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2021年04月28日

ジュリアナ

少し肉付きの良い体型、口元にわざとらしく付けた付けぼくろ、地声とは思えぬほどの甘い猫なで声で、冗談ではなく本当に『ウフフフ』と笑う。
今思えば、多分セクシーな子だったのだろう。

その日、東京から、彼女の友人のいる横浜まで連れて行かれた夜、横浜駅で彼女の友人達と落ち合った。
ナンパ目的の長い車の列の横をこれ見よがしに歩き、欠伸が出るほど退屈な殿方達に食事をご馳走してもらった後、はい、ではさようなら、とはいかないことも多々ある。
その日もそうだった。
時間はかかったが、なんとか男たちを振り切って、さて帰ろうとしたらもう電車はなかった。
横浜のどこなのかも分からない、畑と住宅街が混在しているような場所に連れて行かれ、帰り方も分からない。今のようにスマホも無い。
私たちは途方に暮れた。
とにかく車の多い通りまで、と今では考えられない程きらびやかで派手な衣装のディスコ服姿で、延々と畑と住宅の中を歩いた。
そしてやっと大通りと呼べそうな所までたどり着くと、一台の大型長距離トラックをヒッチハイクした。
今なら怖いことになっていてもおかしくなかったかもしれないが、こうしてやっとふるさと東京へ帰ってきたのである。


酩酊状態でジュリアナ東京のお立ち台から落っこちた夜からおよそ30年。
遊び好きの彼女とは、何度もその年齢特有の❝危ない橋❞を渡った。
けれどどんなに冒険しても、小さな頃から冒険好きを自負する私の心は晴れなかった。が、おそらく彼女自身もまた同じだったのではないだろうか、と今となっては想像の域を出ないがそう思う。


あの頃、悠々と顔パスでジュリアナ東京に入っていくお姉さま方を、ある種の羨望の眼差しで見つめながら、いつか自分も、とくだらない欲望を抱いていた。
店の外に長いチェーンのように連なる人々の列に、自分も例外なく寒さに震えながら並び、今となっては伝説になってしまった巨大なディスコに入る順番を、彼女と共に今か今かと待ち構えていた。


振り返れば沢山のことが思い出される青春時代。
けれどだからと言って、その一瞬一瞬は、結局その時にとってはリアルに日常の欠片でしかなく、大切だとは気づかずにただ時が過ぎた。
彼女が今どうしているのかも分からないまま、最後に電話で聞いた鼻にかかった猫なで声が、今も尚頭の片隅で『ウフフフ』と笑っている。










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posted by たまき at 13:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ
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