療育手帳の申請方法と取得後のサービス内容や注意点

療育手帳の申請の流れと受けられるサービス内容
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療育手帳は「愛の手帳」や「愛護手帳」「みどりの手帳」と言われる自治体もあります。
自閉症スペクトラムと診断された場合、「療育手帳」か「精神障害者保健福祉手帳」を取得できる可能性があります。

この記事をよんでわかること
  • 療育手帳を取得するながれがわかる
  • 療育手帳申請時の注意点がわかる
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療育手帳を取得する目安

療育手帳ではIQが70から75以下で知的機能の障がいが現れ、日常生活に困り事が多い方を対象にしたものです。
IQは目安であり自治体により交付条件が異なります。
詳しくは自治体の窓口(障がい福祉課や障がい者支援課)へ相談するとよいでしょう。

療育手帳を取得するまでに行った行動

我が家の場合は地域の障害者福祉課へ連絡し療育手帳を申請したいと伝えました。

療育手帳を申請するには、児童相談所で検査を受ける必要があると言われ児童相談所に連絡をしました。
検査を希望することを伝え検査日を決め必要書類を確認し検査を受けました。

手帳を申請するには児童相談所へ2度行き検査と面談が必要でした。

療育手帳の申請に必要なもの

  • 交付申請書
  • 印鑑(認め)
  • 顔写真(縦4㎝×横3㎝)
  • 母子手帳、(特別児童扶養手当 障害認定通知書)

療育手帳を取得する手続きの流れ

STEP
市区町村の障害者福祉の窓口へ連絡する

担当の方に療育手帳を申請したいことを伝える。

STEP
児童相談所や知的障害者更生相談所より予約日の確認電話がくる
STEP
判定機関で検査や面談をうける

判定機関は年齢により異なります。
18歳未満の場合は児童相談所
18歳以上だと知的障害者更生相談所(障害者福祉センターや障害者相談センター)が行います。

STEP
判定機関から市区町村へ決定通知をし申請者に交付される

療育手帳交付するには期日までに本人又は代理の方が窓口まで行きます。
持参するものが送られてきて通知書・認印・バスの無料乗車券が必要な場合は写真を1枚持参し窓口で手帳の説明をされます。(持参品は地域によって異なります)

療育手帳を申請のため児童相談所で行った2日間の流れ

2日間の簡単な流れです。

1日目
2日目
  • こどもは個室で検査
  • 別室で生育歴を相談所の方に伝える
  • 検査結果は1日目に説明される
  • 親と子どもが医師と面談する

初日はこどもが個室で検査をし、親は別室で母子手帳を確認しながら生育歴や普段の様子を児童相談所のかたへお話しました。

出産時に病気にかかったりしなかったか、成長過程でどんなところが気になったか、診断名がつく前にどのような経緯で医療機関に受診したかなど細かく聞かれました。

検査終了後に障害の程度を説明され「Bの適用」でした。

2日目は精神科の医師と面談し普段の様子をきかれました。
担当医はこどもに優しく話しかけてくれこどもは返事はしないものの、リラックスしている様子で面談が終了しました。
およそ10分程度でした。
後日、障がい者支援課より文書が送られてきて手帳を窓口まで取りに行きました。

療育手帳の区分はAとBの2種類だけではなく地域によって違う

我が家の地域の場合、療育手帳の区分は2種類に分かれてサービス内容が違います。
障害区分A(重度)とそれ以外は区分Bです。

Aの場合
・知能指数35以下
・食事や着脱衣、排便及び洗面等の日常的な介助が必要
・異食や興奮などの問題行動を有する
知能指数が50以下であって盲、ろうあ、肢体不自由等を有する

Bの場合はA以外が対象
障害の程度により各都道府県で違います。

東京の場合はアルファベットではなく数字で4段階に区分されています。

東京都の場合、療育手帳(愛の手帳)は4区分にわかれている

療育手帳(愛の手帳)の判定の目安です。

A1 最重度の知的障害(IQ19以下)
A2 重度の知的障害(IQ20〜34)
B1 中度の知的障害(IQ35〜49)
B2 軽度の知的障害(IQ50〜75)

療育手帳区分AとBの受けられるサービス一例

我が家の地域では障害区分により受けられるサービス内容が違います。
※地域によりサービス内容が変わります。

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内容障害程度A障害程度B
医療費の助成重度心身障害者医療助成事業対象 
所得制限あり
所得税・住民税の控除特別障害者控除障害者控除
自動車税本人の同一生計にある者が
運転している自動車に対する
JR・民間の鉄道・バス運賃割引券種により3割または5割引
距離制限のある場合(100km以上)
介護者も割引になる場合があります
鉄道の小児用定期券は割引対象外
券種により3割または5割引
距離制限のある場合(100km以上)
介護者も割引になる場合があります
鉄道の小児用定期券は割引対象外
タクシー割引1割引1割引
有料道路等料金割引5割引
NHK受信料の免除世帯員全員が住民税非課税の
世帯に限り全額免除
世帯員全員が住民税非課税の
世帯に限り全額免除

療育手帳を申請するときに注意すること

我が家のこどもは就学先を決定する時に検査を受けました。
その検査の2ヶ月後に療育手帳を申請し障害者窓口で少し困ったことがありました。


療育手帳の申請をしたいと窓口でいうと役所の方が行ったり来たりして困っている様子でした。
なぜなら就学先を決めるために行った検査は、6ヶ月以上経たないと同じ検査を新たに検査ができないと言われました。

「6ヶ月後に申請してくださいと言われました」そんなこともあるのかと思い帰ろうと思いましたが、少しお待ちくださいと言われ奥へ行き上司と相談し児童相談所へ連絡し確認してみますと。
電話をきったあとに就学先を決定するときに行った検査結果をもとに判定すると言われました。

しかし、後日児童相談所へ行くと別の検査をしますと言われ、先日の役所の話はなんだったのかな。

就学相談の面談や検査時期と療育手帳を申請を検討している場合は、事前に手帳を申請予定だと障がい者支援課に相談するべきでした。

療育手帳を取得して感じたメリット・デメリット

family

多動もありじっとしていられないわが子は、休日は人手の多いところは避け、山へ行って自然に触れることが多いです。

遊園地など人が多いところで列にならんで待つことが苦手です。
途中で気分が変わり入園料を払って、すぐに帰ることもあるので公共施設の割引を使えると思うと気持ちが楽になりました。

今後、特別支援学校の高等部へ進学を考えている方は手帳の取得が入学の条件になっている学校もあるので手帳を取得しておいてよかったなと思っています。手帳は更新があります。

取得するまで少し大変ですが、取得後のデメリットは今の所ありません。
手帳をもっているとあえて周りに言わなくてもいいですし、今すぐ使わなくてもサポートが得られる方が暮らしやすいと思っているので、取得しておいてよかったと思います。

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