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昨日の無料トークイベントに

ご参加いただいた皆様、

まことにありがとうございました!


怪しすぎて、引かれてないといいなあ。笑


チャットでコメントくださった方も

たくさんいて、

超超超超勇気が湧きましたぞ!


ほんま恵まれてますわあ、私。


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確か24歳頃だっただろうか。

 

 

 

いよいよ出版社に正社員として入り、

希望に満ちていた頃の話である。

 

 

 

隣の席に座るひとつ年上の先輩に、

「次の日曜日、空いてる?」と

声をかけられた。

 

 

 

それこそ、入社して

1週間くらいのことだった。

 

 

 

人生初の正社員なのだ。

 

 

 

会社にいる先輩がみんな神様に見える。

 

 

そんなタイミングで、

「空いてる?」と聞かれたら、

回答の選択肢ははいかイエスしかない。笑

 

 

 

 

こうして、次の日曜日に

一体何が待っているのか、

何も聞かされぬまま、

僕は集合場所へと向かうのであった。

 

 

 

集合時間18時。

場所は六本木。

 

 

 

先に集合場所に到着し、

しばらくすると先輩が現れた。

 

 

 

「おー、おつかれー。

本当に来たんだー」

という謎の言葉と一緒に。

 

 

 

ただ、「なんだよ、

"本当に来たんだ"って!」

とは言えるわけもない。

 

 

 

 

なんせひとつ年上と言えど、

彼は神様なのだから。笑

 

 

 

「じゃあ行くよー」と、

先輩の掛け声とともに向かった先は、

蔦がビル全体を覆う何やら、怪しいビル。

 

 

しかもその「地下」に向かうと言う。

 

 

 

流石に思った。

 

 

きっと今から

薬漬けにされるんだ、と。

 

 

 

六本木、夜、地下なんて

検索ワードを持ち出せば、

東京生活がまだまだ浅い青年が

導き出すのは、自ずと

「麻薬パーティー」なのだ。

 

 

 

都会ってやっぱり怖い。

 

 

しかし地下に待っていたのは、

なんとも意外なものだった。

 

 

 

 

 

それは、

地下アイドルである。

 

 

 

そう、六本木のその怪しいビルの

地下は、アイドルたちが

ひしめき合う舞台だったのだ。

 

 

 

 

危ないお薬でなかったと安心する一方、

逆に、どうこの場を

楽しめばいいか分からない僕。

 

 

 

そして、その横でうちわを持って、

推しのアイドルを応援する先輩。

 

 

 

結局、頭がクラクラするのだった。笑

 

 

 

ただ非常に面白い現象にも出会した。

 

 

 

それは、ライブ中の舞台と

観客席のやりとりにせよ、

握手会にせよ、サイン会にせよ、

ファンがアイドルに対し、

「今日も

かわいいねぇ!」

と伝えた時に起こった。

 

 

 

 

 

 

アイドルが満面の笑みで、

「ありがとー

うれしー♡

と言うのである。

 

 

何が面白いって、ここは日本。

 

 

 

「かわいいねえ!」と言われた人は、

大抵、「そんなことないですぅ」とか、

「いやいや、私なんて」と、返す。

 

 

 

 

それがかくも日本の文化というもの。

 

 

 

 

ところが目の前のアイドルたちは、

まあアイドルだとは言え、

満面の笑みで「ありがと」と

「かわいいねえ」の言葉を受け取っているのだ。

 

 

その状況が、非常に興味深いのである。

 

 

 

 

そこで気になったら

知りたくなってしまう病という

不治の病を患っている、この岸田。

 

 

 

 

トークショーの質問コーナーで、

自分でも驚くがこんな質問をした。

 

 

 

 

「どうして、

かわいいと言われて

そんなに

素直にありがとうと、

受け取れるんですか?」と。

 

 

 

いわゆる発作というやつだ。笑

 

 

 

誰かこの中に先生は

いらっしゃいませんか?だ。

 

 

 

しかし、そこはアイドル。

 

 

 

嫌な顔ひとつせず、

僕の質問にこう答えてくれた。

 

 

 

 

 

「だってぇ、せっかく

"かわいい"って

言われて

"全然ですよ〜"って

答えたら、

言ってくれた人を

否定することに

なるじゃないですかぁ。

それは逆に失礼ですぅ」

 

 

 

アイドルのこの言葉を聞いて、

僕は先輩に感謝した。

 

 

 

いたたまれなかったけど、

ここへきて良かったと思った。

 

 

 

謙遜。それは日本の

素晴らしい文化かもしれない。

 

 

 

 

ただそれは時として、

相手を否定することになる。

 

 

 

「そんなことないです」はその代表格で、

褒められたなら、

素直に「ありがとう」。

 

 

 

 

 

それが相手への思いやりなのかもなぁ、と

思った出来事だ。

 

 

 

 

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