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人間関係において、

最も嬉しい瞬間って、

「自分の気持ち」を

分かってもらえた時だ。

 

 

例えばそれは、僕がまだ大学生の頃。

 

 

居酒屋のアルバイト先で、

開店前にある女性メンバーが、

彼氏の文句をぐちぐちと

みんなの前で披露していた。

 

 

連絡をくれないだの、

何を考えてるか分からないだの、

それはもう散々な言われっぷりである。

 

 

そんなわけで、「あーめんどくせー」と

聞かないフリをする、キッシー。

 

 

ところがそんなことはお構いなしに、

どんどんとテーブルの上には、

彼氏への不満が、乗せられるのであった。

 

 

その様子に、

「どうしたらあの愚痴は

静かになるかな?」

と、裏でこっそり作戦を練るメンバーたち。

 

 

こうして、まず放たれたのは

「それは彼氏が悪いね!」と、

愚痴に同調する勢力であった。

 

 

ところがこの攻撃は、

さらに彼女の愚痴の勢いを

強めることとなり、失敗に終わった。

 

 

それからも、

「まあまあ彼氏さんにも

事情があるんじゃん」と

彼氏を庇う者がいたり、

「うんうん」とただひたすら

愚痴を聞く者がいたり。

 

 

それでも一向に彼女の愚痴は止まらない。

 

 

ところが、状況が一変したのは、

あるメンバーが、

こんな言葉を投げかけた時だった。

 

 

「彼氏のこと、

よっぽど好きなんだね」

 

 

僕からしたら、

「え??どこが!?なんなら、

彼氏のムカつく箇所を、

彼女は言ってるのよ!?」と

驚きを隠せなかったのだが

 

 

言われた張本人を見ると、

「分かりますう?」

と言わんばかりに

満面の笑みを浮かべているのである!

 

 

それで僕は、グチる彼女の本心が、

ようやく理解できたのだった。

 

 

そう、彼女は、

決して心の底から

「愚痴」を

叫んでいたのではなく、

彼氏への愛を

叫んでいたのだ。

 

 

 

 

きっと、あからさまに

「好き好き」言うと、

周りがウザがるのを分かっていたから。

(まあ、結果的にウザがられていたけど)

 

 

だから、「愛」を「愚痴」という形に

トランフォームさせていたのである。

 

 

「彼氏のこと、

よっぽど好きなんだね」

と言われた後、不思議と話題は

彼氏の好きなところに

移ったことを見るに、

それが間違いなく真実なのだろう。

 

 

説明は長くなったが、やはり人は、

自分の気持ちを分かってもらえると、

それだけで嬉しくなるし、

気分は晴れるのだ。

 

で、実は今日の本題はここから。笑

 

 

ともすると、怒りや悲しみ、

それに喜びといった感情を

「人格」になぞらえるとだ。

 

 

きっと「怒り」は、怒っているのを

分かってもらえなかったら、

余計にムカつくんだろうなあと思う。

 

 

 

それにきっと「悲しみ」は、

悲しんでいるのを

分かってもらえなかったら、

余計に悲しいんだろうなあと思う。

 

 

逆にきっと「喜び」は、

喜んでいるのを

分かってもらえたら、

余計に嬉しくなっちゃうんだろうなあ

と思うのだ。

 

 

 

つまり、自分の中に湧き上がる、

怒りや悲しみを分かってあげないから、

怒りはもっと怒りたくなるし、

悲しみはもっと悲しみたくなるのである。

 

 

 

その証拠として、

ムカついた時に、「怒るな、怒るな」と

無理に静めようとすると、

逆に怒りの噴水が爆発するはず。

 

 

そしてそれは、喜びだって同じ。

 

 

せっかく喜んだのに、

喜んでもらえないなんて、

「喜んだってしょうがないか」

と喜びは、拗ねていくのだ。

 

 

 

 

怒りを静めたいなら、

「怒ってるんだねえ」と

分かってあげること。

 

 

悲しみを静めたいなら、

「悲しんでるんだねえ」と

分かってあげること。

 

 

 

そして、喜びを強めたいなら、

「喜んでるねえ」と

分かってあげること。

 

 

 

 

そうやって、湧き上がった気持ちを

分かってあげるだけで、

感情は、変に暴走したり、

隠れたりはしないはず。

 

 

 

そしてそれが

自分を分かってあげることに、

直接、繋がっていくのである。

 

 

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