利尻島 Part 8 レンタルバイクで利尻ファンタスティックロードを一周(利尻富士町/利尻町)

利尻島・礼文島

鴛泊港でバイクをレンタルしたら、島一周ツーリングに出発!姫沼、利尻町立博物館、仙法志御崎公園、郷土資料館、北見冨士神社などの島の名所をぐるっとめぐります。いずれも島を周回する「利尻ファンタスティックロード」に面しているため、気軽に立ち寄れる場所ばかりです!

訪問日:2022/9/18(日)

港でバイクをレンタル

本日は利尻島に点在する観光名所をめぐる日。ということで、移動手段として選んだのがレンタルバイク!予約はできないため、直接鴛泊港前の店舗へ。

このレンタルショップは「旅館雪国」という宿が経営しているため、営業所が不在のことも多いです。そんなときは窓に書かれた電話番号へ連絡します。なお、旅館雪国の宿泊者は半額で利用できるとのウワサも。

手続きはとってもシンプル、ガソリン代込みなので返却も一瞬です。

多少雨はぱらついていますが、昨日雨の利尻山を登ったのですっかり心が強くなってしまいました。さらに、いつもなら一人でまわるのですが、今回は同じ宿の仲良くなった人たちと3人でめぐることに!こういうの島旅ならではで楽しいですね!

①姫沼

ということで、最初に向かったのは、鴛泊港からすぐ近くにある姫沼。原生林に囲まれた深さ約2mの沼です。本来ならば沼の向こうには利尻富士こと利尻山が姿を見せ、水面にその姿が映る「逆さ利尻富士」も見ることができるスポット。あいにく曇り空ですので、想像力で補ってください。

姫沼のまわりは、1周800mの遊歩道が設置されています。ゆっくり歩いても約20分ほどのお気軽コースです。

実はこの姫沼、自然にできたものではなく人造湖。かつて古姫沼と呼ばれる沼が存在していましたが、湿原、森と遷移し消滅。その後、大正時代に人の手によってせき止められて造られのが現在の姫沼なのです。ヒメマスを放流していたのがその名の由来となっているそう。

②利尻空港

姫沼から南へ進もうかと思ったのですが、沓形(くつがた)にあるラーメン屋「味楽」は人気店なので、オープン前に行っておきたい・・・というわけで再度鴛泊港の前を通過して反時計回りに進みます。

途中に現れるのが利尻空港。通常は札幌の丘珠空港から1~2本ほど、6~9月限定で新千歳空港からの便が就航しています。

空港内はとっても静か。お店などもなく、2階にあるカフェも営業しておりませんでした。きっと飛行機の便に合わせて営業しているのでしょうね。

その代わり、自販機はかなり充実しています。普通のドリンクに加えて、「鮭くんせい」「うに」「あわび」「昆布」など、島の名産品を購入可能。まだ中身が入っていませんでしたが、冷凍食品の自販機「ど冷えもん」も置かれていました。

小さな空港ですが、もちろん展望デッキもあります。もし晴れていたら、ここからも利尻富士を見渡すことができます。離着陸のタイミングで訪れれば、利尻富士をバックに飛ぶ飛行機の姿を写真に収めることもできるはず・・・!

↓晴れてるとこんな感じです。

利尻島 Part 2 季節限定!羽田空港から新千歳空港経由で利尻空港へ(利尻町/利尻富士町)
6〜9月限定で運行している「新千歳空港ー利尻空港」。これを利用すると、稚内や札幌を経由することなく東京から空路オンリーで島へ行くことができます!今回の記事は、実際に乗ったフライト搭乗機です。

③北見冨士神社

さて、空港から沓形に到着、お目当てのラーメン屋さんに名前を記入したら、オープン時間までの間に北見冨士神社へ参拝。

ここは島で唯一「御朱印」がもらえる神社なのですが、2022年9月現在は中止中。

その代わり、「御朱印どうしても欲しい方専用帳面」というものが賽銭箱の前に置かれています。こちらに名前と住所を記載、お賽銭箱に2,000円入れることで、自宅に御朱印を送ってもらえるのです。

送料込みとはいえ2,000円は少し躊躇われる・・・かと思いきや、ここでいただける御朱印は北見富士神社だけでなく、「利尻山神社」「仙法志神社」「北見神社」と島の4社がセットになっています。これはお得な感じがしますね。

このあとは、念願の「ラーメン味楽」、そして島でしか飲むことができない「ミルピス」を買いに行ったのですが、それはまた別の記事にまとめますね。

④島の駅利尻

ラーメン味楽のすぐ近くにある島の駅利尻。入口は石焼料理などが楽しめる「カフェ自休自足」が入っております。

店内を進み、奥にある扉から外へ出ると石蔵文化ギャラリーというミュージアムがあります。

名前の通り石蔵を改装したギャラリーで、海藻クラフト作品や原子修さんの詩作品などを展示しています。

こちらは押し花作家・たけだりょうさんの作品。押し花で作られた作品かと思いきや、利尻コンブ、テングサ、ムラサキウニなど利尻の名産を使用して作り上げられています。近くで見ると、素材を上手く活かしている様子に驚かされる作品です。

⑤寝熊の岩

沓形の集落を離れ、南へと進んで行くと見えてくるのは寝熊の岩。名前の通り寝そべった熊のような姿をしています。荒れ狂う海に向かっているように見え、なんとも勇ましい姿。

