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あの人気商品「サラダチキン」が商標登録を認められなかったワケ

今日、お客様から、

「『サラダ××』って商標登録できるんですか?」
「まだ、他の人は商標登録してないみたいなんですが...」

という質問を頂きました(「××」の部分は食材の名前が入ります)。

実はあの人気商品「サラダチキン」はその名称について商標登録を認められませんでした。その理由を紐解いていきます。

▶「サラダチキン」は商標登録を認められなかった

今、大人気の「サラダチキン」。

高タンパク・低脂肪で、ダイエッターや筋トレマニアの人たちにも人気がありますよね。

この「サラダチキン」を最初に売り出したのは株式会社アマタケと言われています。

でも、以下の記事によると、アマタケは商標登録にトライはしたけれども商標登録は認められなかったようです。


セブン、ローソン、イオンで激化する「サラダチキン戦争」の楽しみ方


そもそも商標は単なる言葉ではなく、「誰の商品かを示す看板」として使われるものです。

だから、「誰の商品かを示す看板」として機能しないワードは商標登録されません。

あるワードを商品に表示した時に、そのワードが自分の商品と他人の商品とを区別してくれる力を「識別力」といいます。

そして、識別力がない商標は商標登録を受けることができない、と商標法で決められているんです。

「サラダチキン」はサラダのために使うチキンという程度の意味しかイメージできません。

これは商品の内容を説明しているにすぎないので、そのワードが商品に表示されていても誰の商品かわかりませんよね。

だから、商標登録を認められなかったんだと思います。

今回、お客様から相談があったワードも「サラダチキン」的なワードでした。

誰に対しても商標登録をしないワードであれば、先に商標登録をしている人もいませんよね。

検索して誰も商標登録していなかったからといって商標登録を認められるわけではないんです。

▶「サラダチキン」を商標登録する方法はないのか?

では、「サラダチキン」を商標登録する方法はないのかというと、なくはないです。

「サラダチキン」で商標を検索すると、こんな商標が登録されていました。

画像1

商標登録4039539(引用元:J-Platpat)


画像2

商標登録5631060(引用元:J-Platpat)


画像3

商標登録5747859(引用元:J-Platpat)


わかりますかね?

「サラダチキン」以外にその人の商品であることがわかるワードが入っていれば、商標登録を認められる可能性もあるということです。


では今日はこの辺で。


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