連日オリンピック観戦で忙しい私ですが、

 

 

ウチの息子、全然まともに見ないんですよ。

 

 

でね、昨日もワーキャー騒ぎながら応援に燃える私の横を

 

息子、涼しい顔で横目で見ながら素通りするもんで、

 

 

「ねー、オリンピックだよ！ちっとは観戦しようよ～！」

 

 

って誘ってみたんですけどね、全然乗ってこない。

 

 

なので、「ちっ」と思いながらも

 

 

「興味ないもんはしゃーないかー。冷めたやつめ。」

 

 

なんて思ってやり過ごしてたんです。

 

 

そしたらね、今日意外な息子の本音が聞けました。

 

 

「スポーツは見るのは好きだけど、

 

俺が見ると、負けちゃうんじゃないかって気がして

 

俺が見ていて負けると申し訳ない気分になるから見れない。

 

ってか、負けたのを見ると辛いし悲しくて

 

苦しくなるから、見るのはやめとく様にしてる。」ｂｙ息子。

 

 

 

またしても、えーーーーって感じですが、

 

 

コレが息子の感覚なんだな～って改めて思いました。

 

 

確かにオリンピック選手のプレッシャーとか

 

 

4年越しに頑張ってきて負けてしまう辛さ、って

 

 

そりゃ半端ないのは伝わってきますよね、

 

 

でも、私みたいな人間からしたら、

（多分、大多数の人間からしたら）

 

 

それだからこそ、感動するから見たい、応援したいって

 

 

そんな風に思うわけじゃないですか。

 

 

でも、息子みたいな人間にとっては、

 

 

勝った時の感動を味わいたいよりも

 

 

負けた時の選手の痛みを感じることが辛い。

 

 

その痛みに心が耐えられる気がしない。

 

 

だから、自分を守るために、「見ない」を選択する。

 

 

そういうことなんですよね。

 

 

 

なんだかね、ホント、こんな小さなエピソードからも、

 

 

こうやって今さらながら

 

 

自分含め、一般的に当たり前、と信じている

私の感覚、常識は

 

 

あくまで私にとっての当たり前、

一般的と言われる”普通”なだけで、

 

 

本当にその狭い一面の部分にすぎないんだ、

 

 

ということに気付かされます。

 

 

その狭い、一方向からの視点だけで

 

 

”当たり前じゃない”と感じる違いをジャッジしたり

 

 

排除しようとしたりするのって

 

 

本当におかしなこと。不自然なことだよな～って

 

 

そんな風に改めて思いました。

 

 

 

 

今回もね、危うく私、

 

 

息子のその表面的な態度、行動だけを見て

 

 

「オリンピックも見ないでゲームとか、マジありえん！」

 

「日本人ならオリンピック選手をもっと応援すべきじゃ！」

 

 

くらいな、ジャッジの意識を思いっきり向けるところでした。

 

 

 

息子は息子で、その繊細で敏感な自分を分かっていて

 

 

自分で自分を守るための行動をしていただけなのにね・・・

 

 

ただ、「見ない」という、誰も傷つけることない方法で・・・。

 

 

 

コレ、学校が辛く苦しくなってしまう子が

 

 

自分を守るための方法として

 

 

ただ、「学校へは行かない」、不登校を選択するのと

 

 

同じこと、ですね。

 

 

 

 

 

こういうことが、今回だけでなく、ずーっと、

 

 

色んな場面で繰り返されてきたんだろうと思います。

 

 

大多数の人にとっては

 

 

「ちょっと嫌だけど、少しがまんすればやり過ごせること」が、

 

 

ある人にとっては

 

 

「それは死ぬほど嫌で、我慢したら本当に死にたくなるようなレベル」。

 

 

そういうことって、実際きっと沢山あるんですよね。

 

 

でもそれって、

 

 

大多数が正しくて、少数派が間違ってるとかじゃない。

 

 

ましてや、大多数に合わせなくてはいけない、なんてこともない。

 

 

だって、それはただの違い、個性、なんですもんね。

 

 

 

ある意味そういう人たちって、

 

 

周りになんとなく流されることが出来ない分、

 

 

【自分と一致した自分】で生きるしかない、

 

 

自分と一致した自分を生きようとする人たち、

 

 

とも言えるわけですよね。

 

 

でもそれって、実は多くの人が望んでいることだったりしません？

 

 

上手に周りに合わせて、上手に自分をごまかして

 

 

そうやって無難に生きてきた人たちが

 

 

【自分っていったい何者なのかわからない】

 

 

みたいに悩んでいたりしますよね・・・

 

 

 

 

 

ってことはやっぱり、

 

 

そんな自分迷子の親の課題を

 

 

目の前で見せてくれることで気付かせてくれて

 

 

学びの機会を与えてくれているのが

 

 

自分とは違う生き方をしようとする子ども、

 

 

なのでしょうね(^^♪