冷え切った脱衣所で、寒さに震えながら服を脱ぐのは、つらいだけでなく非常に危険です。
なぜなら、
① リビングなどの暖かい場所から
② 脱衣所や浴室の寒い場所に移り
③ 熱い湯船に浸かったあとに
④ また寒い脱衣所に戻る
という急激な温度変化によって「血圧は乱高下」してしまうからです。
これは、ヒートショック現象と呼ばれており、血管や心臓にとても負担がかかります。
冬に、入浴中の急死が多いのはこのためです。
近年では、交通事故の死亡者数よりも多くなっているそうです。
この危険なヒートショックを起こさないための対策として、まずは「寒暖差を小さくする」ことが大切です。
- 入浴前に、暖房器具などで脱衣所と浴室を事前に温めておく
- 入浴前にお風呂のフタをあけておいたり、シャワーでお湯をはるなどで浴室全体を湯気で温めておく
- お風呂の温度を40℃以下にする
そして、
- 入浴前と後に十分な水分補給をして、血液がドロドロにならないようにする
- 食後や飲酒後は血圧が下がりやすいので避ける
- 急に浴槽から立ち上がろうとしない(血圧が急に下がってしまう)
など、冬場は特に気をつけることで、安全に入浴タイムを楽しみましょう。