海外赴任が辛い・途中帰任したい・帰りたいと感じる4つの理由と現実的な5つの対処法

海外赴任を辞めたい4つの理由と、現実的な5つの対処法

「海外赴任がつらい」

「海外赴任から途中帰任して帰りたい」

「海外赴任を辞めて退職したい」

 

異国の地で暮らし、日々責任を感じながら仕事をする「海外赴任」を辞めたいと思う駐在員はたくさんいます。

 

でも、海外駐在員という責任ある立場で赴任している以上、簡単に辞めることはできない。しかも、辞めたところで、次のキャリアに就けるような専門性もないと、悩んでいるのではないでしょうか。

 

先に結論からお伝えすると、海外駐在員が辛くて帰りたいなら、途中帰任して帰ることは問題ないです。

 

むしろ、海外駐在員は転職先の選択肢があるので、退職を考えるなら、年齢がネックになる前に、早めに行動した方が良いです。

 

そこで今回は、転職支援を200社以上してきて、海外駐在員にも数多くお会いしてきた立場から、以下のことを解説します。

 

本記事でお伝えすること

・海外駐在員が海外赴任から途中帰任したい、帰りたい、疲れた、辛い、帰りたいと感じる理由

・海外駐在員が海外赴任を辞めたい、退職・途中帰任したいときの現実的な対処法

 

本記事を読めば、海外駐在員を辞めたいという自分を客観的に捉え、現実的な行動に移すことができるようになりますよ。

 

海外駐在員が海外赴任が辛い・疲れた・帰りたい・途中帰任・退職したいと思う理由

海外駐在員が海外赴任を辞めたい、疲れた、辛い、帰りたいと思う理由

 

海外駐在員が、海外赴任を辞めたい、疲れた、辛いと思う理由は次の通りです。

 

海外赴任を辞めたいと感じる理由

1. 日本の家族や恋人、友人に会えない寂しさ、孤独感

2. 仕事がハードすぎてきつい、疲れた

3. 海外特有の人間関係が合わない

4. 現地の生活習慣や文化、食事が合わない

 

1. 日本の家族や恋人、友人に会えない寂しさ、孤独感

海外駐在員となると、簡単に日本に帰ることはできないですよね。

 

ですから、日本の家族や恋人、友人に会えない寂しさや、孤独感を感じている駐在員はとても多いです。

 

特に海外駐在員の場合、家族で来ておらず、単身赴任で着任されている方も多いです。子供の成長を間近で見れないのは、いくら仕事のためとはいえ、悲しいですよね。

 

また、海外駐在員になると、年を取った親ともなかなか会うことができなくなります。海外駐在員となると30〜50代の方が多いですが、その頃に親はもう60〜80代近いはずです。

 

親と残り会える回数も、実は数えるくらいしかないかもしれません。だからこそ、近くで暮らし、親孝行をしたい気持ちもありますよね。

 

もちろん、海外駐在員といっても、韓国や台湾など、日本と物理的距離が近ければ、週末に帰ることもできます。ですが、北米や南米、ヨーロッパやアフリカに駐在となると、週末にフラッと帰ることは現実的に厳しいです。

 

ですから、日本の家族や恋人・友人に会えないというのは、海外駐在員が日本に帰りたいと切実に感じる場面ですし、実際に多くの海外駐在員が、辛さ、寂しさを感じている大きな理由です。

 

2. 仕事がハードすぎてきつい、疲れた

海外赴任する国や会社によりますが、海外駐在員の仕事がハードすぎることも、駐在員を辞めたいと感じる一つです。

 

例えば国でいうと、アメリカやタイなどは貿易の中心国ですから、商社やメーカー駐在員の仕事が忙しいケースも多いです。

 

また、こういった国には「海外出張者」もかなりの人が訪れるので、出張者のアテンドで平日夜は飲み会、休日はゴルフ等が続くこともよくあります。

 

出張者のアテンドばかり入ってしまうと、プライベートの時間が潰れてしまい、ずっと仕事をしている感覚にもなりがちですよね。

 

