付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

★劇場で何回観た?

2022-06-23 | 雑談・覚え書き
 もともと映画館に足を運ばない方なので、何度も通った映画なんて数えるほどしかないのです。
 今はBlu-rayでもネトフリでも映画を観る機会はいくらでもあるけれど、わざわざ劇場にまで足を運ぶというのはちょっと特別感のあるイベントで、「あとでBlu-rayか有料放送で観ればいいや」ではなく、この没入感のある環境でこの音響でまた観たいと思わせる作品にはなかなか出会えません。まして複数回劇場で……となると、作品として出来が良く、なおかつ自分の琴線に触れないと、今日日そこまでしませんものね。

■7回
『シン・ゴジラ』 監督:庵野秀明
 東京湾に突如として出現した謎の巨大生物。政府は巨大不明生物特設災害対策本部を設置し、その対策に当たらせるのだが……。
 「怪獣」というものが言葉としてさえ存在しない現代社会に出現した大怪獣との戦いの記録。お涙ちょうだいの家族ドラマも、臭すぎる恋愛ドラマも、霊能少女の愛の奇跡も、死んだ肉親と再会することも、欲に駆られた小悪党が確実に思われた作戦をダメにすることも、それを正義漢のジャーナリストがスタンドプレイで逆転することもなく、ありえない超兵器も登場せず、ただただ官公庁と自衛隊を中心に淡々と話が進みます。
 最近のゴジラ作品は合わないことの方が多かったので観に行くつもりはなかったけれど、SNSの評判が「観てきて面白いんだけれどネタバレ怖くて何も言えない」とたいへん思わせぶりなものばかりで、公開3日目の昼間に夫婦で劇場へ。面白かったので、長男を連れて2回目。ネタバレとか広まる前に見せておいてやるのが親の務めと次男と三男を連れて3回目。そしたらIMAX上映も観ておくかと家族3人でレイトショーへ4回目。さすがにもう劇場では観ないだろうと思っていたけれど、名古屋でも字幕版上映があるというので聞き取れなかった台詞を字幕で確認しようと夫婦で大高イオンへ5回目。発声可能応援上映があるというのでTOHOシネマズ名古屋ベイシティへ6回目。面倒な仕事が多くて心がささくれ立ってきたので癒やしを求めてIMAXで7回目。Blu-ray買って、ン万円の豪華資料本「ジ・アート・オブ シン・ゴジラ」も購入。


■4回
『羅小黒戦記』 監督・原作:MTJJ
 黒猫の妖精シャオヘイは、人間の開発によって棲み馴れた森を追われ、安心して暮らせる場所を探してあちこちを放浪していたが、人間に襲われていたところを同じ妖精のフーシーに救われた。しかし、連れて行かれた孤島の森での新しい生活に馴染む間もなく、妖精を狩る執行者ムゲンに襲撃されて離ればなれになってしまう……。
 名古屋では席数40のシネマテークで2回、小劇場で人気が出て174席のTOHOシネマで特別上映することになって1回、これだけ人気があるならと1年後には吹き替えされオリジナルのイメージソングがついてロードショー公開。都合4回。そしてBlu-rayも購入。


『ヴァレリアン』 監督:リュック・ベッソン
 人類の宇宙開発の歴史が始まって760年。多種多彩な種族が共存する千の惑星の都市と呼ばれるアルファ宇宙ステーションに、2人の捜査官が招集された。既に全貌を把握する者も少ない巨大ステーションの中心部で異変が起きているというのだ……。
 チャラい連邦捜査官のヴァレリアン少佐と、いつもしかめっ面なローレリーヌ軍曹が撃って走って暴れ回る『スター・ウォーズ』にも影響を与えたというフランスの人気コミックを原作にしたスペースオペラ映画。公開時には「観るストロングゼロ」とか「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが小津安二郎映画に見える」と評価された一気呵成のノンストップアクション。でも、興行成績は今ひとつ。解せぬ。
 シネコンのレイトショーに期待せず観に行って夫婦ではまってもう1回。IMAX上映しているところを探して大画面と大音量でもう1回。さらに「沢城みゆきのローレリーヌが聞きたい」という妻のリクエストで日本語吹き替え版にも1回。Blu-rayとノベライズを購入。


