白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

農民関連のスキルばっかり上げてたら何故か強くなった 第8話「農民と結婚式」

正直なところ、話が雑すぎるよな

 姫様を助けて、クソ王子の野望を打ち砕く前にアンティスブルクに乗り込むアル一行・・・なんだが、結局は何の策もなく真っ正面から乗り込むだけか。うーん、この作品はどうせギャグ志向だからそんな綿密な作戦とかなしで、いきなり勢いだけで行くってのもギリギリ可ではあるが、やっぱりあまりにひねりがなさ過ぎるし、無理くりすぎるって気が強いよな。以前にも言ったように、この作品はあまりにもご都合主義が強すぎて、ストーリー立てがあまりに雑。

     
コミック原作が出ている模様

 その雑の最たるものが、結婚式にやって来ていたお歴々の前で王子のイカサマを暴露するまでは良いが、その後に騎士たちが王子をさっさと連行してしまってところ。「話したら分かってくれました」ってあまりにも無茶苦茶だろう。まがいなりにもあいつは王子なんだから、騎士団が王子連行したらそれはクーデター。王子がイカサマしていたのは明らかに悪質だが、それとこれとは話が別。せめてあそこはアンティスブルクの王でも出てきて「ええい、お前はそんな卑怯なことをしていたのか!この国の面汚しめ!お前などは直ちに廃嫡だ、連行しろ!」ってのでもない限り、彼らは勝手に動いちゃダメ。もしくはやけくそになった王子に対して「ネディリス様、我々はもうこれ以上あなたに従うことは出来ません」の一言が必要。つまりはクーデター。ファルの親父がいたけど、あれは隣国の王だから管轄外だし。

 しかもネディルスが仕向け魔物軍団は、ギルドの冒険者たちが撃退するから大丈夫という超ご都合主義展開。ヘレンとルリが鍛え直したとか言っているけど、実際には数日しかなかったのにトレーニングなんて出来るわけないし、それだけで一気に強くなるってもんでもない。もうご都合主義が炸裂しすぎて、いくらギャグベースの作品だと言っても、ストーリー立てが雑すぎてどうにもこうにも。

 

 

もうそろそろ限界かな

 で、今回のネディルスの背後に黒幕がとか言っているが、実際にアルを狙った魔族もいたわけだし、どうせ魔族の中に何か企んでいる一派がいるとかいう話なんだろう。だけどどうせその陰謀も無双のアル様と仲間たちがチャッチャとぶっ倒して目出度し目出度しで終わりなんだろうな。作品自体が万事この調子だから、どうせそれも安直でご都合主義な展開するのが見えている。

 そういうわけなので正直なところもうそろそろ限界かな。ルリとファルのアルを巡る三角関係展開なんてヘッポコドラマやられても、あまりにもお約束すぎて興味を持てんし。どうやらアルには過去に思っていた女性がいたってことなんだろうけど(まあ多分死んだんだろう)、そんなことはどうでも良いし。

 ということなのでいよいよ今期はこれで「転生したら剣」以外のなろう系は全滅です。まあ私自身がもうそろそろなろう系全般に見切りをつけつつあるってことですが。何しろピッコマでいくつか作品読んだら、もう個体区別が付かないぐらいに同じ話ばかりが並んでいるんだから。ハッキリ言って、すべてが「北斗の拳」の亜流だったジャンプ漫画以上にバリエーションがない。演歌よろしく、こっちの作品の冒頭と、こっちの作品の中盤と、こっちの作品のラストを引っ付けても問題なくつながりそうなんだから。

 

 

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