もちろん、その分待遇が良いメリットはあるものの、あなたの人生は「仕事のため」にあるわけではありません。「本当にこのままでいいのかな」と思い、海外駐在員を辞めたいという感情が芽生える駐在員の方も多く存在します。

 

一方で、仕事量が少ない国に赴任している駐在員や、海外出張者が来ないエリアの駐在員であれば、このあたりの不満は少ないケースも多いです。忙しい国の駐在員限定の悩みですね。

 

3. 海外特有の人間関係が合わない

海外駐在員として生活していると、海外特有の人間関係が合わず、辛い思いをすることもあります。

 

特に多いのは「現地の日本人コミュニティに馴染めないこと」。

 

海外駐在員であれば日々実感していると思いますが、海外駐在をすると「日本人駐在員のつながり・コミュニティ」は存在するものです。

 

しかも駐在員というのは、日本人で集まることが基本的に多いので、現地の日本人と相性が合わない場合、駐在員生活自体が辛くなる最大のデメリットがあります。

 

ですから、日本人コミュニティにうまく馴染めなかったり、人間関係をうまく作っていけていない場合は、海外駐在生活自体が全く楽しくなく、むしろ辛いと感じてしまうことも多いです。

 

4. 現地の生活習慣や文化、食事が合わない

現地の生活習慣や文化、食事が合わない点も、海外赴任を辞めたい、辛いと感じる理由の一つです。

 

海外は、使われている言葉も違えば、文化も全く異なる国です。現地の言葉が全くできない状態で現地へ赴任すると、思うようにコミュニケーションが取れず、最初のストレスは本当に大きいですよね。

 

日本では当たり前のような常識が、海外だと全く通用しない場面もよくあります。時間通りに物事が進まないことが当たり前ですし、仕事で依頼したことが全く守られない場面も多くありますよね。

 

加えて、発展途上国の場合、美味しい日本食を食べれないことも、辛さを感じる場面の一つですよね。

 

日本食は海外でも広まってきてはいるものの、日本で食べる日本食と、海外で食べる日本食はやっぱり味が違います。

 

このように、現地の生活習慣や文化、食習慣に馴染めないことも、駐在員で悩んでいる方が多く存在します。

 

海外駐在員が海外赴任を辞めたい・途中帰任や退職したいと思ったときの現実的な対処法

海外駐在員が海外赴任を辞めたいと思ったときの現実的な対処法

 

海外駐在員が海外赴任を辞めたい、途中帰任や退職したいと思った時の「現実的な対処法」は次の5つです。

 

海外赴任を辞めたいときの現実的な対処法

1. 今の状態で悩みを解決できないかを考える

2. 別の国やエリアへ異動できないか、今の会社に打診する

3. 途中帰任させてもらえないか、今の会社に打診する

4. 退職を申し出て、日本に帰ってから次のキャリアを考える

5. 海外にいながら転職活動し、次のキャリアが決まってから退職する

 

1. 今の状態で悩みを解決できないかを考える

まず最初に考えるべきことは、今の状態で悩みを解決できないかを考えることです。

 

もし海外駐在員を辞めることなく、問題を解決できれば、それに越したことはないですよね。

 

ですから、今あなたが辛いと思っている原因、日本に帰りたいと思っている原因を、いま一度紙に書き出してみましょう。その上で、それぞれの原因が、駐在員として海外にいながら解決できないかを考えてみることをおすすめします。

 

例えば、日本にいる家族や友人、恋人に会えない孤独感や寂しさを感じているなら、定期的に電話をする時間を設ける、次に帰国する際の予定を立てて楽しみにしておくなど、物事の捉え方を変える方法があります。

 

または、現地の人間関係が合わない場合は、自分自身のその問題がないか、自分の責任として捉え、日々の行動を変えてみることもおすすめです。人間関係って、意外と自分自身に問題があるケースも多いです。自責で捉えて行動を変えるだけでも、改善されることはよくあります。

 

このように、海外駐在員として現地にいながら、今の辛さを改善できないかをまず考えてみましょう。

 

