横浜翠嵐高校の志望者数は3倍!?2022年神奈川県高校入試はどうなる?

神奈川県発表の進路希望調査:横浜翠嵐高校が2.97倍で1位

11月26日、現中3生の進路希望調査の結果が発表されました。
これは神奈川県教育委員会が発表したもので
10月末に各中学校で中3生に対して行った進路希望アンケートを集約したものです。
10月時点の現役中3の最もリアルな動向調査ということになります。

※11月26日発表の神奈川県立高校の暫定倍率についてはステップのブログでも具体的に見ることができます。
コチラをクリック → ステップあれこれブログ 

その進路希望調査によると横浜翠嵐高校の志望者は1,062名!
募集定員358名に対してなので倍率としてはなんと2.97倍。
ほとんど3倍です。

1校しか選べず、合格発表後の入学辞退は基本不可の公立高校受験、
要するに憧れ!や記念受験は無しで冷静に確実に入れるところを狙うべき公立受験で
3倍に届く数字というのはなかなか驚異的な状態です。

神奈川県の2代巨頭である湘南高校の希望者数は募集人数358名に対して784名と2.19倍。
翠嵐高校が大きく水をあけてトップ独走!

いやいや、湘南が大きく差をつけられたと言っても、公立で2.19倍ということ自体も本来十分に驚異的。
これまでの横浜翠嵐高校も同じような数字でした。
確か2年前の次男の受験の時も2.4倍前後で、それでも話題騒然でしたから。

これまでの翠嵐、湘南の2倍についても、学校1つ分の不合格者が出てしまうよとプルプルされていたのに
翠嵐の3倍ってことは、不合格者が学校2つ分。

横浜翠嵐高校、完全にトップに君臨だよお。

 

これまでも人気の横浜翠嵐高校でしたが、また特になぜ今年はここまで極端に一極集中しているのか??

その根拠を探りつつ、来年の2022年の神奈川県の高校受験の傾向についてurashimamama目線で考えてみます。

 

横浜翠嵐高校は東大合格者50名のインパクト大でイメージ爆上がり

横浜翠嵐高校については
なんといってもインパクト絶大だったのが、今年2021年春の大学受験で東大合格者を50名出したこと!

横浜翠嵐高校は、公立高校には珍しく大学受験対策を万全に行ってくれる学校です。
塾無し&現役で国公立大に合格させる!という教育方針を方針を強く打ち出してから10数年。
その成果が見事に結実しつつあるといったところでしょう。

翠嵐に入れば東大進学も夢ではない!というイメージが定着しつつあります。

真剣に大学受験に取り組みたいと考えている生徒にとっては願ってもない環境。
親にとっても、公立に行きながら塾無しで難関大にラクラク突破だなんて
お財布に優し過ぎる!願ってもないですー。
公立は学費は安いけど、結局は塾に行くこと必須だから私立に行くのとお金的には結局同じと言われている中で奇跡のようだよ…!

口だけではなくて実際東大50人出してるし!
となれば、親子共に納得で人気集中すること間違い無しです。

 

コロナ禍で受験生の学力格差が拡大

塾の先生のお話によると、昨年、今年とコロナ禍の影響により学力格差が大きく広がっているそうです。

どういうことかといいますと
緊急事態宣言による休校や部活動休止により、中学生たちにはこれまでになく自由な時間を持つことになりましたが、その有り余った時間をどう使ったかによる格差だと。

向学心があり高い志を持った子は、
「ラッキー!学校の宿題や部活に振り回されずに勉強できる!」
と、ガッツリと受験勉強に励むことができ、学力はどんどん向上。

その一方
あまり勉強に興味がない子は、
「ラッキー!休みがいっぱーい!」
と家でのんびりゲーム三昧。スマホ三昧。
その結果、学習ペースは乱れまくり、いつまでも受験スイッチが入らない。

という感じに、昨年、今年は受験生の傾向が両極端になり
上位層と階層とではこれまでにない学力差が出てしまっているとか。

…塾の先生、大変だわ〜。
だらけてしまった子達をその気にさせるのにどんだけ労力払うんだろうか…汗

と、同時にウチの長女はどっち派と見られているのだろうかとも心配になった笑笑

そういうことで、ここまでエネルギッシュに勉強し盤石な実力の備わった層は例年より多い。
そしてそういう子たちは
「これなら翠嵐行ける!受けたい」
と是非にと志願しているのではないでしょうか。

学力があると言われている子たちが着実に受験勉強を積み上げてきて臨む受験なので
今年の横浜翠嵐高校をはじめとする難関校受験はなかなかレベルの高い戦いになるだろうと見られています。