■3回
『ルパン3世 カリオストロの城』 監督:宮崎駿
 当時は学生でお金がなかったけれど映画館も席指定ではなかったので、朝一番で出かけて1回観て、同時上映の『ミスターBoo~ギャンブル大将』を我慢して観てもう1回。また2週間後に名古屋の劇場でもう1回。『ギャンブル大将』をまた我慢してもう1回。その後、どこぞの団体の自主上映会でもう1回。 都合劇場で5回観たけど、足を運んだのは3回。でも、まだ記憶力が良かったので、セリフを全部記憶だけで書き出せましたね。フィルムブック買って、テレビ放映時に当時40万円したビデオデッキ購入して録画して、レーザーディスク買って、Blu-rayも買いました。費やした金額ではこれがいちばん。


『サマーウォーズ』 監督:細田守
 国境のない電脳仮想空間OZが人々のコミュニケーションから娯楽、社会のインフラ管理まで担うようになった時代。物理部員の小磯健二は、学校のアイドルである夏希先輩に頼まれてフィアンセ役を演じるアルバイトを引き受けてしまう。ところが先輩の実家である信州に滞在中、ハッキングAIに浸食された仮想空間が現実世界を混乱に陥れ、その犯人が健二ということにされてしまった……。
 負け戦に挑み続けること400年という信州上田の旧家に集まった老若男女が、世界滅亡の危機に挑んだ3日間+1日の物語。最初はレイトショー。劇場から出て行く観客が「もう、最後のエンディングで拍手しようかと思った!」「ちょー良かった!!」と興奮して語り合っていました。そして公開3週間後に当時小学生だった次男を連れて2度目のレイトショー。それでも家族連れ中心に賑わっていて、みんな楽しそうに笑いながら観てました。さらに2週間後に長男と次男を連れて3回目のレイトショー。公開後1ヶ月以上になりますが、土曜のせいかかなりの入り。あいかわらず老若男女が見に来てました。楽しくて、わくわくする映画は良いよ。


『シン・ウルトラマン』 監督:樋口真嗣
 正体不明の巨大生物「禍威獣」がなぜか日本にだけ出没するようになっていた。政府は各省庁からの出向者による特別チーム「禍特対」を編成、有事には自衛隊をも指揮下に組み入れて禍威獣に立ち向かっていたが、禍威獣第7号「ネロンガ」との戦いのさなか、宇宙より謎の巨大物体が飛来した。それはヒト型をした銀色の巨人、ウルトラマンであった……。
 1回目は「こういう風にリメイクして1本の映画にしたのか-」とただ呆然と観ていたけれど、SNSでは「あそこがああだったよね」とか「あれの理由はそこだった」とかいろいろ考察やら感想やらが伏せ字で飛び交っていて、けっこう見落としていたところとかあったので確認するためにもう1回。確かに神永はウルトラマンと合体して以降ぴくりとも瞬きしなくなっているし、ガボラ戦後の仲間との再会では持ち場放棄マンのくせにドヤ顔してて「おまえ、正体隠す気ないだろ?」状態。なぜ言ってくれなかったの!?と浅見分析官に殴られてたけど、たぶん直接訊いたら教えてくれたんじゃないかと疑ってる。そして「声の良い役者が多いのでIMAXで観たら耳福」という噂を確かめたいと妻が言い出して3回目。確かにメフィラスは瞬きはしているけど目は笑ってないし、ウルトラマンのマスクは途中でチェンジしているし、津田健次郎の「わかります」は良い声でザラブは上っ面だけのヤツだった。


■2回
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』 総監督:庵野秀明
 セカンドインパクトと呼ばれる西暦2000年の大災害によって崩壊した世界が立ち直りつつある2015年。離れて暮らしていた父親によって第3新東京市に呼び出された14歳の少年、碇シンジは巨大な汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなって、襲来する謎の敵「使徒」と戦うことを強いられる……。
 テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の単純なリメイクというより、クライマックスの展開がテレビと異なった劇場版、PS版ゲームの『新世紀エヴァンゲリオン2』にもろもろのゲームやコミックで何度も語り直されているのを「世界がループして同じ時間を繰り返している」みたいに解釈しているような作り方の話です。つまり、どうしても幸せになれない主人公のために渚カヲルくんが「今度はうまくやるよ」とシナリオの分岐をうまく選択して、隠しキャラを最初から投入して、ユニットも追加して、パイロット交換もして……という感じで再話してます。
 一応、「序」と「破」については夫婦で、「まあ、ここまで付き合ってきたから」と1回、その感想を聞いて「それなら観に行ってもいいな」と判断して「連れてけ」と言い出した子供を連れてもう1回の計2回。ここまではBlu-rayも買いました。


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