2. 別の国やエリアへ異動できないか、今の会社に打診する

今の赴任先に問題がある場合は、別の国やエリアに異動できないか、今の会社に打診することもおすすめです。

 

例えば中国に赴任していて、中国の環境がどうしても合わない場合、台湾や韓国など、他の国へ異動させてもらうことです。

 

多くの会社では、アジア、米州、欧州中近東アフリカなど、エリアごとに本部を持っていることが多いです。ですので、本部内の異動であれば、本部長の許可が取れれば、異動できるケースも意外とあります。

 

ですから、今の赴任先ならではの固有の問題があるなら、異動を申し出ることは良いと思いますよ。

 

3. 途中帰任させてもらえないか、今の会社に打診する

海外駐在員だと今の悩みを改善できない場合は、日本に途中帰任ができないか、今の会社に打診することが次の方法です。

 

この方法の場合、今の会社でのキャリアを続けながら、日本に帰ることができます。

 

もちろん、絶対に受け入れられる方法ではないので、会社に言ってみたものの、ダメなケースもあります。

 

でも、日本に帰れない場合に辞めるつもりで、かつ今の会社で働きたいと思うなら、言って損はないと思いますよ。

 

4. 退職を申し出て、日本に帰ってから次のキャリアを考える

今の会社に残るつもりはもうないなら、退職を申し出て、日本に帰ってから転職活動する方法もあります。

 

この場合は、日本への帰国手続きと退職手続きを両方進めることになりますので、日本に帰ったら仕事はなくなります。

 

ですが、時間はたっぷりと取れるので、少しの時間を休息に充てて、活力が出てきた段階で、転職活動に思いっきり時間をかけることができます。

 

ただ転職支援をこれまで行ってきた経験から言うと、次のキャリアが決まっていない状態で退職することはおすすめしていません。

 

ですので、今の会社を辞めるなら、次の方法がおすすめです。

 

5. 海外にいながら転職活動し、次のキャリアが決まってから退職する

今の会社を辞めることも検討に入れる場合におすすめは「海外にいながら転職活動を始め、次のキャリアが決まった段階で、退職を伝える方法」です。

 

海外赴任をしていると知らないと思いますが、実は海外駐在員として海外にいながらでも、日本での転職活動は進めることができます。

 

例えば、転職エージェントとのキャリア相談はオンラインでできますし、求人紹介や書類選考も、海外にいながらできます。

 

また最近だと「オンライン面接」も普及してきているので、最終面接以外はオンラインで、海外から面接を受けることも可能です。

 

一方で、最終面接だけは日本で対面のところが大半なので、全部の活動を海外でできるわけではありません。

 

ですが、最終面接だけは、日本に出張や休暇で帰国した際にまとめて受ければ、海外駐在員でも転職活動はできます。駐在員は企業側からのニーズも高いので、面接日程も融通を効かせてくれますよ。

 

この方法であれば、今の会社と他の会社の良さも、両方とも客観的に知ることができます。外の世界を見てみて、「それでもやっぱり今の環境は恵まれている」と感じることができたら、それはそれで良いことです。

 

一番よくないのは、自分自身の可能性を知ろうとしないまま、今の辛い駐在員生活を続けることです。

 

転職というのは年齢も影響してくるので、思考停止し年月だけが経過すると、転職したくてもできない状態になってしまいます。それはきついですよね。

 

ですから、今この段階で、自分自身にはどんな可能性が残されているか、その事実だけでもいち早く知っておくことが、今後のキャリアを考える上では極めて重要です。

 

海外駐在員を辞めたいと思ったときに、力になってくれる転職エージェント

参考までに、海外駐在員を辞めたいと思った時に使えるおすすめエージェントを紹介しておきます。

 

海外駐在員に強い転職エージェント

No.1 doda X:パーソルキャリア社が運営する、年収600万円以上のハイクラス・エグゼクティブ層向けの転職サービス。無料登録必須。

No.2 JAC Recruitment:日系グローバル企業・外資系企業分野で国内トップクラスの実績。海外駐在員は特に優遇されやすいので無料登録必須。

No.3 リクルートダイレクトスカウト:ハイクラス向けの転職サービス。海外駐在の経験を活かせる求人多数。登録したらあとはスカウトを待つだけ。情報収集として無料登録必須。

