希望の年始
2023年01月07日
作業所は5日が年始。1時間遅れで出勤し、レクリェーションをして弁当をもらって午前中で帰った。
残念ながら病欠などで全員は揃わなかったが、会えた人に関してはおおむね元気だった。
レクリェーションではまず、今年の目標を全員が紙に書いてそれを発表した。その後、今年二十歳になる新成人のお祝い。該当者が3人いて、出勤した2人がみんなの前で祝福を受けた。
事前の予報が外れて、特に除雪をしなくて良かったのが何より。送迎がスムーズに進み、年始の作業所は終始穏やかな雰囲気だった。
みんなの今年の目標は、作業所においての小さな目標や個人的な願望が多かった。そこまでは何となく分かる。
おや、と思ったのは、就職を目標に据えたり、就職を決めた人が何人かいたことだった。普段会わない移行支援の人が主だ。
僕は新参者だから実態をよく知らなかった。見えないところでちゃんと動いていた。
障害者継続支援事業。いわゆる作業所における訓練の最終目標は一般企業への障害者雇用である。
期限に定めのある移行支援を経て見事就職となれば、その人は作業所に来なくなる。淋しい気もするが、彼や彼女にとってそれは悲願。晴れの門出は喜んで祝ってあげねばならない。
就職が決まった彼は、今年二十歳の軽い知的障害者。自分で手を挙げて発表したのに肝心の部分を言い間違えてしまうような不安が拭えない感じ。それでも近いうちにここを卒業できるのは、同程度の知的の人には大きな希望に違いない。
発表をよく聞くと、B型にずっといそうな人にとっても障害者雇用は共通して目指す目標のようだった。できるかできないかは別として。
普段は二階や外に行って会わないけど、こうして着実に職務を果たしていると知って、誇らしげな気持ちになった。
ただまあ、全体的には言いそうなこと、やりそうなことばかりで、目の覚めるような面白さはなかった。
「お父さんを復活させるぞ」と問題児の彼が言うのも、そこだけ切り取ると凄いけど、いつも言ってることだし。
やはり、目が覚めたというか思わず笑ってしまったのは、朝、送迎車に乗ってきた目の悪い彼が取った行動だ。
車の止まったタイミングでドライバーの彼女を呼び止めて、何やらかばんをがさごそ。
そして出してきたカレンダーの裏紙には、「あけましておめでとうございます」という大きな文字での新年の挨拶。おそらく家族の誰かの発想だろうが、お茶目すぎる。
目が悪くても、言語を発せなくてもこれだけできる。彼こそがまさに希望。
迷わず年始で一番の殊勲賞をあげたい。
残念ながら病欠などで全員は揃わなかったが、会えた人に関してはおおむね元気だった。
レクリェーションではまず、今年の目標を全員が紙に書いてそれを発表した。その後、今年二十歳になる新成人のお祝い。該当者が3人いて、出勤した2人がみんなの前で祝福を受けた。
事前の予報が外れて、特に除雪をしなくて良かったのが何より。送迎がスムーズに進み、年始の作業所は終始穏やかな雰囲気だった。
みんなの今年の目標は、作業所においての小さな目標や個人的な願望が多かった。そこまでは何となく分かる。
おや、と思ったのは、就職を目標に据えたり、就職を決めた人が何人かいたことだった。普段会わない移行支援の人が主だ。
僕は新参者だから実態をよく知らなかった。見えないところでちゃんと動いていた。
障害者継続支援事業。いわゆる作業所における訓練の最終目標は一般企業への障害者雇用である。
期限に定めのある移行支援を経て見事就職となれば、その人は作業所に来なくなる。淋しい気もするが、彼や彼女にとってそれは悲願。晴れの門出は喜んで祝ってあげねばならない。
就職が決まった彼は、今年二十歳の軽い知的障害者。自分で手を挙げて発表したのに肝心の部分を言い間違えてしまうような不安が拭えない感じ。それでも近いうちにここを卒業できるのは、同程度の知的の人には大きな希望に違いない。
発表をよく聞くと、B型にずっといそうな人にとっても障害者雇用は共通して目指す目標のようだった。できるかできないかは別として。
普段は二階や外に行って会わないけど、こうして着実に職務を果たしていると知って、誇らしげな気持ちになった。
ただまあ、全体的には言いそうなこと、やりそうなことばかりで、目の覚めるような面白さはなかった。
「お父さんを復活させるぞ」と問題児の彼が言うのも、そこだけ切り取ると凄いけど、いつも言ってることだし。
やはり、目が覚めたというか思わず笑ってしまったのは、朝、送迎車に乗ってきた目の悪い彼が取った行動だ。
車の止まったタイミングでドライバーの彼女を呼び止めて、何やらかばんをがさごそ。
そして出してきたカレンダーの裏紙には、「あけましておめでとうございます」という大きな文字での新年の挨拶。おそらく家族の誰かの発想だろうが、お茶目すぎる。
目が悪くても、言語を発せなくてもこれだけできる。彼こそがまさに希望。
迷わず年始で一番の殊勲賞をあげたい。