寝熊の岩のすぐ近くにあるのが人面岩。おそらくですが、写真左の鉢巻をまいた岩のことだと思います。たしかに人の横顔みたいで非常にユニーク。

さらにすぐ近くには、龍神の岩と、その上に造られた北のいつくしま弁天宮もあります。

日暮れに大沢より地鳴りをたてて降りてくる何かがあり、それがこの大岩で消えたそう。その後、通りかかった修行者がこの大岩に祠を建てて祀るようにと宣して立ち去った、といういわれがあります。

「何か」と輪郭がはっきりしていないところに、なんともミステリーを感じますね。この話、遠い昔の伝説かと思いきや実は大正時代のお話とのこと。科学の発達した近代以降の伝説って、妙にわくわくしませんか?

⑥利尻町立博物館

島の南に位置する仙法志(せんぽうし)。ここを代表する観光スポットが、利尻町立博物館。外観はそれほど魅力的に見えないのですが、内部はかなり見ごたえあります!!

島の自然やかつて大盛況を極めていたニシン漁など、わかりやすくて面白いミュージアム。いろいろと学ぶことが多かったので、次回の記事にまとめたいと思います!

⑦仙法志御崎公園

利尻町立博物館と並び、仙法志を代表する観光名所が仙法志御崎公園。海を区切ったプールがあり、ここではゴマフアザラシの正宗くんに会うことができます。

いません!!!

実はここのアザラシはノシャップ寒流水族館から期間限定でやってきます。通常ならば5月下旬〜10月上旬頃までここで飼育されていますが、今年は柵が破損してしまった関係で早めに帰してしまったそう。

ううむ、アザラシ見れないのは残念です。また、ここは利尻富士のビュースポットでもあるのですが、今日は雲でまったく見えません。ということで、アザラシと利尻富士は心の眼で感じ取ってください!

(この翌日にとてもたくさんのアザラシが見れることになるのですが、それはまた別のお話)

⑧白い恋人の丘

仙法志から反時計回りに進み、鬼脇にある白い恋人の丘へやってきました。

正式名称は沼浦展望台ですが、ここから見える利尻富士が北海道銘菓として名高い白い恋人のパッケージに描かれている姿と最も近いため、この名で呼ばれるようになりました。

案内板には白い恋人のパッケージも掲載されています。どうでしょう、似てますかね?心のきれいな人には利尻富士が見えるようですので、見えない方はイメージで補ってください。

なお、ここでプロポーズして撮影した写真を鴛泊港のフェリーターミナルの観光案内所で見せると、白い恋人デザインのプロポーズ証明書がもらえるそうです。

⑨北見神社

1825年に場所請負の藤野喜兵衛が漁場を開くのに伴い伊勢の御師に請願して建立したのが北見神社。なお、藤野喜兵衛という名は襲名されているため、同名の人物が多数存在しています。

境内にそびえる北海道三景の碑。大正12年に小樽新聞社がおこなった読者投票で「利尻富士」が一位に輝いた記念に建てられたもの。ちなみの他の2つは「定山渓」と「洞爺湖」。当時はまだ道内の交通が発達しておらず、現在の定番スポットはまだ観光地として確立されていなかったのでしょうね。

⑩利尻富士町郷土資料館

木造平屋の旧鬼脇村役場庁舎を活用した利尻富士町郷土資料館。レトロなたたずまいが魅力的な建物です。

館内では、島の自然を再現したジオラマや、島の生活を伝える民具などが展示されており、いかにも島の郷土資料館といった内容。

ニシン漁のジオラマもあり、網を引き上げる舟から、陸で加工される様子など、一連の工程を見ることができます。スピーカーからは舟漕ぎ唄のような音が流れており、なかなか雰囲気があります。

利尻で見ることのできる鳥や動物、魚の剥製も豊富。こちらの大きなトドの剥製は、「トド太郎」という名前がつけられています。

こちらは1912年に海を渡ったヒグマに関する展示。利尻島には生息していないはずのヒグマが現れ、大きな騒動となりました。当時の新聞記事の展示や、考察などもありかなり詳しくまとめられています。

利尻町立博物館と若干内容が被りますが、あちらは「利尻町」、こちらは「利尻富士町」と自治体が異なっているのがポイントです。

⑪カモメの自販機

さて、一通り見たいところも見て回れました。バイクの返却時間である17時が近づいてきたので、鴛泊港へ戻ります!

最後に1か所、立ち寄ったのがGoogle Mapで見かけたカモメの自販機

ふつうのコカ・コーラの自販機にしか見えませんが、観光名所たる何かがあるのでしょうか?

あ!カモメがいました!!

由来などはさっぱりわかりませんが、どうやらフォトスポットとして人気なようです。ベンチに座って、カモメと一緒に写真撮るのかな?


レンタルバイクも返却したので、これにて島一周はおしまい。9:00頃に出発して17:00返却なので、ちょうど8時間程度の行程でした!

お腹が空いたので鴛泊港フェリーターミナル前にあるTUKI CAFEにて「しまじん丼」を食べ、ぐりーんひるに帰ります!明日は9:20鴛泊港発のフェリーで礼文島に渡ろうと思います~。

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