 

上記3つが、海外駐在員としての赴任経験を活かして、日本で良い会社を探せるエージェント・サービスです。どこもハイクラスの転職エージェント・サービスなので、大手上場企業を始め、役職の高い高年収求人などを多く保有しています。

 

海外駐在のない、日本勤務の外資系企業などは、海外駐在員を辞めたい人には特におすすめです。外資系企業は基本的に海外駐在がないので、日本に腰を据えて働くことができますよ。

 

上記転職エージェント・サービスはそれぞれ持っている求人も異なるので、全て登録し、相談しておきましょう。ここでしっかり情報リサーチをするかどうかで、自身の選択肢も大きく変わってきます。

 

より具体的な転職活動の進め方は「海外駐在員は転職に有利!駐在経験を活かした求人の探し方を専門家が解説」や「海外駐在中でも転職活動はできる!転職のプロが進め方を解説」で紹介しています。

 

海外駐在員に強い転職エージェント

No.1 doda X:パーソルキャリア社が運営する、年収600万円以上のハイクラス・エグゼクティブ層向けの転職サービス

No.2 JAC Recruitment:日系グローバル企業・外資系企業分野で国内トップクラスの実績。海外駐在員は特に優遇されやすい

No.3 リクルートダイレクトスカウト:ハイクラス向けの転職サービス。海外駐在の経験を活かせる求人多数。登録したらあとはスカウトを待つだけ。情報収集として無料登録必須

 

まとめ

海外赴任を辞めたい4つの理由と、現実的な5つの対処法

 

述べてきた通り、いまの会社で悩みを改善できるなら、まずは改善することを検討してみましょう。それでも、どうしても改善できないことも、海外駐在員の場合は特にあるかと思います。

 

最後にお伝えしたいのは、いまの会社が、あなたの人生の全てではないことです。

 

どんなに優秀な人でも、海外駐在員という働き方が合わない人は一定数います。海外駐在員を辞めたからと言って、キャリアに致命傷のような傷が付くこともありません。日本に帰ってきた理由をちゃんと伝えることができれば、企業の採用担当者はそこまで気にしませんよ。

 

だからこそ、まずは転職エージェントに相談するなりして、自分の選択肢や視野を広げて、今後の人生・キャリアをもう一度考えてみることが良いですね。

 

そうすれば、いまはまだ見えていない未来の選択肢が、はっきりと見えてくるようになりますよ。特に海外駐在員に選ばれたというキャリアがあれば、あなたがまだ知らないだけで、良い道はたくさん残されています。

 

行動してみて、「やっぱり海外駐在員をもう少し頑張ってみよう」と思うことも良いですし、「退職して日本に帰ろう」と思うことも良いです。人生に正解なんてないので、自分の心が思う方へ、誇りを持って進めばいいと思いますよ。

 

何より、海外駐在員として今日まで頑張って、耐えてきた自分を褒めてあげましょう。その上で、もう一踏ん張り頑張って行動しましょう。そうすれば、未来は明るいですよ。

 

海外駐在員に強い転職エージェント

No.1 doda X:dodaで有名なパーソルキャリア社が運営する、年収600万円以上のハイクラス・エグゼクティブ層向けの転職サービス。

No.2 JAC Recruitment:日系グローバル企業・外資系企業分野で国内トップクラスの実績。海外駐在員は特に優遇されやすいので無料登録必須。

No.3 リクルートダイレクトスカウト:ハイクラス向けの転職サービス。海外駐在の経験を活かせる求人多数。登録したらあとはスカウトを待つだけ。情報収集として無料登録必須。

 

 

ABOUT US
EIGOTO編集部
EIGOTO編集部は、留学経験者、海外勤務経験者、英会話スクール受講者などで構成されています。 入念な調査やスタッフの英語学習体験をベースに、英会話スクール、英語アプリ、英語教材、英語勉強法の紹介などを行っています。