コロナ禍では翠嵐の良さが全開

昨年、今年のコロナ禍ではどこの高校も部活、行事共に満足にできていません。
urashimamama次男の通う川和高校も、昨年は行事は全くでした。
今年は、部活はほぼ普通にやれていますが、行事は無観客。
9月の文化祭は緊急事態宣言でキャンセルでしたし。
修学旅行は10月実施を延期しつつも先生方の英断で11月に決行することができました!
それは本当に感謝でしたねえ〜。

学芸大学附属高校なんかは通学範囲が広い分、コロナ感染が危うい状態になると即休校になってしまうようです。それは私立も同じことですが。

そんなこんなで、部活や行事などの学習以外の部分が売りの高校は、その高校の魅力を十分に発揮できない2年間でした。

そして今後も暫くは、少なくとも1、2年はこんな感じに思い切り弾けることができない日々が続く可能性大。

となると、せっかく入っても、その学校「らしさ」を満喫できないのでは?
と行事や部活に熱心な学校への進学は敬遠し、
ならばいっそのこと受験対策を徹底的にやってくれる学校に…と翠嵐に流れるという傾向にあるようです。

確かに、urashimamamaも親としてその傾向共感できますねえ。

だから受験対策に熱心な私学も昨年今年と人気の傾向なんだそうですよー。
あとここで大学進学も決めることができる附属校も。
きっと私立だとオンライン授業も最先端にチャレンジしてくれるだろうとも期待できますね。

そういった風潮から公立高校では、湘南よりは翠嵐へ…と翠嵐一強の状態が強固になっている模様。

翠嵐>湘南 とはいえ湘南も2倍越え

でもでも!
そうはいっても湘南高校も負け負けではなく、普段だったら脅威の2倍越え。
見ようによっては、湘南はそれでも倍率2倍以上キープって、実はその方が凄いんじゃあ?
湘南高校の伝統とカラーに魅了されるガチ勢多しですね!
さすが湘南高校っす。

湘南こそガチ勢の真剣勝負の争いってことになるのかも…。

 

横浜緑ヶ丘も2.76倍!

さらに、学力向上進学重点校のエントリー校である横浜緑ヶ丘高校も2.76倍とビックリな倍率を叩き出しました。

学力向上進学重点校である、緑ヶ丘より格上の柏陽高校1.69倍、川和高校 1.73倍よりも希望者が集中。
昨年も緑ヶ丘高校は倍率高騰していましたが今年はさらにアップ。

緑ヶ丘高校は、横浜の山手地域にあってオサレなイメージもあり、校風はのびのび行事部活もエンジョイ派。
さらに学力向上進学重点校のエントリー校になると聞いてさらにイメージアップとなったのでしょう。

また立地も根岸線沿線から徒歩と横浜駅から乗り換えてすぐ。
柏陽、川和に比べて通学可能範囲が広いと思われます。

横浜山手=オサレ
のびのび
マスな通学範囲
学力向上進学重点校の仲間入りが近い

ということから人気爆上がり中と見られます。

横浜翠嵐は凄すぎ。
湘南も競争率高いし通うには遠いと考える横浜駅周辺、根岸線沿線の人にとっては
緑ヶ丘が学力向上進学重点校=難関校認定されたなら、願ってもない好条件になる。
柏葉、川和より通いやすくていいじゃんー!
と迷わず緑ヶ丘を選択する。
その結果の緑ヶ丘2.76倍ってことでしょうねえ。

しかし、まだコレは暫定倍率

翠嵐3倍で高校受験界隈はわあきゃあなっているようですがw

とはいえ、この進路希望調査10月21日のアンケート結果です。
最終的な内申点もまだ出ていない状態ですし、内申が決定する最後のテストもまだ。

ということはまだまだ雰囲気レベルでの希望調査でもあり強気の志望校提出の可能性大。
この進路希望調査は自分の成績の実情を見比べて最終的に志望校を決定するための材料でもありますし。

正式に願書を提出する時は分散してもう少し落ち着いた倍率になっているのではと思います。
さすがに翠嵐3倍にはビビる層が出てくると思うので。緑ヶ丘も。

公立高校は1校しか選べず、合否結果も一番最後。
倍率、人気度、イメージに囚われず、自分の成績の現実も含めて無理のない志望校選びをするのが大切だと思います。
そして競争率に惑わされずに「行きたい!」と思ったら諦めずに最後まで集中し受験勉強に励むことも大切ですね。

※11月26日発表の神奈川県立高校の暫定倍率についてはステップのブログで具体的に見ることができます。
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