアンスを守るために確保したホテルは女性の部下に譲るという。それにしてもサウナの雑魚寝部屋で「やはりこれが一番落ち着く」とのたまっているところを見ると、メギストス様の生活というのが何となく垣間見えるような気がする。若い頃はバックパッカーだったとかいう過去があるのではなどと考えてしまうわ(笑)。

 そして先週に続いて今週もローカルヒーロー登場でしたね。この作品、これは毎回するんだろうか? 今までに有名どころの「超神ネイガー」は登場したが、それ以外の有名どころである「琉神マブヤー」とか「薩摩剣士隼人」とかはまだ登場してないからな。それにしても知らない間に日本中にローカルヒーローが溢れるようになったんだな。以前から日本はゆるキャラ大国でワンサカとゆるキャラがいると言われていたが、ヒーロー大国でもあったのか。もっともその割には世の中が巨悪に満ちているが。

 

 

「サラリーマンはツラいよ」がかなりリアリティがあるな

 で、前回登場の狼男のはずが狼少女にされてしまっていた彼は、人員不足のために開発部に回されてしまったと。そこで黒井津と共に組織内での無茶ぶりに振り回される羽目に。何かこういうサラリーマン社会の描き方は笑えるけど、妙にリアルなところもある。特に社内の多くの部署が絡んだらそこの間の調整でほとんど謀殺されるとか、いざ製造現場に持っていったらそこで「製造不能」と突き返されるとか、サラリーマン経験していたら「あるある」の世界なんだが、なんでそんなにリアルなんでしょうって感じだな。そして最後の最後ですべてをひっくり返す上司の鶴の一声。これに振り回されるサラリーマンは実に多い。

 その結果、開発されたのは当初の強そうなイメージからかけ離れた妙にファンシーな怪人。真面目でやる気はあったようだが、哀れ一撃で剣神ブレイダーの餌食に。社内で散々調整しまくった出来上がった製品は、結果としては顧客のニーズと合致していない失敗作でしたって、これも完全にメーカーあるある。

 と言うわけでほとんどスベる寸前のヌルいネタが私のようなジジイには見事に合致ですね。マヌケな作品だけど結構好きだわ。と言うわけで月曜日は諸々作品はありましたが、結局は残ったのは本作だけです。

 

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