れいこちゃんサヨナラショー・1

月組

月組大劇場公演『Eternal Voice 消え残る想い』『Grande TAKARAZUKA 110!』の千秋楽の日、本公演に続いて「月城かなとサヨナラショー」が行われました。
5月12日(日)13:00から、私はライブ配信で見ました。

組長・みとさんによるれいこちゃんの来歴とコメント代読のあとにサヨナラショーという通常の流れどおりです。

組長・みとさんによるれいこちゃんの来歴とコメント

まずはれいこちゃんの来歴などを紹介し、コメントの代読。
そしてみとさんのコメントもあります。

その中に、雪組時代のれいこちゃんの話もありました。

美しいのに「私なんて……」と後ろに隠れるようなタイプだった、と。
なんだかわかる。
雪組で抜擢され始めた頃、どうやって舞台で立っていいのかわからないという顔をしていたから。

それでも場を与えられて経験を積んで。
育ってきたときに雪組への組替え。
せっかく育ってきたのに月組へ!?という思いはさすが当時の雪組組長ですよね。
惜しみながらも「あなたは月組に城を構える」と送り出したのは愛です。

そんなみとさんが月組組長としてれいこちゃん時代をまとめたというのは奇縁というか、あり得べき運命だったというべきか。

セットリスト

まずはセットリストを置いておきます。
観てない公演もあるのですが、たぶんこんな感じだったかなと。
間違ってたらすいません。

セットリスト

・『グレート・ギャツビー』「朝日の昇る前に」(月城ソロ)
・『川霧の橋』主題歌(月城ソロ)
・『ダル・レークの恋』「まことの愛」(月城ソロ)
・『今夜、ロマンス劇場で』(月城・海乃デュエット)
・『DEATH TAKES A HOLIDAY』「How Will I Know?」(海乃ソロ)
・『ブラック・ジャック』「かわらぬ思い」(月城ソロ、鳳月・風間・礼華・彩海がダンス)
・『Rain on Neptune』「Compass of Your Heart」(退団者5人)
・『FULL SWING!』「Shooting the Moon」(月城ソロ、ほかほぼ全員?)
・『FULL SWING!』主題歌(海乃ソロ)
・『Deep Sea』主題歌(海乃センター、ほかほぼ全員?)
・『万華鏡百景色』主題歌(鳳月・退団者5名)
・『Rain on Neptune』「RAIN」(月城ソロ、ほか組子たち)
・『Death takes a holiday』「Alone Here With You」(月城・海乃デュエット)

サヨナラショー雑感

サヨナラショーは主演によって歌メインだったりダンス多めだったり主演者のソロが多かったり組子や同時退団者の出番が多かったりするものです。
今回の「月城かなとサヨナラショー」は芝居が中心ともいえるものでした。

もちろん、サヨナラショーの中で芝居をそのまま演じたりはしない。
それでも、歌の前にセリフから入るところが何度もあって、歌そのものというより演目の一部としてあるものだというのが前面に出ていました。

でも、「れこ海」というコンビを思うとき、たしかに一番の売りは芝居だったなと。
歌もダンスもするけど、ちなつやおだちんという芝居巧者の2・3番手も含めて芝居が強い組でトップコンビでした。
そもそもが「芝居の月組」でもありますしね。

それともう一つ。
ものすごく「月城かなと・海乃美月トップコンビのサヨナラショー」という色が強かったです。

こういってはなんですが意外でした。

れいこちゃんがツンデレ気味というか、下手するとデレてるか?というくらいクールな感じの男役さんだったので。
れいこちゃんが海ちゃんに冷たいとは思ってませんでしたが、サヨナラショーでも銀橋前でもきっちりと「トップコンビ」という対の形で締めてくるとは。

そう、サヨナラショーのラスト。
近年は組子そろってわちゃわちゃ盛り上がって幕、という形が多かったように思います。
それが今回はれいこちゃんと海ちゃんが2人でのエンド。
しかもキスシーンからの「死出の旅」。(⇐元々の芝居での設定)

そうか、2人で旅立つんか……。

サヨナラショーはあくまでショーであって、れこ海の2人、特に中の人同士の関係性にそのまま適用すべきものではないのでしょう。
とはいえ、作品と芸名の彼女らを重ね合わせて見てしまうのもファンの常なわけでして。

意外とれこ海って愛が重かったんだな、などと思ってしまいました。

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